本作が録音されたのは「1996年7月12日・川崎クラブチッタ」。以前、Uxbridgeレーベルから2種類の録音が登場しましたが、そのうち高音質ぶりが話題になった「KAWASAKI TAPES 1996/1997」のオリジナルDATを再度使用し、“90年代ベスト”な「SAPPORO 1996」に次ぐ、2大マスターを一挙にお楽しみいただけます。そのサウンドは、実に素晴らしい。Hokkaido2CDが異常なダイレクト感で「サウンドボードか、オーディエンスかの違いさえ無意味」なスペシャル・サウンドだったのに対し、こちらはいかにも客席路記音らしい超・高音質ぶり。どちらも“驚きの超高音質!”とは言えるのですが、“驚き”の質が違う。「SAPPORO 1996」は「なんだコレ!?」という正体不明な驚き、こちらは「こりゃ凄い!」とオーディエンス録音の正体をしっかりと感じられる上でクオリティの高さに驚く感じです。「なんだコレ!?」のインパクトの強さから、どちらもCD化するかが決まったようなものなのです。もちろん、驚けばいいというものではない。本作の「オーディエンスの王道」とも言うべき高音質ぶりも最高。楽音のクリアさは申し分なんてあるわけがないレベルで、その上で熱い熱い空気感が凄まじい。札幌に比べ、川崎の会場は明らかに熱く、ポールが一声、一節にも「待ってました!」と言わんばかりの声援が飛ぶ(「Muddy Water Blues」の前で本当にそういう声が飛びます:笑)。そして、その反応がポールをさらに熱くさせ、歌声はますます“白熱”していく。「ライヴはバンドと観客が共に作り上げていく」などという当たり前のことを、今さらのように突きつけられるような熱演と熱狂が酌み交わされるのです。また、そんな熱気のせいか、演奏曲も札幌公演より(少しだけ)増え、FREEの「The Stealer」、「MUDDY WATER BLUES」の「Good Morning Little School Girl」が追加。逆に当時の新曲「Over Loaded」がカットされていますが、むしろ一層“THE BEST OF PAUL RODGERS”の色合いが濃厚なのです。70年代のFREE/BAD COMPANYから約20年の時を超え、1993年・1996年・1997年とソロ来日を繰り返したポール。幾多の名バンドの来日も素晴らしかったですが、“シンガー、ポール・ロジャース”だけに焦点が絞り込まれ、もっともゴージャスな名曲群だけで埋め尽くしたのは、この川崎公演です。あまり注目されない時期ではあるものの、彼のキャリアでも頂点とさえ言える一夜であり、それを目の当たりにしているからこその熱狂。それを極彩色の鮮やかな客席サウンドで捉えきったライヴ録音の名作です。ぜひこの機会に、“知る人ぞ知る”英国ブルースロックの極みをご体験ください。
Club Citta, Kawasaki, Japan 12th July 1996 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)
Disc 1
01. Louisiana Blues 02. Little Bit Of Love 03. Be My Friend 04. Feel Like Makin' Love 05. The Stealer 06. Muddy Water Blues 07. Hoochie Coochie Man 08. Rollin' Stone 09. I'm Ready 10. Wishing Well 11. Mr. Big 12. Fire And Water 13. The Hunter
Disc 2
01. Bad Company 02. Can't Get Enough 03. All Right Now 04. Standing Around Crying 05. Good Morning Little School Girl
Paul Rodgers - Guitar, Vocals Geoff Whitehorn - Guitar, Backing Vocals Jaz Lochrie - Bass, Backing Vocals Jim Copley - Drums





























