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George Harrison ジョージ・ハリソン/All Things Must Pass DCC Compact Classics Remastered

リマスタリングが済んでおきながらもお蔵入りしてしまったウイングスのアルバム「WILD LIFE」のDCCレーベル・リマスター・バージョンの再発が実現しましたが、同じようにDCCリリースの為の作業が行われておきながら、やはりリリースの叶わなかったジョージのアルバム「ALL THINGS MUST PASS」のDCCリマスターがリリースされます。同レーベルは本アルバムもリリースするつもりでアルバムのマスターテープを借り受け、スティーブ・ホフマンにリマスター作業を行わせていたのですね。そこまで行われておきながら、「WILD LIFE」と同じようにお蔵入りしまいました。ところが本アルバムのDCCバージョンに関してもCD-Rという形でホフマンのサイトからごく少数のみが販売、その貴重なバージョンをリリースするのが今回のタイトルです。ホフマンの冴えわたるマスタリングの妙技によって、極めてナチュラルでマスターテープそのものの感触を可能な限りCDに刻み込んでみせた見事な仕上がりは今回も健在。まだ「WILD LIFE」の場合は現行盤が現在の最新技術によって生み出された最新リマスターということで、迫力のある仕上がりながらもアナログのウォーミーな味わいは損なわない仕上がりだった。今回の「ALL THINGS MUST PASS」は「NEW CENTURY EDITION」として2001年に新たなリマスターが加えられたバージョンがリリースされた後、2017年にも改めてリマスターが行われましたが、一般的な印象が強いのは「NEW CENTURY EDITION」でしょうし、現在も配信という形で手軽に聞かれたのはこちらです。しかしリリースされたのが2001年ということもあり、今になって聞いてみると全体的には派手めな仕上がりとなっている感が否めません。21世紀初頭のCDリマスターといえば80年代後半から始まったクリアネス重視な仕上がりが目指された時代の後期だといえ、アナログ本来のウォーミーさがおざなりにされている時代でした。その点DCCバージョンのリマスターはホフマン節全開な仕上がりであり、「NEW CENTURY~」と聞き比べると感触がまったく違う。ここでも彼のリマスターは非常にナチュラルで優しい質感が素晴らしい!例えば「If Not For You」のようなバンドの音数が少ない演奏になると「NEW CENTURY~」もいい線をいっていたのですが、フルバンド状態の曲を今になって聞いてみればかなり派手な音に感じます。例えば「Wah-Wah」や「Awaiting On You All」といった曲が「NEW CENTURY~」ではリズム隊が目立ち、楽曲全体のバランスやイメージが崩れかけているかのように聞こえてしまう。ここで忘れてはならないのは、元々「ALL THINGS MUST PASS」というアルバムがクリアネスとは正反対な仕上がりを目指してレコーディングされたアルバムであるということ。何しろプロデュースしたのがウォール・オブ・サウンドの魔術師、フィル・スペクターです。むしろ、バンド全体がひと塊となって鳴り響くような仕上がりを身上としていた彼ですから、はなからクリアーなサウンド・プロダクションというのを目指していなかったのです。彼としても、制作をたらいまわしにしていた未完成アルバムを「LET IT BE」という形にまとめ上げたのがビートルズとの最初の仕事でしたが、本アルバムにおけるジョージとの作業はレコーディングから始めたこともあり、彼の本領が発揮された仕上がりでした。そんな1970年版スペクター・サウンドのアルバムですから、クリアネスだけを引き出そうとすれば先のように演奏のバランスが破綻したような状態へと変化してしまう。しかしホフマンによるDCCリマスターでは、そうした押しつけがましさとは無縁な、何とも優しい質感が全体を支配している。そもそも「ALL THINGS MUST PASS」はオープニングの「I'd Have You Anytime」を始めとしてメロウな曲調が多い。そんなジョージの楽曲とスペクターのウォール・オブ・サウンドなプロデュースが合わさり、ビートルズのソロ・アルバムの中でも稀代の名盤と化した一枚。その本来の感触や空気感を活かしきったのがホフマンによるDCCリマスターでしょう。いずれにせよ一聴して解るほど現行盤との違いは明白ですし、正にアナログチックという言葉が当てはまる質感は大音量にてたっぷりと感触を味わっていただきたい。先にも触れたメロウな曲やアコースティックな曲での優しさに溢れた音質、特にジョージのソロにおける最大のヒット曲となった「My Sweet Lord」での、アコースティックなウォール・オブ・サウンドの包み込まれるような味わいは病みつきになること間違いなし。今回もレコードと違って手軽に、しかも解りやすくリマスターの感触の違いを楽しめるCDならではの愉しみを心ゆくまで体験してください! DCC Compact Classics Remastered by Steve Hoffman (75:53) 1. I'd Have You Anytime 2. My Sweet Lord 3. Wah-Wah 4. Isn't It a Pity 5. What Is Life 6. If Not for You (Bob Dylan) 7. Behind That Locked Door 8. Let It Down 9. Run of the Mill 10. Beware of Darkness 11. Apple Scruffs 12. Ballad of Sir Frankie Crisp (Let It Roll) 13. Awaiting on You All 14. All Things Must Pass 15. I Dig Love 16. Art of Dying 17. Isn't It a Pity (Version 2) 18. Hear Me Lord

George Harrison ジョージ・ハリソン/All Things Must Pass DCC Compact Classics Remastered

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