新作『OUT OF THE BLUES』でも相変わらずの美声を聴かせてくれたボズ・スキャッグス。そんな彼の最新フル・ライヴアルバムが登場です。本作に収められているのは「2018年10月24日オースティン公演」。その極上フル・オーディエンス録音です。まずは彼の近況を知る意味でも、ツアー全体像の中でショウのポジションを確かめてみましょう。2018年・3月31日-5月10日:北米#1(4公演)・6月11日-7月14日:北米#2(21公演)《7月27日『OUT OF THE BLUES』発売》・8月28日-9月29日:北米#3(21公演)・10月19日-11月16日:北米#4(19公演)←★ココ★2019年・3月27日-4月18日:北米#5(3公演)・7月1日:オーシャン・シティ公演 これが現在までに公表されている2018年/2019年のスケジュール。当店ではオフィシャル級の超極上プロショット『CHICAGO 2018』もご紹介しましたが、それは「北米#2」で新作の発表前。それに対し、本作は新作も十分に認知されたツアー本編のライヴアルバム。「北米#4」の4公演目にあたります。さらに本作のポイントは、フルスケールの長さ。確かに『CHICAGO 2018』はオフィシャル作品ばりのクオリティではあったのですが、残念ながらジミー・バフェットの前座公演だったために持ち時間が1時間にも満たなかった。しかし、本作のオースティン公演は、ばっちりフルショウ。95分以上に渡ってじっくりと美声に浸りきれる2枚組なのです。実際、本作は『CHICAGO 2018』でも聴けなかったレパートリーが盛りだくさん。定番の「Harbor Lights」「Loan Me a Dime」や「Thanks To You」も披露され、さらに『OUT OF THE BLUES』に収録された「Rock and Stick」「I've Just Got To Know」「Radiator 110」「Little Miss Night And Day」もたっぷりと歌ってくれるのです。そして、そんな豪華ショウを伝えてくれるサウンドこそが極めて素晴らしい。とにかく繊細で圧倒的にクリア。スネアの鳴りにオーディエンスの証が刻まれるものの、それ以外に客録らしさがほとんどない。ヘッドフォンで耳を澄ませば「まるでサウンドボード」と呼ぶほど密着していない事にも気付きますが、それさえも欠点ではなく美点。まっすぐ手元に届く歌声には曇りや濁りが一切なく、ほんのりとした会場音響が得も言われぬ艶を与えている。これは芯が丸出しのサウンドボードでは決して味わえない、オーディエンスだけの美音なのです。そして、そんな滋味深い歌声が隅々まで行き渡るスペクタクルが美味しく感じられ、バックの演奏も細部まで素晴らしく鮮やか。現場となった“パラマウント・シアター”は100年以上の伝統を誇る劇場なのですが、そのヴィンテージ感覚を漂わせつつも現代的にクリスタル・クリアでもある。まさにボズの歌声を味わうにはぴったりの会場であり、そのムードを理想的に捉えたオーディンスの見本のような名録音なのです。『A FOOL TO CARE』から続くブルース3部作を完成させ、その滋味深い世界をステージでも披露している2018年のボズ・スキャッグス。74歳を迎えながら未だ瑞々しい美声をじっくりと味わえるライヴアルバムの大傑作です。オフィシャル級プロショットの『CHICAGO 2018』ももちろんマストですが、フルスケールのショウで名曲をたっぷりと堪能でき、その美しい音空間に浸りきれる本作もまた素晴らしい。
Live at Paramount Theatre, Austin, TX, USA 24th October 2018 TRULY PERFECT SOUND
Disc 1(48:27)
1. Jojo 2. It's Over 3. Rock and Stick 4. The Feeling Is Gone 5. I've Just Got To Know 6. Harbor Lights 7. Georgia 8. Radiator 110 9. Look What You've Done to Me
Disc 2(48:08)
1. Lowdown 2. Lido Shuffle 3. Little Miss Night And Day 4. Loan Me a Dime 5. You Never Can Tell 6. Thanks To You





























