OZZY OSBOURNEにとって記念すべき初来日となった1982年のジャパンツアーより、7月15日の中野サンプラザ公演が、完全初登場マスター2種類を含む 3つの極上オーディエンス・ソースを使用、6枚組の大ボリュームで登場です! ひとつのライヴを2種類のマスターでパッケージしたアイテムならば、この OZZY OSBOURNEでも、'84年の東京厚生年金会館公演を収めた「DEFINITIVE BARKS」等が存在しますが、3つの、しかもいずれも最上級のオーディエンス・マスターを用いた6枚組となると、ちょっと例がありませ ん。本作は熱心なオジー・マニアのための、まさに"Definitive"なコレクターズ・エディションです!不世出の天才ランディ・ローズを発掘し、'80年の「BLIZZARD OF OZZ」リリースでスタートしたオジーのソロ活動は、新たに生み出された名曲の数々と、ランディの比類なきギター・プレイ、裏面を支えたシャロン・アーデ ンの努力によって爆発的な話題となり、"BLACK SABBATH解雇"でどん底まで落ち込んでいたオジーのキャリアは急激な"V字回復"を果たしました。次いで'81年に発表した「DIARY OF A MADMAN」も素晴らしい内容で、切れ目無く継続された'81年~'82年のアメリカ・ツアーは各地で大きな盛り上がりを見せました。しかし'82年3 月19日、彼らは不慮の飛行機事故でランディを失うという悲劇に見舞われ、バンドは重大な危機に立たされます。この時シャロンは「オジーを立ち直らせるた め」あえてツアーを継続。元GILLANのバーニー・トーメのワンポイント・リリーフを経て、当時RAINGERで活動していたブラッド・ギルズを迎え、 残りのツアー日程を消化します。この'82年ツアーの大詰めに行われたのが、オジーにとって初めてとなるジャパン・ツアーでした。この来日はランディの存命中に決定しており、7月9日の大阪公演を皮切りに、全5公演が行われました。本作はその東京2日目に当たる7月15日のライヴを収めています。ディスク1・2、そしてディスク3・4には今回が完全初登場となる、トレーダー間でも一切出回っていないオーディエンス・ソースを、録音者提供によるマ スターカセットから音盤化しています。そしてディスク5・6には、以前リリースされていた同日ライブ盤「STEAL AWAY THE NIGHT」のオーディエンス・ソースを、こちらも大元テープからリマスターして収録しています。3種類の最優秀オーディエンス・マスターを網羅した本作 は、初来日のハイライトとなった最終日の模様を、ファンに余すところ無くとことん味わわせてくれるでしょう! ディスク1・2へ収録された"TAPE A"は、オーディエンスの熱気・歓声がもたらす臨場感と、まるでライン音源のような聴き応えの演奏を、一聴して誰もが驚くほどバランス良く捉えています。 曲間はにぎやかな観客も、演奏中は騒ぎ声などオーディエンスノイズが控え目になるなど、とにかくステージの様子を聴き取りやすいサウンドです。マスターな らではの鮮度に裏付けられた素晴らしい見通しに加え、テープ由来のヒスノイズもあまり気にならないマスター状態は絶品の一言。特に 「Mr.Crowley」でのサウンドは鳥肌が立つほどで、とりわけドン・エイリーのキーボードは立体感のある音色で響き渡っています。本来ならこの音源 単品でプレスCD化されても何の不思議も無いほどで、このニュー・マスターは全てのオジー・ファン必聴です! ディスク3・4に収められた"TAPE B"は、"TAPE A"よりもテーパーがステージに近い感じで、さらにダイナミックな録音となっています。聴き手の後ろに回りこむような楽音、割れんばかりに沸き立つ観客の 歓声など、オーディエンス録音らしいジューシーな臨場感を、明度・音の抜け共に最高のダイレクト・サウンドで楽しめます。サウンドがあまりにもオンな音像 であるため、一部でピークオーバー気味になる所はあるものの、メタリックなエッジで飛び出してくる演奏には圧倒されてしまいます! 残念ながら 「Steal Away」や「I Don't Know」など何ヶ所かにテープチェンジと見られる欠落がありましたが、これらは"TAPE A"を用いてシームレスに補填しています。またこちらは終演アナウンスまで"TAPE A"よりも長めに録音されており、ドキュメントとしてのオーディエンス・ソースの醍醐味を味わえる一本となっています。そしてディスク5・6の"TAPE C"は、前述したように「STEAL AWAY THE NIGHT」として知られる、こちらも安定感に富んだ極上のテープです。オープニング・イントロの「Diary Of A Madman」が始まる1分以上前から録音が始まっており、臨場感と演奏のエンターテイメントを理想的なバランスで楽しませます。特に演奏がぶ厚く迫力あ る音色で捉えられているのが特徴で、ドラムやベースの低音が文句なしの存在感を放っています。演奏の途中、「Revelation (Mother Earth)」でテープ劣化による若干の音ムラが確認されますが、これはすぐに回復します。リマスターの効果も素晴らしく、もともと安定したサウンドが見 違えるほどに抜けの良い、見通しに優れたサウンドで蘇っており、これには既発を聴き込んだファンも、新しい音源を聴くような気持ちで接する事が出来るで しょう。4月~6月にかけてのアメリカツアーで"実戦経験"を積んだブラッドのギターは、オジーのバンドとサウンドへと完全に溶け込んでいます。彼はランディが 残したソロやプレイのイメージを壊す事無く、オジー・ライヴの世界観をきちんと描き出しています。フロイドローズのトレモロ・ユニットを装備したストラト キャスター、そしてレスポール・カスタムを自在に操り、ブラッドならではの独特なアーミングを駆使したプレイは、ソロワークそしてバッキングにおいても個 性的なフレーズを随所に光らせ、「Steal Away (The Night)」や「Suicide Solution」・「Flying High Again」などで強烈なサウンドを轟かせています。特に7分近いの彼のソロタイムは"ほとんどNIGHT RANGER"という趣きがあり、ここは大きな聴きどころです。ランディ在籍時から引き続きプレイするトミー・アルドリッジとルディ・サーゾのリズムセクションに、日本のファンにはすでにおなじみのドン・エイリーが 奏でるキーボードは、骨太かつ華麗という表裏一体のオジー・ライヴを再現する上で欠かせず、ここでも「Mr. Crowley」や「Believer」でその真価を発揮しています。何より"主役"オジーが絶好調です。来日直前の7月4日、ハワイにおいてオジーはシャロンと結婚式を挙げており、この来日はいわば"ハネムーン"。オ ジーも発奮していたのかもしれません。オープニングの「Over The Mountain」・「Mr. Crowley」・「Crazy Train」で早々と観客を狂乱の渦に落とし入れたかと思えば、「Goodbye To Romance」ではマッドマンらしからぬ表情を見せ、「狂気」と「繊細さ」紙一重のギャップを楽しませます。ラストのSABBATHナンバー3連発は、 '80年のSABBATH初来日でロニー・ジェイムズ・ディオが歌っていたとは言え、観客に「これはやはりオジーの曲」の思いを抱かせた事でしょう。一般的な音楽ファンからは「同じライヴを3本も聴いてどうするのか?」と思われるかもしれませんが、録音している位置や機材など、それぞれのマスターに よってここまで大きな差が出る事は、どんな聴き手にとっても驚きで、また興味深いはず。本作はオーディエンス・ソースならではの面白さと深みを、これ以上 ない形で浮かび上がらせているのです。6枚組・270分に及ぶ大ボリュームは、世界中のディープなオジー・マニアをも圧倒すること間違いなし! ブラッド・ギルズ時代だけでなく、この先オジーの来日公演音源を代表する一本となるであろう決定版が、今ここに堂々の誕生です! Nakano Sun Plaza, Tokyo, Japan 15th July 1982 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(from Original 3 Diff Masters) Tape A Disc 1 1. Diary Of A Madman 2. Over The Mountain 3. Mr. Crowley 4. Crazy Train 5. Revelation (Mother Earth) 6. Steal Away (The Night) 7. Suicide Solution 8. Guitar Solo & Jam 9. Drum Solo 10. Keyboard Solo 11. Goodbye To Romance 12. I Don't Know 13. No Bone Movies Disc 2 1. Believer 2. Flying High Again 3. Iron Man 4. Children Of The Grave 5. Paranoid Tape B Disc 3 1. Diary Of A Madman 2. Over The Mountain 3. Mr. Crowley 4. Crazy Train 5. Revelation (Mother Earth) 6. Steal Away (The Night) 7. Suicide Solution 8. Guitar Solo & Jam 9. Drum Solo 10. Keyboard Solo 11. Goodbye To Romance 12. I Don't Know 13. No Bone Movies Disc 4 1. Believer 2. Flying High Again 3. Iron Man 4. Children Of The Grave 5. Paranoid Tape C Disc 5 1. Diary Of A Madman 2. Over The Mountain 3. Mr. Crowley 4. Crazy Train 5. Revelation (Mother Earth) 6. Steal Away (The Night) 7. Suicide Solution 8. Guitar Solo & Jam 9. Drum Solo 10. Keyboard Solo 11. Goodbye To Romance 12. I Don't Know Disc 6 1. No Bone Movies 2. Believer 3. Flying High Again 4. Iron Man 5. Children Of The Grave 6. Paranoid Ozzy Osbourne - Vocals Brad Gillis - Guitars Rudy Sarzo - Bass Tommy Aldridge – Drums Don Airey – Keyboards