圧巻のステレオ・サウンドボード・リリースが実現する『LAS VEGAS 1998: SOUNDBOARD MASTER』の日は会場スクリーン用映像と思われるプロショット映像も流出しています。そこは流出映像らしく現在出回っているのは不完全な状態で「Heartbreaker」の途中から「Going to California」まで。それとは別にこの日はオーディエンスショットの映像が存在し、この二つを組み合わせて完全版映像としてくれた映像をマニアがYouTube上に公開してくれました。特にこの日の名演の一つである「No Quarter」を最高に奇麗な画質のプロショットで見られるのは格別。改めてジミーが絶好調であったことを思い知らされます。その反面オーディエンスショットで見ると当時の短髪なジミーのお腹の出っ張りぐあいなど相当なものがあるのですが、96年くらいまでのジミーによく見られた汗でびちゃびちゃ現象があまり見られないことを見ると、体調的には以前よりも汗に悩まされなくなったのかもしれません。結果として以前のような派手なステージ・アクションが鳴りを潜めた感は否めませんが、だからこそギター・プレイに集中できている様子もまたしっかり捉えられている。まるで96年までのライブ活動でリハビリを終えたジミーが完全復活したかのようにすら映し出されているのです。それにまだ髭を生やしていないロバートの姿も今となっては実に若々しく、何よりツアー序盤よりも圧倒的に声が出ている彼の熱唱ぶりも一目瞭然。トータルではプロショットよりオーディエンスショットの占める割合が大きい映像ではありますが、オーディエンスの方もアングルが驚くほどしっかりとした状態ですので、見ていてストレスを感じることはないでしょう。単にジミーやロバートを撮り続けるのではなく、マイケル・リーを始めとしたバンドメンバーの妙技を要所要所で捉えてくれた撮り方も秀逸。そこにマニアはサウンドボード録音をしっかりアフレコしてくれているので、見事にラス・ベガス公演のビジュアル版として非常に楽しめる仕上がりが素晴らしい。MGM Grand Garden, Las Vegas, NV 23rd September 1998 PRO-SHOT 1. Egyptian Intro 2. The Wanton Song 3. Bring It On Home 4. Heartbreaker 5. Ramble On 6. Walking Into Clarksdale 7. No Quarter 8. When The World Was Young 9. Going To California 10. Tangerine 11. Gallows Pole 12. Heart In Your Hand 13. Babe I'm Gonna Leave You 14. How Many More Times 15. Down By The Seaside 16. Most High 17. Whole Lotta Love 18. Thank You 19. Rock And Roll PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.120min.