本作が収録されたのは「2004年5月14日ロンドン公演」。ロンドンとは言っても、イギリスではなくカナダはオンタリオ州のロンドンです。BBCの放送音源を使用したもので、TRIALレーベルから「NEW KILLER STAR」として通常リリースもされていたマスターです。番組枠の関係からコンサート全編ではなく約1時間のダイジェスト収録ではあるものの、それでも通常リリースされていたのは、ひとえにクオリティのせい。まさにパーフェクトなサウンドボードで、グダグダとゴタクを並べるまでもなく、「オフィシャル級サウンド」の一言で片が付く完璧ぶり。まるで耳の中で全楽器が鳴っているようなダイレクト感、完璧にミックスされたバランスは、やはりライン録音だけのものなのです。“オフィシャル級”とは言え、このツアーは本当にオフィシャルで「A REALITY TOUR」がリリースされている。ダイジェストな1枚物のライヴアルバムに出番はないように思えますが、もちろんそうではない。ここでのポイントは時期。それをご説明する前に、“A REALITY TOUR 2003-2004”の概要をカンタンに振り返ってみましょう。
・2003年10月-11月:欧州#1ツアー(31公演)・2003年12月-2004年2月:北米#1/中米ツアー(22公演)・2004年2月-2004年3月:オセアニア/アジアツアー(13公演)・2004年3月-2004年6月:北米#2ツアー(39公演)・2004年6月:欧州#2ツアー(7公演)
このように、“A REALITY TOUR 2003-2004”は約9ヶ月の112公演で世界を巡る本格的なものでした。その中で、オフィシャル盤「A REALITY TOUR」が残されたのは、冒頭の「欧州#1ツアー」。本作はそれに対してツアーも大詰めに近づいた「北米#2ツアー」後半。本作は米国の上にワールドツアー終盤も代表する1枚なのです。オフィシャル盤「A REALITY TOUR」は、いよいよバンドのコミュニケーションが本格的に機能し、これから世界を廻ろうという覇気に溢れていましたが、本作はすでに世界を巡り、バンドのアンサンブルは可能性をフルに引き出したような横綱相撲。セットリストも変化しており、「A REALITY TOUR」では聴けない「Station to Station」「Quicksand」「Modern Love」も取り上げられているのです。本編プレス4CDの解説で「公式ライヴアルバムの本生100%バージョンとして聴ける」と書きましたが、こちらは言わば「公式盤の補完」として機能する1枚でもあるのです。オーディエンスとサウンドボード、英国と米国、ツアー序盤と終盤。あらゆる意味で対照的ながら、“ツアーを代表するクオリティ”の1点でのみ共通する別4CDと本作。“A REALITY TOUR 2003-2004”の多彩な魅力を感じさせてくれる両極の極上セット、ぜひ併せてお楽しみください。
Live at Labatt Centre, London, Ontario, Canada 14th May 2004 STEREO SBD (59:04)
1. New Killer Star 2. Cactus 3. Sister Midnight 4. All The Young Dudes 5. Loneliest Guy 6. Under Pressure 7. Station to Station 8. Ashes to Ashes 9. Quicksand 10. Modern Love 11. I'm Afraid Of Americans 12. "Heroes"
STEREO SOUNDBOARD RECORDING





























