あの伝説の名番組を収録したハイグレードDVDとして大好評な『SONG TO SOUL』シリーズに今回は「明日に架ける橋」の回が登場!既に「The Sound Of Silence」と「Scarborough Fair」を2 in 1した回が非常に感動的ですらあった両曲のエピソードをご覧になられたかと思われますが、稀代の名曲「明日に架ける橋」の回がまた感動的。奇しくもこうした名曲のドキュメンタリーの先駆けとも言えた2002年の番組『AND THE MUSIC BEGIN』が「明日に架ける橋」を題材にしていた訳ですが、そこではレコーディングで大きく貢献したセッション・ピアニストのラリー・ネクテルが当時の様子を証言する重要な役割を果たしていたのが印象的でした。それに対し『SONG TO SOUL』の場合は彼の没後に制作されたという事もあり、同じく「明日に架ける橋」のレコーディングに参加、なおかつ当時は存命だった名セッション・ドラマーのハル・ブレインが登場。彼から語られるエピソードの中でも衝撃的だったのは、同曲の終盤で鳴り響く爆発音のようなエフェクトが、実は雪道用チェーンをブレインが落として作り出していたのだと証言してくれる場面でしょう。あの音が楽器以外の物を使って鳴らされていたとは驚き。そして当然ながら今回もアート・ガーファンクルが登場。「The Sound Of Silence」や「Scarborough Fair」の回と同じ時に収録されたのだと思われますが、自身が曲の誕生時から深く関わった名曲ということで過去の二曲の回以上にアートは雄弁に秘話を披露してくれます。それでいて「神戸牛」なんてワードも交えながら日本びいきなところまで垣間見せてくれるのですが、彼ならではの驚きのエピソードが「明日に架ける橋」のボーカル録りをそれぞれの歌詞ごとに、しかもスタジオまで使い分けて録音していたという事。一番から三番までそれぞれで違う表情を出したかったからこそ徹底された結果なのですが、文字通り血のにじむようなアートの努力、さらには当事者ならではの説得力溢れる様子で語られます。『AND THE MUSIC BEGIN』がS&Gに取材できなかった分、同曲と当時のアメリカの時代背景に関するドキュメンタリーとなっていたのに対し、こちらはあくまで名曲の誕生に切り込んでみせたところが『SONG TO SOUL』ならでは。これほどまで充実した名曲誕生秘話のドキュメンタリーが再放送はおろか、未だにソフト化されていないだなんて信じられません。もちろん今回も1960年代を代表する名曲の感動的なドキュメンタリーを完璧な画質で楽しめる究極のDVD。one piece of eternity - 永遠の一曲 Featuring exclusive interview with Art Garfunkel and interviews with Hal Blaine (Drummer) & Anthony Heilbut (Producer) 1. Programme Intro 2. Segment 1 3. Segment 2 4. Segment 3 5. Segment 4 6. Segment 5 PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.45min.