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Derek and the Dominos デレク・アンド・ザ・ドミノス/UK 1970 Upgrade

クラプトン音源ではお馴染みのイギリス在住の重鎮テーパーからヴィンテージ・ニューマスターが3つももたらされたからです。その先陣を切るのはクラプトン自らがキャリア上最高のバンドと認めたバンド、デレク&ザ・ドミノスの新発掘マスターです!1970年8月14日、イギリスの地方都市マルヴァーンの小ホールでのギグをモノラル・オーディエンス録音で収録したのが本盤ですが、テープに添えられていた重鎮マスターのコメントでは、「この音源には既発盤が存在するが、今回送ったマスターは、実際に当時、当会場でオープンリールデッキによって録音を敢行した人物から直接受け取ったカセットコピーだ。残念ながら元のオープンリールは60分しかなかったのだが、聴いてみて驚いた。ネット上に上がっている既発音源のどれともセットリスト(ソング・オーダー)が異なっている上に、それらには含まれていないTell The Truthが60秒だけ収録されていたのだから!この曲ではエリックがスライドギターをプレイしている。この曲が本日のラストナンバーだと言っているクラプトンのMCも収録されている。これは歴史的リリースになると思うよ。」と記されていました。つまり、既発盤のセットリスト(演奏曲順)は何らかの理由で入れ替えられた、間違ったものであったということです。しかも本盤が初収録となるTell The Truthが演奏されていました。まさに歴史的事実を塗り替える発掘マスターだというわけです。ここに既発盤のセットリストを記しておきましょう。 1. Country Life 2. Anyday 3. Bottle Of Red Wine 4. Don't Know Why 5. Roll It Over 6. Blues Power 7. Have You Ever Loved A Woman 8. Bad Boy  という8曲収録でした。本盤とは全然違います。考えてみれば、クラプトンではなく、キーボードのボビー・ホイットロックをフィーチャーしたナンバーからギグをスタートするというのもおかしなことでした。クラプトンが結成したニューバンド、そのお披露目ツアーのオープニングがサイドメンバーのナンバーであるはずもなかったわけです。既発盤は流出した時点で誰かが手を加え、そのまま流通していった別マスターから製作されたと結論付けていいでしょう。本盤のリリースによって、デレク&ザ・ドミノスの真実がまた一つ書き換えられたことになります。そして、何よりも本盤に価値があるのは、重鎮テーパーがコメントした通り、録音者のオープンリールテープからダイレクトにコピーされたカセットマスターであるという点です。つまり正真正銘ファースト・ジェネレーションマスターということです。それだけに既発盤の音質など足元にも及ばないサウンドクオリティが保証されていました。既発盤の音質をC級オーディエンス録音とするならば本盤はB+級オーディエンス録音かA-級オーディエンス録音レベルまで音質がアップしています。もちろん重鎮のマスターそのものは、文字どおりヴィンテージ級のものだけにサウンド上の欠点が散見するものでした。ピッチは経年により半音の40%〜50%程度高い所をふらふらしていましたし、過剰な高音ヒスと低音のベースの唸りもありました。さらに全体の音像はモッサリしたものでした。そしてRoll It Overの5:22時点には音の落ち込み、Bad Boyには右チャンネルにノイズが頻発、音ブレ、Anydayにも音ブレがありました。しかし、これらをことごとく解消したのが当店エンジニアによるマスタリングの成果なのです。既発盤を聴かれるとすぐに気づく、ドラムのスネア、シンバルの人工的で不自然なサウンド。その点を踏まえ、当店エンジニアは原音のナチュラル感の維持をとことん重視し、ドラムの質感、特にシンバルの残響音とスネアの音が人工的になってしまうことを避けてマスタリングを行ないました。元々のマスターも既発盤のそれとは雲泥の差でしたが、それに加えて当店のマスタリングがあったればこそ、「これがあの日の音源?」と思えるほどの音質のグレードアップが図れたのです。さて、ここでこの日のギグの貴重度、重要性をお判りいただくため、クラプトンの1970年の活動歴を振り返ってみましょう。 ・1970年1月:デラニー&ボニー&フレンズと共にソロアルバム「ERIC CLAPTON」のレコーディングをLAにて行なう ・1970年2月2日〜22日:デラニー&ボニー&フレンズのメンバーとして北米ツアー その後、バンドを脱退し、イギリスに戻る ・1970年5月5日:イギリス、オックスフォードにて行なわれた旧友スティーヴ・ウィンウッド率いるトラフィックのコンサートに飛入り。・1970年6月14日:ロンドン中心街のホール、ライシアムにてデレク&ザ・ドミノスのデビュー・コンサートが開かれる。 ・1970年6月18日:ロンドンにてファースト・シングルTell The Truth c/w Roll It Overをレコーディング ≪1970年8月1日:初のソロアルバム「ERIC CLAPTON」リリース、シングルTell The Truthもこの月リリース≫ ・1970年8月1日〜22日:短期イギリス・ツアー ←★ココ★ ・1970年8月23日〜9月中旬:アルバム「LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS」をマイアミにてレコーディング ・1970年9月20日〜10月11日:ヨーロッパ・ツアー ・1970年10月15日〜12月6日:長期全米ツアー ・1970年12月18日:オリンピック・サウンド・スタジオでレコーディング中のローリング・ストーンズが開催したキース・リチャーズのバースデイ・パーティに出席。ストーンズと共に「Brown Sugar」のスタジオライブ・バージョンをレコーディングする これだけのトピックから単純にクラプトンの動向の詳細を読み取ることはできませんが、この年初頭には、参加していたデラニー&ボニー&フレンズの協力を得て、初めてとなるソロアルバムを完成するも、彼らとのツアーを終えるとバンドを抜け、イギリスに舞い戻ってしまいます。ここからは、クラプトンがサイドマンとしての使命を果たし、自分だけの音楽の追求を目指したことが窺えます。そして6月に元フレンズのメンバーを集めてニューバンド、デレク&ザ・ドミノスとしてコンサート・デビューしていることから、3月〜5月の間にバンドを結成したことが判ります。その後、ソロアルバムのリリースと同時にバンドの結束と演奏力を確認するため、短期間のイギリス国内小ホールツアーに出ます。ここで良好な感触を?んだクラプトンは、バンドと共にマイアミに飛び、世紀の名盤「LAYLA〜」のレコーディングに入ったというわけです。となりますと、本盤はあの「LAYLA〜」のレコーディング以前、そしてファースト・ソロアルバムのリリース直後という、クラプトンが暗中模索ながらも最も情熱を燃やしチャレンジ精神を高めていた時期のライブ音源であることがお判りいただけるのではないかと思います。結成したばかりのニューバンド。イギリス人は自分だけ。アメリカに単身乗り込み見つけたメンバーと共にどこまで自分のブルースを実現できるのか?レコーディングの期日は迫っている。ライブステージで実力を蓄え、マイアミに乗り込みたい。オーディエンスは自分の新しい姿をどう思うだろうか?このバンドへの評価は?新曲の受けは?クラプトンの心には様々な思いが去来したことでしょう。そしてクラプトンはニューバンドに自信を見出し、意気揚々とマイアミへと飛んだのです。その瞬間を、本来の形でありのままにパックしたのが本盤です。ここではリリースしたばかりのファースト・ソロアルバムからのナンバーを4曲、そしてニューシングルの2曲をプレイしています。注目すべきは、ここで既にクラプトンがスライドプレイを披露していたことでしょう。1分少ししか聴けませんが、初収録のTell The Truthでのほとばしるスライドギター!ここではシングルどおりのファスト・バージョンでプレイされていました。一般にはマイアミでの「LAYLA〜」のレコーディングで巡り会ったデュエイン・オールマンから直伝されてスライドに開眼したと言われていますが、天才ギタリスト、クラプトンは既にスライドもマスターしていたのです。さらにHave You Ever Loved A WomanとAnydayをプレイしています。この2曲はこの後マイアミでレコーディングすることになるナンバーでした。つまりAnydayは既に出来上がっていたこと、Have You Ever Loved A Womanはクラプトンの強固な意志でレコーディングを想定してライブで既にプレイしていたということが判ります。胸に秘めた熱き想いがこの日のプレイに溢れていると言っても過言ではありません。格段のグレードアップを実現したドミノスの貴重音源。本マスターで初めて判明した真のセットリスト。重鎮テーパーの言うように、本盤はクラプトンのキャリアにおける歴史的なリリースの一つかもしれません。 Live at Winter Gardens, Malvern, Worcestershire, UK 14th August 1970 HUGE UPGRADE (from Original Masters) (58:04) 1. Introduction 2. Roll It Over 3. Blues Power 4. Have You Ever Loved A Woman 5. Bad Boy 6. Country Life 7. Anyday 8. Bottle Of Red Wine 9. Don't Know Why 10. Tell The Truth ★ Eric Clapton - Guitar, Vocals Bobby Whitlock - Keyboards, Vocals Carl Radle - Bass Jim Gordon - Drums

Derek and the Dominos デレク・アンド・ザ・ドミノス/UK 1970 Upgrade

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1,630円 (税込)

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