「再結成EL&Pの最高傑作」とも言われた往年の名映像がリリース決定です。その最高傑作とは「1992年10月3日ロンドン公演」のマルチカメラ・プロショット。そう、全世界にEL&P復活!を告げたオフィシャル作品『LIVE AT THE ROYAL ALBERT HALL』です。この映像はとにかく素晴らしかった。当時、再結成のニュースには沸き立ちつつも、続いて届けられたスタジオ作品『BLACK MOON』には微妙な気分にもなったもの。これのための再結成!?……と疑問符が付く頭を吹っ飛ばしてくれたのが『LIVE AT THE ROYAL ALBERT HALL』。まさにEL&P以外の何者でもないスペクタクル、やや音色は異なりながらも鮮やかに甦る名曲たち、そして90年代ならではの美麗な映像……。まさに再結成の意義そのもの。あの3人が激突する最美麗映像に胸を打たれたものです。その映像作品もしばらくして廃盤。10年以上前にDVD化も果たしたものの、それも現在では入手困難で中古品でもプレミアが付いています。本作は、そんな決定的な映像作品を復刻した1枚なのです。そのクオリティは説明不要。その後も再結成EL&Pのプロショットは何本も登場しましたが、コレを超えるものはない。当時からビデオ、レーザーディスクなどでご覧になってきた方も多いと思いますが、あの映像美に再び出会うことができます。そして、映像美以上に素晴らしいのがショウそのもの。すでに四半世紀以上の時が経ってもいますので、ここで、当時の活動概要を振り返ってみましょう。 【1992年】 《6月27日『BLACK MOON』発売》・7月22日-9月6日:北米#1(34公演)・9月10日-9月19日:日本(8公演)・9月26日-12月1日:欧州(44公演)←★ココ★【1993年】・1月13日-3月20日:北米#2(49公演)・3月24日-4月5日:南米(8公演)・11月17日-12月17日:イベントライヴ(3公演) 【1994年】 《9月27日『IN THE HOT SEAT』発売》 これが復活から『IN THE HOT SEAT』までの歩み。この後、2年の間を開けた1996年から1998年にも活動しますが、再結成のフレッシュな感覚を保っていたのはこの時期まで。その中で本作は「欧州」ツアー4公演目にあたるコンサートでした。実のところ、この「再結成第1期」とも言える期間に実現した本国イギリスのショウは8公演しかなく、本作のロイヤル・アルバート・ホール公演は、ハイライト中のハイライトでもあったのです。そして、本作に詰まった熱演は、そんなハイライトに臨む彼らの情熱そのもの。CD版ではカットされた「From The Beginning」「Honky Tonk Train Blues」「Pictures At An Exhibition」も観られるものの、それ以上に演奏が素晴らしい。ドキュメンタリー作品『WELCOME BACK』でも決意を語っていましたが、あの表情が指を突き動かし、情熱が歌声にこもる。そのノートと姿が完全無欠の公式クオリティで流れ出す……。まさしく「再結成EL&Pの最高傑作」以外の何物でもありません。人類が生み出し得た最高のキーボード・トリオ、EL&P。その彼らが再終結を決意したのはなぜか。そして、何を成し遂げたのか。本作は、それを千の言葉よりも雄弁に物語る生演奏の記録です。四半世紀を経たからこそ、この映像も文化遺産だったと実感できる。 Royal Albert Hall, London, UK 3rd October 1992 PRO-SHOT (86:42) 1. Welcome Back 2. Tarkus 3. Knife Edge 4. Paper Blood 5. Creole Dance 6. From The Beginning 7. Lucky Man 8. Honky Tonk Train Blues 9. Romeo And Juliet 10. Pirates 11. Pictures At An Exhibition 12. Fanfare For The Common Man / America / Rondo 13. Finale PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.87min.