天才イングヴェイ・マルムスティーン中期の大名盤『THE SEVENTH SIGN』。そのライヴ編とも言うべき廃盤オフィシャル映像が復刻リリース決定です。そんな本作に収められているのは「1994年3月16日:日本武道館」。そう、『ライヴ・アット・武道館』として愛されたマルチカメラ・プロショットです。この映像は、オリジナル・アルバムと同等以上にマイク・ヴェセーラ時代の象徴。良い機会でもありますので、まずは「歌うマーシャルアンプ」と組んでいた時代の活動全像から振り返ってみましょう。1994年《2月18日『THE SEVENTH SIGN』発売》・2月19日ー28日:北米#1(3公演)・3月8日ー23日:日本#1(11公演)←★ココ・4月2日ー15日:北米#2(5公演)・5月5日ー6月11日:欧州#1(20公演)・6月26日ー7月30日:北米#3(11公演)・9月8日:Foundations Forum出演《10月21日:EP『I CAN'T WAIT』発売》・10月13日ー11月26日:北米#4(9公演)1995年《6月21日『MAGNUM OPUSN』発売》・8月24日ー30日:北米#5(7公演)・9月8日ー30日:日本#2(17公演)・11月4日ー12月23日:欧州#2(39公演) これがヴェセーラ時代のイングヴェイ・マルムスティーン。アルバム2枚は他シンガーと変わらないものの、さらにEP『I CAN'T WAIT』やライヴビデオまでリリース。来日しても膨大な公演数を誇る絶頂時代だったと分かります。本作が撮影されたのは、その中盤(7公演目)に配されたハイライト公演でした。そんなショウで記録された本作は、言わずもがなの完全オフィシャル作品。当時VHS/レーザーディスクでリリースされただけでなく、後年になってDVD化も実現化したわけですが、それも今や廃盤。本作は、その最高峰として知られる日本盤から復刻した1枚。もちろん、合間に挿入されたインタビューにも日本後字幕が完備されています。クオリティが完璧となれば、重要なのはショウそのもの。今となっては望むべくもない『THE SEVENTH SIGN』パラダイスなのです。その濃度を実感していただくためにも、ここでセットを整理しておきましょう。セヴンス・サイン(7曲)・Never Die/Bad Blood(★)/Forever One/Pyramid of Cheops/Seventh Sign/Brothers(★)/Crash and Burn(★)その他(6曲)・オデッセイ:Rising Force/Heaven Tonight・その他:Black Star/I'll See the Light Tonight/You Don't Remember, I'll Never Forget/Bedroom Eyes※注:「★」印はマイク・ヴェセーラ時代しか演奏していない限定曲。……と、このようになっています。残念ながら当時のフルセットではなく抜粋ではあるのですが、『THE SEVENTH SIGN』ナンバーはノーカットで演奏された7曲全部が収録されている。しかも、そのほとんどがレア。「Forever One」「Pyramid of Cheops」はかろうじて“INSPILATION Tour”でも演奏されましたが、「Bad Blood」「Brothers」「Crash and Burn」はヴェセーラ時代だけの限定曲。特に「Crash And Burn」は名盤『THE SEVENTH SIGN』でも……いや、イングヴェイのオールキャリアでも屈指の超名曲にも関わらず、この頃にしかやっていない。その貴重な生演奏を完全オフィシャル・クオリティで味わえるわけです。また、ヴェセーラの熱いヴォーカルもポイント。歌唱力的にはマーク・ボールズほど鉄壁ではないものの、パワフルで明るい声質はパワーメタル的で実にキャッチー。彼の歌うクラシックスは、まるで『THE SEVENTH SIGN』のアウトテイクのようにも聞こえ、あの大名盤が拡大されたようにも感じられるのです。「イングヴェイの最高傑作は?」という命題の答えは十人十色。ここで断言することなど到底できません。しかし『THE SEVENTH SIGN』は、常に最有力候補に挙がる大名盤であることは間違いない。本作は、そんな大名盤の貴重でレアな生演奏バージョンがたっぷり楽しめる公式映像です。本来であれば、永遠に廃盤になってはいけない名作。「1994年3月16日:日本武道館」公演のマルチカメラ・プロショット。公式映像『ライヴ・アット・武道館』を精緻に復刻DVD化。完全オフィシャル級なだけでなく、合間に挿入されたインタビューにも日本後字幕が完備されています。「Forever One」「Pyramid of Cheops」「Bad Blood」「Crash and Burn」など、貴重な『THE SEVENTH SIGN』ナンバーも美味しいヴェセーラ時代の絶対映像です。Live at Budokan, Tokyo, Japan 16th March 1994 PRO-SHOT (106:06) 1. Intro 2. Toccata 3. Never Die 4. Bedroom Eyes 5. Rising Force 6. Bad Blood 7. Forever One 8. Pyramid of Cheops 9. Drum Solo 10. Seventh Sign 11. Guitar Solo 12. You Don't Remember, I'll Never Forget 13. Keyboard Solo 14. Brothers 15. Crash and Burn 16. Heaven Tonight 17. Black Star 18. I'll See the Light Tonight 19. Interview #1 20. Interview #2 21. Interview #3 22. Forever One (Bonus Clip) PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.106min. Yngwie Malmsteen - Guitar, Vocals Michael Vescera - Vocals Barry Sparks - Bass Mike Terrana - Drums Mats Olausson - Keyboards