歴史的名盤『TOYS IN THE ATTIC』を生み出し、大全盛時代に突入した1975年のAEROSMITH。50周年となる絶頂の生演奏を脳みそに流し込んでくれるサウンドボード・アルバムが登場です。そんな本作に永久保存されているのは「1975年9月18日セントルイス公演」。その極上ステレオ・サウンドボード録音です。『TOYS IN THE ATTIC』時代と言えば、名盤『CENTRAL PARK '75 MASTER』も大定番。まずは、当時の活動概要を俯瞰し、それぞれの位置関係を確かめてみましょう。1975年・3月18日ー31日:米国#1(6公演)《4月8日『TOYS IN THE ATTIC』発売》・4月8日ー8月3日:米国#2(52公演)・8月23日ー9月1日:北米(6公演)←※CENTRAL PARK '75・9月12日ー10月31日:米国#3(25公演)←★ココ★・11月12日ー12月30日:米国#4(26公演)これが1975年のAEROSMITH。ツアー本編は大きく「米国#2(52公演)」と「米国#3-4(51公演)」に二分され、本作は後者。「米国#3」の5公演目で、名盤『CENTRAL PARK '75』の約3週間後にあたるコンサートでした。そんなショウで記録された本作は、まさに極上のステレオ・サウンドボード。タイプとしては無加工・無修正なミックス卓直結系でして、各楽器の1音1音が思いっきりムキ出しで吹き出す。ドラムは凄まじいステレオ幅のパンで左右に吹っ飛びますし、時折かけられるエフェクトもツマミの回し具合まで感じ取れるほど超リアルなのです。それだけの生々しさを誇りつつ、同時に聴きやすいから恐れ入る。ノイズやヨレのないマスター鮮度も衝撃的なのですが、さらにバランスも美しい。ミックス自体は現場で調整しているラフさもありつつ、アンサンブル全体のバランスは整っている。各楽器の1音1音が際立ちつつ、ヴォーカルもキチンと聴きやすく、ソロ等でギターが前に出ることはあっても、トータルでは何かの楽器1つが異様に飛び出すこともない。卓直結系の旨みと音楽作品としての聴きやすさを兼ね備えた希有なる1枚なのです。そんなリアル・サウンドボードで描かれるのは、1975年だからこその灼熱のステージ。ここで50年前の薫りも濃厚なセット内容をチェックしてみましょう。闇夜のヘヴィ・ロック(4曲)Big Ten Inch Record/Sweet Emotion/Walk This Way/No More No More その他(7曲)・野獣生誕:Walkin' The Dog/Somebody(★)/Dream On/Write Me A Letter(★)・飛べ!エアロスミス:S.O.S. (Too Bad)/Same Old Song and Dance/Train Kept A Rollin' ※注:「★」印は80年代以降にほとんど演奏されていない曲。……と、このようになっています。オープニング「Walkin' The Dog」が冒頭録音漏れで途中からになっているのは残念ですが、それ以降はラストの「Train Kept A Rollin'」まで一気に駆け抜ける。その「Train Kept A Rollin'」にしてもドラムソロを挟みつつ約17分という大熱演ですし、「Somebody」「Write Me A Letter」など70年代だからこその貴重曲も楽しめるのです。冒頭の録音漏れも考慮するとやはり頂点作は『CENTRAL PARK '75 MASTER』となりますが、音質も演奏もあの超名盤に引けを取らない大傑作サウンドボード・アルバムです。70年代サウンドボード・コレクションに欠かせない1枚。「1975年9月18日セントルイス公演」の極上ステレオ・サウンドボード録音。無加工・無修正なミックス卓直結系でして、各楽器の1音1音が思いっきりムキ出しで吹き出す。ドラムは凄まじいステレオ幅のパンで左右に吹っ飛びますし、時折かけられるエフェクトもツマミの回し具合まで感じ取れるほど超リアルです。「Somebody」「Write Me A Letter」や17分に及ぶ「Train Kept A Rollin'」など、70年代だからこその貴重曲も楽しめる新名盤です。Ambassador Theatre, St. Louis, MO, USA 18th September 1975 STEREO SBD UPGRADE (58:11) 1. Walkin' The Dog 2. S.O.S. (Too Bad) 3. Somebody 4. Big Ten Inch Record 5. Sweet Emotion 6. Dream On 7. Write Me A Letter 8. Walk This Way 9. No More, No More 10. Same Old Song And Dance 11. Train Kept A Rollin' (Slow) 12. Drum Solo 13. Train Kept A Rollin' (Fast) Steven Tyler - Vocals Joe Perry - Guitar Brad Whitford - Guitar Tom Hamilton - Bass Joey Kramer - Drums STEREO SOUNDBOARD RECORDING