ご存じのようにこの日は翌日のような撮影が行われておらず、ここでは客席から(文字通り!)敢行されたオーディエンスショットを収録しています。この貴重映像は懐かしの「rozy project」がリリースしたもの。21世紀を迎えると驚愕のアングルな映像を連発して名を馳せる「rozy project」ですが、既に1998年のレベルでも頑張って撮影してくれていた事に驚きを禁じえません。武道館の一階スタンド左側というポジションから撮影されたと思われるアングルはギャラガー兄弟以外にアンプの後ろから見守っていた当時の背の高いボディーガードの三人しか映らない、それどころかオアシス他のメンバーはまったく見えないという構図。何より98年当時の機材は21世紀以降のそれと比べて会場での撮影にはまだまだ勇気のいるようなスペックだったはずで、そうした制約の中でこれほどまでのアングルで捉えてみせたという事にも驚かされます。単にステージ上の兄弟を捉えるというだけでなく、特に「Stand By Me」以降になると長続きはしないものの、それでも頑張ってクローズアップを試みてくれるのがエライ。そんな驚きの映像が捉えてくれてるのは、何と言っても非常に楽しそうなギャラガー兄弟の様子。『DEFINITIVE BUDOKAN 1998 SECOND NIGHT: 2024 REMASTER & MATRIX』からもその模様は伺い知れましたが、こうして映像として出されるとさらにリアルに感じられる。二人ともお互いの顔を見ながら演奏したり歌ったりする場面が随所で見られますし、特にノエルはニコニコしていて本当に楽しそう。一方リアムは非常にテンションが高く、挙句の果てに「Cigarettes & Alcohol」や「Champagne Supernova」の後半で舞台から降りて観客を煽るなど『BE HERE NOW』ツアーならではの奔放さが輝きを放っている。こうして見てみれば翌日はいかにも映像収録を意識してしまった感が否めず、なるほど今も昔も「98年の武道館は二日目が断トツ」という評価が揺るがないのも納得。そして何と言っても今では入手困難かつYouTube上でも見られないというレア映像であり、初めて目にするというマニアも少なくないかもしれません。1998年武道館の二日目が聞いても名演、見ても名演であったことを再認識させてくれるレア映像を収録!Budokan, Tokyo, Japan 19th February 1998 AMAZING SHOT!!! (95:53) 1. Be Here Now 2. Stand By Me 3. Supersonic 4. Roll With It 5. D'You Know What I Mean? 6. Cigarettes & Alcohol 7. Don't Go Away 8. Talk Tonight 9. Help! 10. Fade In-Out 11. Don't Look Back In Anger 12. Wonderwall 13. Live Forever 14. It's Gettin' Better (Man!!) 15. Champagne Supernova 16. Acquiesce COLOUR NTSC Approx.96min.