2024年春までの従来通りのツアーが終了後後、6月からはウィリー・ネルソン主催の「アウトロー・フェスティバル・ツアー」に、ロバート・プラントやジョン・メレンキャンプらと共に参加。そんな豪華なツアーの最終日7月7日ハーシーでのステージを、ほぼ正面からの終始安定したオーディエンス・ショットにて71分にわたりほぼフル収録。まずファンなら周知の通りディランのコンサートは撮影が厳しく、スマホなどの持ち込みも厳禁とされているのが、今回フェスということでそのあたりの警備も緩かったおかげで、貴重なライブ・パフォーマンスを観ることができることに。そしてこのツアー開始からすぐ話題になったのがセットリストの大幅な変更で、4月までのツアーまで何年も続いていた近作アルバムからの曲をメインとした構成が突如として一新し、まずオープニングからして「Highway 61 Revisited」、そこから「Shooting Star」に「Love Sick」と、久しぶりのナンバーが立て続けに登場。さらにこの後もはストーンズでもおなじみチャック・ベリーの「Liittle Queenie」、そして1967年『BASEMENT TAPES』のセッションで録音されていたトラディショナル「Mr. Blue」といったカヴァーも連発。またその後も「Can't Wait」や「Under The Red Sky」といった久しぶりのナンバーや後半でのカントリー・クラシック「Six Days On The Road」など、ここ数年のツアーからでは考えられない楽曲がこれでもかと。なお従来のセットリストからのナンバーとしてはフィナーレ「I'll Be Your Baby Tonight」でライブを締めるも、こちらもかなり激しいアレンジへと豹変しており、とにかくディランの年齢を考えてもあり得ないパフォーマンスの連続だけに、またの来日も期待してしまう逸品。Outlaw Music Festival Tour : at Hersheypark Stadium, Hershey, PA, USA 7th July 2024 : COLOUR NTSC Approx.71min 1. Intro 2. Highway 61 Revisited 3. Shooting Star 4. Love Sick 5. Little Queenie 6. Mr. Blue 7. Early Roman Kings 8. Can't Wait 9. Under The Red Sky 10. Things Have Changed 11. Stella Blue 12. Six Days On The Road 13. Soon After Midnight 14. Ballad Of A Thin Man 15. Simple Twist Of Fate 16. I'll Be Your Baby Tonight Bob Dylan - vocal, piano, harp / Tony Garnier - electric and standup bass / Jim Keltner – drums / Bob Britt - acoustic guitar, electric guitar / Doug Lancio - acoustic guitar, electric guitar