2024年の地球を熱狂させた“HACKNEY DIAMONDS Tour”。その最終日を極上体験できる特等席映像が新登場でそんな本作が撮影されたのは、もちろん「2024年7月21日:リッジデール公演」。そのド迫力オーディエンス・ショットです。“HACKNEY DIAMONDS Tour”は去年の出来事ですし、最終日の映像と言えば『RIDGEDALE 2024 MULTICAM』としてレポート済み。しかし、本作はまったく異なり、つい最近になって話題の“Fake Fan”氏が公開したばかりの初登場映像なのです。さらに言えば、いわゆる編集違いでもない。マルチカメラ物は別人が編集することで何種もの別バージョンが生まれる事もありますが、本作はそうではない。これまで見たことのない終始一貫の「ワンカメ通し撮影系」なのです。まずはは恒例。“HACKNEY DIAMONDS Tour”の全体像に照らし、当店の「通し撮影系」コレクションを整理してみましょう。「通し撮影系」の映像コレクション*4月28日『HOUSTON 2024: THE VIDEO』*5月2日『NEW ORLEANS JAZZ & HERITAGE FESTIVAL 2024』*5月7日『GLENDALE 2024: THE VIDEO』*5月11日『LAS VEGAS 2024: THE VIDEO』*5月15日『SEATTLE 2024: THE VIDEO』*5月23日『NEW JERSEY 2024 1ST NIGHT: THE VIDEO』*5月26日『NEW JERSEY 2024 2ND NIGHT: THE VIDEO』・5月30日+6月3日(2公演)*6月7日『ATLANTA 2024: THE VIDEO』*6月11日『PHILADELPHIA 2024: THE VIDEO』*6月15日『CLEVELAND 2024: THE VIDEO』*6月20日『DENVER 2024: THE VIDEO』*6月27日『CHICAGO 2024 1ST NIGHT: THE VIDEO』・6月30日+7月5日(2公演)*7月10日『LOS ANGELES 2024 1ST NIGHT THE VIDEO・7月13日+17日(2公演)*7月21日:リッジデール公演(最終日)←★本作★以上の14作品。ツアー開催中のリアルタイムではマルチカメラの編集作品がメインでしたが、ここに来て「ワンカメの通し撮影系」も充実してきました。今後も新発掘がないとは限りませんが、今回を持って遂に最終日まで到達したわけです。そんな本作は「特等席・絶景・撮影技」が揃った強力映像。まず「特等席」感ですが、これが猛烈に近い。具体的に何列目かは分かりませんが、ステージ左側でもかなりの前方部なのは分かる。特にズームらしい動きがほとんどないのに、メンバー1人ひとりが大写しになりますし、花道まで出てきたミックはプロショットばりに画面を占領してくるのです。そして「絶景」。先ほど「何列目か分からない」と申しましたが、これは前方席が映り込まないから。恐らくは棒付きカメラを掲げていると思うのですが、前方客の遙か頭上を素通りしてステージを直視。ときおり画面下部に振り上げる腕が見えることもありますが、それもホンの一瞬の話。基本的に遮蔽物ナシでメンバー達の姿が画面を占領するのです。そしてそして、匠の凄みを見せつける「撮影技」。“Fake Fan”氏ですから当然と言えば当然なのですが、やはり巧い。巧すぎる。前述のようにカメラを頭上高くに掲げて撮影されているわけですが、それにしては安定感がバツグンで狙いを決して外さない集中力がスゴい。基本的にはミックを追っていくわけですが、彼を画面のド真ん中に据え続け、右へ左へ激しく動いても暴れず騒がずスムース。そしてミックがキース他のメンバーに近づいていくとスッと先回りしてメンバーを画面に招き入れ、2人の絡みを最大尺で押さえる。まるでミックが次にどう動くのか、前もって知っているかのよう。もちろん、ストーンズのアクションを熟知しているから出来るのでしょうが、まるで予知能力ショットです。そんな三拍子揃った映像美で描かれるのは、ツアー完遂を祝うような晴れ晴れとした名演。最後に、最終フルセットも整理しておきましょう。固定曲(11曲)・Start Me Up/Tumbling Dice/Angry/You Can't Always Get What You Want/Little T&A(*)/Sympathy for the Devil/Honky Tonk Women/Gimme Shelter/Paint it Black/Jumpin' Jack Flash/Satisfaction 日替わり曲(9曲)・準定番:Get Off Of My Cloud/Mess It Up/Midnight Rambler/Sweet Sounds Of Heaven・その他:Let It Bleed/Street Fighting Man/Whole Wide World/You Got the Silver(*)/Before They Make Me Run(*)※注:「*」印はキース・コーナー。実のところ、リアルタイム・レポートだった『RIDGEDALE 2024 MULTICAMよりも約10分短いのですが、これは曲間を短く詰めているから。曲自体は全曲&フル演奏です。最終公演ならではの思い切りの良さもあり、達成感もたっぷり。全体的にも“HACKNEY DIAMONDS Tour”屈指の名演なのです。そんな勢いが溢れてこぼれてしまう(?)のが終盤。「Paint It Black」の冒頭でキースがギターを交換するというハプニングがあり、大ラスの「Satisfaction」ではやはりキースがミスってしまう。「Paint It Black」のトラブルではロンがちょっとしたジャムで場を繋ぐというプロフェッショナルな対応が素晴らしいですし、「Satisfaction」では思わず笑ってしまうキースの姿も映像で楽しめるのです。現代はファン・メイド技術の進歩でマルチカメラ作品が花盛りですが、オーディエンス本来の醍醐味と言えば「現場の体験感」。その意味ではワンカメの通し映像こそが真骨頂ですし、一発録りだからこそ1本1本のクオリティが貴重になる。本作は、そんな「ワンカメ通し撮影」系の大傑作であり、超絶景&匠の撮影技で記念すべき最終公演をフル体験できる1枚です。遅れて登場した真打ち。「2024年7月21日:リッジデール公演」のド迫力オーディエンス・ショット。「特等席・絶景・撮影技」が揃った強力映像で、前方客の頭上を素通りする視界には遮蔽物がなく、メンバーも目の前。ミックを中央に据え続けるカメラワークも匠の業です。記念すべきツアー最終公演を本尼100%リアルにフル体験できる真打ち映像の登場です。Thunder Ridge Nature Arena, Ridgedale, MO, USA 21st July 2024 AMAZING SHOT!!! 1. Intro 2. Start Me Up 3. Get Off Of My Cloud 4. Tumbling Dice 5. Angry 6. Let It Bleed 7. Street Fighting Man 8. Whole Wide World 9. Mess It Up 10. You Can't Always Get What You Want 11. Band Introductions 12. You Got The Silver 13. Little T&A 14. Before They Make Me Run 15. Sympathy For The Devil 16. Honky Tonk Women 17. Midnight Rambler 18. Gimme Shelter 19. Paint It Black 20. Jumping Jack Flash 21. Sweet Sounds Of Heaven 22. Satisfaction 23. Fireworks COLOUR NTSC Approx.119min