Name: Beatles ビートルズ/London,UK 1969 Upgrade
SKU: CDN-00499
Price: 1386 JPY
Availability: InStock

Beatles ビートルズ/London,UK 1969 Upgrade

ビートルズが「ホワイト・アルバム」に続く新作に取り掛かったのは今からちょうど50年前のこと。この時期は「ゲットバック・セッション」と呼ばれ、後にリリースされる映画「LET IT BE」の為にリハーサルから撮影が行われた結果、先のアルバム制作時に表面化していたグループ内の不和がエスカレートした時期のドキュメントとなってしまいました。そうした波乱含みに制作が進行していたものの、それでも最後はきっちりと屋上ライブで締めくくってみせたのが流石はビートルズ。元々ゲットバック・セッションがビートルズのライブ復帰を見据えた企画だったものの、当時あまりにビッグな存在と化してしまった彼らゆえ、ライブを行う案がどうしても具体化しない。ジョージに至ってはリハーサルの最中に一時的ながらグループを脱退しただけでなく、ライブを行うという企画自体に拒否反応を示していた。何とか元の鞘には収まったものの、進行し続けるレコーディングと映画の撮影の締めくくりとして、どうしても必要だったのがライブ・シーン。その妥協案というだけでなく、すぐに実行に移せるというメリットがあったことから実現したのが1月30日のアップル屋上におけるゲリラ・ライブだったのです。結局これがビートルズ最後のライブ・パフォーマンスとなってしまった訳ですが、40分に渡って敢行されたライブから映画「LET IT BE」に採用されたのはその半分。同名のアルバムに至っては3曲のみ。しかしブートレグ界で白熱した映画撮影班によるナグラ社のモノラルレコーダー音源の発掘によって、屋上コンサートの全貌が明らかになりました。おかげで映画に採用されなかったテイク、さらには合間にジョンが弾いていた「I Want You」やイギリス国歌まで聞けるようになりました。一方オフィシャルでは「ANTHOLOGY 3」で最後に演奏された「Get Back」がステレオ・ミックスにてリリースされ、さらにベスト・アルバム「1」のリリース時には「Get Back」テイク2が単体のMVとして新たに作られ、その際の音声もステレオ化が実現。こうして全貌が明らかになったことはマニアに次なる野望を抱かせるきっかけとなりました。それはライブ全編をステレオで聞いてみたいということ。とは言ってもステレオで聞かれる音源には限りがある。そこで各アルバムの音源はもちろん、映像版「ANTHOLOGY」から「Don’t Let Me Down」の音声までも引っ張り出すなどして現状で可能な限りのステレオ・バージョンを何とか作り上げています。それがファン・レーベルPurple Chickがリリースしていたライブ・シリーズのパッケージを装い、偽のPurple Chick（ややこしい）を騙った人物がリリースした「THE LAUNCH INTERRUPTION」だったのです。このコンセプトとは別の視点で作られたバージョンも近年ネット上に現れています。それは「COMPLETE RECORDING SESSIONS」でおなじみのマニアcoltturkey作。彼による「I HOPE WE’VE PASSED AUDITION」において「Dig A Pony」の完全ステレオ音声の収録が実現しました。これはHMCレーベルがリリースした、1992年にリリースを前提として作業が行われていたバージョンの映画の音声からの流用。「THE LAUNCH INTERRUPTION」において同曲はレギュラーな「LET IT BE」のバージョンを流用しつつ、そこでカットされた「All I Want Is You」のラインだけ撮影班音源をパッチしていました。おかげでその部分だけモノラルになってしまうという欠点があったのです。ところが「I HOPE WE'VE PASSED AUDITION」にも問題があって、複数の音源を使用したが故の違和感を緩和させようと、全体的に強めのイコライズが施されていたのです。よって今回は「THE LAUNCH INTERRUPTION」のコンセプトに近い内容でありつつも、それでいて「Dig A Pony」はしっかり全編がステレオという、過去に登場したアイテムのいいとこどりをしたような編集となっています。しかも同曲を例のHMCの音声から流用するに当たっては左chのバランス調整を施し、より安定した状態で楽しめるよう仕上げてあります。それでいて屋上ライブ開始前、ビートルズが現れる前の撮影班の各種コールとやりとりなどは敢えてカットし、これまた聞きやすくまとめ上げました。そして「I've Got A Feeling」、「Don’t Let Me Down」それぞれのテイク2は映画班の音源のみでしか聞かれなかった演奏ですが、21世紀に入って「LET IT BE…NAKED」の編集時にどちらの曲も二つのテイクを合体させたバージョンでリリースされていました。これよってどちらのテイク2も演奏の約半分はステレオ音源が存在することになります。そこでこれらテイク2は「LET IT BE…NAKED」のパートと映画班のモノラル音源をミックス。当然ながら一曲の中にステレオとモノラルが混在することになるのですが、これが意外なほどストレスなく聞き込めてしまう綺麗な仕上がりだから驚き。ポールを始めとしたビートルズが当初描いていた久しぶりのライブ・パフォーマンスへの復帰がなかなか実現せず、苦肉の策が吉と出た屋上ライブ。さらには難産の極みだったゲットバック・セッションを有終の美へと導いた場面でもある。今後オフィシャルでも実現することはないであろう完全収録（演奏の合間のやりとりなどは確実にカットされるでしょうから）、なおかつ最大限ステレオで収録された編集によって、実質的にビートルズのラスト・ライブとなってしまった40分あまりを忠実に再現します。それは50年前に起きた伝説の一夜…ではなくお昼！ Apple Corps, 3 Savile Row, London, UK 30th January 1969 STEREO SBD (45:20) 01. Warm Up 02. Get Back (Take 1) 03. I Want You (She's So Heavy) 04. Get Back (Take 2) 05. Don't Let Me Down (Take 1) 06. I've Got A Feeling (Take 1) 07. One After 909 08. Dig A Pony 09. God Save The Queen 10. I've Got A Feeling (Take 2) 11. Get Back (Take 3) 12. Don't Let Me Down (Take 2) 13. Get Back (Take 4)