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Megadeth メガデス/Brazil 1998

「ヘヴィメタル大量絶滅期」とまで言われた90年代末、最後の守護神として気を吐いていたMEGADETH。その姿を目撃できるプロショット作品がリリース決定です。90年代後期は、まさにヘヴィメタル史上最大の受難期でした。湾岸戦争を契機とした不況の波をモロに受け、シリアスな時代の空気とかつてのバブリーなイメージの食い違いを埋められないバンドが続出。80年代には栄華を極めた大物達は次々とメジャーレーベルから切られ、時代遅れの誹りから人間関係が悪化して解散や看板メンバーが脱退するバンドも大量に発生。辛うじて生き残ったバンド達も「俺たちはメタルじゃない」と嘯いたり、クラブ回りを余儀なくされたり……そんな状況に欧米が揺れていました。実際、METALLICAは大問題作『LOAD』『RELOAD』を連発し、かの鋼鉄神ロブ・ハルフォードをして「メタルは死んだよ」と言わしめたほどの惨状だったのです。そんな時代に、メタルの命脈を繋いでいたのがMEGADETHとSLAYER、(日本でのイメージはちょっと違うものの)PANTERAといったバンド達。そして、彼らを支えていたのが日本と南米でした。ブラジル、アルゼンチン、チリの3ヵ国ではMONSTERS OF ROCKが開かれ、ヨーロッパやアメリカで生きる術を失いかけてきたバンドたちにやる気と活きる糧を与えていた。ですから、この当時の南米ものは「俺たちはまだやれる!」という気概を取り戻すような名演が目白押しなのです。前置きが長くなってしまいましたが、本作はそんな時代が生んだ映像作品。「1998年9月26日サンパウロ公演」のマルチカメラ・プロショットです。当時は“CRYPTIC WRITINGS Tour”の一幕だったわけですが、このツアーでは二度の来日が実現するほど人気絶頂でありつつ、その最中にニック・メンザが脱退してジミー・デグラッソに交代した時期でもある。その辺の事情を思い起こす意味でも、当時のスケジュールから振り返ってみましょう。1997年・6月10日+13日:北米#1(2公演)《6月17日『CRYPTIC WRITINGS』発売》 ・6月21日-7月13日:欧州#1(14公演)・7月24日-9月17日:北米#2(40公演)・9月29日-10月31日:欧州#2(24公演)・11月14日-30日:日本#1(11公演)・12月5日-31日:南米#1/北米#3a(14公演)1998年・1月2日-29日:北米#3b(18公演)・2月23日-4月21日:北米#4(34公演) ・5月9日-6月9日:北米#5a(9公演)《6月10日:メンザ離脱→デグラッソ代役参加》・6月10日-7月7日:北米#5b(22公演)《7月8日:ジミー・デグラッソ正式加入》・7月8日-8月15日:北米#5c(24公演)・9月17日-10月4日:南米#2(9公演)←★ココ★ ・11月14日-23日:韓国/日本#2(7公演)・12月30日+31日:フェニックス(2公演) これが“CRYPTIC WRITINGS Tour”の概要。メンバーチェンジが起きたのは「北米#5」の最中。通常、メンバーの交代はオーディションやリハーサルが必要なために数ヶ月の合間が空くものですが、ここでは連日のショウと移動を途切れさせることなく、約1ヶ月の試用期間を経てデグラッソに切り替えています。ともあれ、本作はそんな運命の「北米#5」の後。「南米#2」の4公演目にあたるコンサートでした。そんなショウで記録された本作は、南米らしからぬ素晴らしさ。さまざまなバンドが熱演を聴かせる南米プロショットですが、そのほとんどが現地テレビ放送のエアチェックで、現在の感覚ではクオリティ的に厳しいものが多いのも事実。しかし、本作はその貴重な例外。「これが90年代の南米!?」というほどのクリア画質&サウンドなのです。それほどのクオリティで迫るMEGADETHは、やはり素晴らしい。ニック・メンザからジミー・デグラッソに交代しているため、一般的には全盛期とは思われていませんが、ジミーのドラミングも捨てたものではない。“骨の髄までメタルキッズ”なニックの前ノリドラムが素晴らしいのは言うまでもありませんが、数々のセッションもこなしてきたジミーは、テクニック&安定感ではニック以上で、グルーヴも豊か。その上でマーティ・フリードマンの泣きが冴えまくるアンサンブルは、それこそMETALLICAのラーズ・ウルリッヒ&カーク・ハメットばりのダイナミズムを聴かせてくれるのです。そして、そんなアンサンブルが活きるセットリストも美味しい。残念ながら本作はフルセット収録ではありませんが、ここでその内容も整理しておきましょう。80年代・PEACE SELLS... BUT WHO'S BUYING?:Wake Up Dead 90年代・RUST IN PEACE:Holy Wars... The Punishment Due/Hangar 18・COUNTDOWN TO EXTINCTION:Sweating Bullets/Symphony Of Destruction・YOUTHANASIA:Reckoning Day/Tout Le Monde ・CRYPTIC WRITINGS:Secret Place/Sin/Trust ……と、このようになっています。「Wake Up Dead」以外はすべてマーティ・フリードマン加入後の4作からセレクトされており、黄金期のメロディアス・メタルの旨味がギュッと濃縮され、今となっては望むべくもない「Secret Place」「Sin」も楽しめるのです。 「METALLICAに追いつけ、追い越せ!」スタートしたMEGADETH。思えば、その気迫が込められていたのは、この頃が最後でした。この後は、メタル没落の波に抗えなくなったのかマーティの脱退から歯車が狂い、迷走と原点回帰の末に“METALLICA超え”の野心さえ、どこかへ消えていった。本作から流れ出るのは、その直前。十分に熟しながらもまだ腐ってはいなかったMEGADETHなのです。90年代だからこその時代感をオフィシャル映像にさえ肉薄するクオリティで見られる傑作映像。Live at Monsters Of Rock, Sao Paulo, Brazil 26th September 1998 PRO-SHOT 1. Secret Place 2. Holy Wars... The Punishment Due 3. Reckoning Day 4. Wake Up Dead 5. Hangar 18 6. Sin 7. Tout Le Monde 8. Trust 9. Sweating Bullets 10. Symphony Of Destruction PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.46min. Dave Mustaine - Guitar & Vocals David Ellefson - Bass & Vocal Marty Friedman - Guitar & Vocals Jimmy DeGrasso - Drums

Megadeth メガデス/Brazil 1998

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