ZZ TOPとはひと味違った世界のソロ・ツアーを繰り広げているビリー・ギボンズ。話題の最新ツアーをド迫力体験できる衝撃映像が登場です。そんな本作が撮影されたのは「2024年12月29日フォートワース公演」。その最前列オーディエンス・ショットです。これまでもソロ・アルバムを出してきたギボンズですが、2023年からはソロ・ツアーも活発化させてきました。もちろん、ZZ TOPが解散したわけでもない。そんな彼の近況をイメージするためにも、まずは二足の草鞋を履く活動概要を俯瞰してみましょう。2024年*1月5日:ナッシュヴィル公演・2月4日+11日:ニュージーランド(2公演)*2月23日ー25日:北米#(3公演)・4月7日ー5月6日/7月21日ー10月31日:北米#2(72公演)*5月17日ー19日:ホノルル(3公演)*7月30日:ドリフトウッド公演*12月17日ー29日:北米#3(7公演)←★ココ★ 2025年*1月17日ー19日:ホノルル(3公演)*1月21日ー2月20日:北米#4(23公演)・3月5日ー4月11日:北米#5(19公演)・4月26日ー5月18日:オセアニア(12公演)・6月1日ー27日/8月22日+23日:北米#6(15公演)※注:「・」印はZZ TOP公演、「*」印はソロ公演。これが現在までに公表されているスケジュール。すでに2025年の夏までビッシリと予定が組まれており、ZZ TOPの大規模ツアーの合間を縫うようにソロ公演を挿入。とても75歳とは思えない精力的な活動ぶりです。そんな中でも本作のフォートワースは昨年末に行われたミニツアー「北米#3」の最終日でした。そんなショウを真空パックした本作は、ショウを独り占めする超・絶景。何しろ、撮影ポジションは最前列。遮蔽物はおろか、前方客もまったくナシ。開演パートでカメラ・クルーの姿が(ちょろっと)映り込みますが、それもすぐに見えなくなり、視界はギボンズとマイク・フラニギン(ベース&キーボード)のドアップが占領する。熱い声援や唱和が背中から飛んでくるので本番コンサートに間違いありませんが、光景そのものはまるで無観客リハーサルのようですらあります。そんな超・特等席から体験できるのは、ZZ TOPの大代表曲とレアなカバー曲のパラダイス。ショウは二部構成になっており、前半はギボンズが歌うソロセット、後半はスペシャル・ゲストのジミー・ヴォーン(スティーヴィー・レイ・ヴォーンの実兄)が加わります。前後半で選曲コンセプトが異なりますので、分けて整理してみましょう。前半(7曲)・ZZ TOP:Waitin' for the Bus/Jesus Just Left Chicago/Cheap Sunglasses/Gimme All Your Lovin'/Francine/Just Got Paid・カバー:Foxy Lady(ジミ・ヘンドリックス)後半(ジミー・ヴォーン参加:12曲)・ZZ TOP:Blue Jean Blues/La Grange/Thunderbird・カバー:The Freeze(★:アルバート・コリンズ)/Roll Roll Roll(Roll All Night Long)(★:ルーサー・“ギターJr”・ジョンソン)/Baby, Scratch My Back(★:スリム・ハーポ)/Dirty Work At The Crossroads(★:クラレンス・“ゲイトマウス”・ブラウン)/Ain't Need To Go No Further(★:アル・ダンカン)/I Got Love If You Want It(★:スリム・ハーポ)/Bad Boy(★:エディ・テイラー)/The Crawl(★:ギターJr.)/I Like It Like That(★:THE "5" ROYALES)※注:( )内はカバー元のオリジナル・アーティスト。「★」印はZZ TOPで演奏したことのない曲。……と、このようになっています。ソロ・アルバムの曲は一切なく、すべてZZ TOPナンバーとカバー曲だけで占められています。前半はZZ TOPの代表曲がズラリと並び、唯一のカバー「Foxy Lady」にしても本家でお馴染み。「リズム隊の違うZZ TOP」という感じです。ところが、ジミーの登場と共に世界は一変。ジミーも歌うだけでなく、(要所にZZ TOPナンバーも挟みつつ基本的に)ブルース・カバーの猛ラッシュに変貌する。そのどれもがZZ TOPでは演奏したことのないレア曲ばかりなのですが、よく見るとテキサス/ルイジアナといった新南部のブルースを重点的に選んでいる。これまで聴いた事もないギボンズでありつつ、同時に「らしさ」にも満ち溢れたフルショウなのです。日本では望むべくもないビリー・ギボンズのソロ公演。「2024年12月29日フォートワース公演」の最前列オーディエンス・ショット。遮蔽物はおろか前方客もまったくナシで、視界はギボンズとマイク・フラニギンのドアップが占領する。前半はZZ TOPナンバーがメインですが、後半はジミー・ヴォーン(スティーヴィー・レイ・ヴォーンの実兄)が加わり、ZZ TOPでは演奏したことのない新南部ブルースのカバー三昧。ソロ・アルバムの曲は1つもないものの、らしさが爆発するフルショウを超・特等席から独り占めできる超絶映像です。Tannahill's Tavern & Music Hall, Fort Worth, TX, USA 29th December 2024 AMAZING SHOT!!! 1. Intro 2. Waitin' For The Bus 3. Jesus Just Left Chicago 4. Cheap Sunglasses 5. Gimme All Your Lovin' 6. Francine 7. Just Got Paid 8. Foxy Lady 9. The Freeze 10. Roll Roll Roll (Roll All Night Long) 11. Baby, Scratch My Back 12. Dirty Work At The Crossroads 13. Ain't Need To Go No Further 14. I Got Love If You Want It 15. Blue Jean Blues 16. Bad Boy 17. The Crawl 18. La Grange 19. I Like It Like That 20. Thunderbird Billy Gibbons - Guitar, Vocal Mike Flanigin - Bass, Keyboard, Vocal Chris Layton - Drums Jimmie Vaughan - Guitar, Vocal COLOUR NTSC Approx.87min.