シド・バレットが去り、デヴィッド・ギルモアを迎えた1968年のPINK FLOYD。新たな音楽を模索していた黎明期の貴重ライヴアルバムが誕生。最高峰更新盤がリリース決定です!そんな本作に刻まれているのは「1968年12月28日ユトレヒト公演(オランダ)」。“Flight to Lowlands Paradise”の第2回に出演した際の伝説オーディエンス録音です。本作は聴きどころの塊なのですが、何より「1968年の記録」という一点だけでも途方もなく貴重。まずは当時の活動概要から、この一夜のポジションを確かめておきましょう。1968年《1月:デヴィッド・ギルモア参加》・1月12日~20日:英国(5公演)《シド・バレット離脱》・1月26日~4月11日:欧州#1(22公演+メディア7回)《5月3日『神秘』完成》・5月3日~6月29日:欧州#2(27公演+メディア2回)《6月28日『神秘』発売》・7月8日~8月31日:北米(21公演)・9月4日~11月2日:欧州#3a(17公演+メディア4回)《11月4日:オリジナル「ユージン」録音》・11月7日~12月28日:欧州#3b(19公演+メディア3回)←★ココ★ ジミヘンの代役として実現した年末の伝説フェス これが1968年のPINK FLOYD。5人編成の混乱期を経てシドが去り、新体制へと移行した激動の1年でした。膨大な公演数が示す通り、彼らはひたすらステージを重ねながら、手探りで自分たちの音を掴もうとしていた。本作のユトレヒト公演は、そんな1年を締めくくる「欧州#3」レッグの最終日にあたるステージでした。この日は混乱の一夜でもありました。第2回“Flight to Lowlands Paradise”だったわけですが、そのポスターに大きく謳われていたのはJIMI HENDRIX EXPERIENCEやJEFF BECK、JETHRO TULLといった錚々たる名前。ところが、彼らは実際には出演しませんでした。ブッキングの手違いか、何らかの事情によるキャンセルか──その穴を埋める代役として白羽の矢が立ったのが、PINK FLOYDだったのです。今では信じ難い話ですが、それがこの時代のリアルでした。激レアな1968年録音の最高峰更新 そんな現場を真空パックした録音は、貴重極まる「1968年のPINK FLOYD」の語り部でもありました。1968年と言えば、残されているのはBBCセッションのような短い記録がほとんど。まとまったセットを1時間近くも通して聴ける音源は、事実上この録音くらいしか存在しないのです。貴重録音だけに当店でも以前からボーナスCDRなどで親しまれてきたわけですが、本作はその(大幅)アップグレード盤。最近発掘された新マスターを「GRAF ZEPPELIN」が仕上げたもので、従来のマスターがカセットテープ起こしだったのに対し、今回はそのカセットにダビングされる前のリール・マスターからのデジタル化。具体的な世代数こそ不明ながら、現存ベストとなる若ジェネ・マスターなのです。そのアップグレード感覚は、ずばり「まるで別物」級。すべての音が鮮やかになっているのですが、とりわけ衝撃的なのがヴォーカルです。現場のPAのせいでしょうか、この録音は元々ヴォーカルが遠めに入っており、従来マスターでは「遠くで何か言っている」程度にしか聴き取れませんでした。本作も決して至近距離とは言えませんが、解像度が格段に上がったことで、しっかりとメロディを追えるようになっている。さらに低域のスカスカ感も払拭され、長年の弱点が、ここに来て解消されたのです。そんな新マスターの仕上げを担ったのが「GRAF ZEPPELIN」です。混入していたギャップノイズを除去し、ピッチを丹念に補正。冒頭のイントロダクションも、従来盤より5分以上長い、延べ6分弱を収録しています。「天の支配」の入りも長くなり、この一夜がいっそう完全な姿で立ち上がってくるのです。1968年だけの「オリジナル・アレンジの生ユージン」別物級アップグレード・サウンドで描かれるのは、進化の第一歩を歩み始めた黎明の生演奏。全編が聴きどころなのですが、特に面白いのが「ユージン、斧に気をつけろ」でしょうか。長らくライヴの定番となったわけですが、1968年の本作はアレンジが異なるのです。その辺の事情をご説明するためにも、初期3バージョンについて振り返っておきましょう。・A(1968年):シングルのB面として世に出た、オリジナルのスタジオ・テイク。・B(1969年):“THE MAN AND THE JOURNEY”ツアーで「Beset By Creatures Of The Deep」と改題されたライヴ・バージョン。・C(1970年):サントラ『砂丘』のために再録音された「51号の幻想」。ライヴでの「ユージン」は、基本的に後の「51号の幻想(C)」アレンジで演奏されていました。1969年の「Beset By Creatures Of The Deep(B)」も、タイトルこそ違えど中身は実質的に「C」アレンジ。ところが、本作が記録されたのはオリジナルの「ユージン」が録音されてから2ヶ月弱の「1968年12月28日」。オリジナルの「シングル・アレンジ(A)」に準じた生演奏なのです。「Aアレンジのユージン」を生で聴ける記録は、事実上1968年まで。翌年以降はすべて「C」へと移行してしまうわけですからこれは途方もなく貴重な瞬間なのです。シド・バレットの残り香と、ギルモア加入後の新たな胎動。その狭間で揺れ動いていた1968年のPINK FLOYDをこれほどの鮮度で味わえる日が来るとは──。新発掘の若ジェネ・マスターを丹念に磨き上げた最高峰更新盤。文化遺産以外の何物でもない1枚です。「1968年12月28日ユトレヒト公演」の伝説オーディエンス録音。まとまった1968年ライヴが聴ける激レア録音で、従来のカセット起こしマスターとは異なる新発掘のリール・マスターを「GRAF ZEPPELIN」が仕上げた最高峰更新盤です。現存ベストの若ジェネ・マスターで、サウンドは「まるで別物」級のアップグレード。後の「51号の幻想」とは異なるオリジナル・シングル・アレンジの「ユージン」も楽しめる文化遺産アルバムの誕生です。Jaarbeurs-Margriethal, Utrecht, Netherlands 28th December 1968 (54:16) 1. Introduction 2. Astronomy Domine 3. Careful With That Axe, Eugene 4. Interstellar Overdrive 5. Set The Controls For The Heart Of The Sun 6. A Saucerful Of Secrets





























