オープニングのNumbersをバックに「FMライヴ・アンコール。今夜は西ドイツのグループ、クラフトワークのライヴをお送り致します。こちらは去年の9月、東京の中野サンプラザでのコンサートを録音したものです。」からスタートする、ファンにはお馴染みの、1981年9月8日の中野サンプラザでのライヴのラジオ放送音源をCD化。当時のエアチェックテイクであることが信じられない、このまま公式ライヴ盤にも使用できるレベルの驚きの最高音質で収録。「本当は放送局のリールをデジタルコピーしたのではないか?」と思えるほどの別格のサウンドで、この時期のクラフトワークの魅力的なライヴを楽しむことができます。本盤は1982年に再放送された「FMライヴ・アンコール」テイクを収録しており、この2度目の放送時には、初回放送の60分番組では欠落していた「The Robots」「It's More Fun To Complete」が追加で放送されており、その圧倒的な音質同様に、内容も含めた1981年東京公演ラジオ音源の決定的な一枚になっています。大元は2002年にリリースされ、世界中のマニアを驚かせた「Japan Tour 1981」ですが、本盤は同音源を正確にリマスター。高かったピッチをアジャストし、最良のヴァージョンに仕上げてあります。アルバム「Computer World」に伴う、クラフトワークにとっても初の大規模なワールド・ツアー。その一環として実現した初の日本ツアーの東京2日目のライヴが、ここまで優れたライン録音で残されたというのは、歴史的にも特筆すべきことです。元々サウンドボード音源が少ないグループであり、この時期のサウンドボードはウトレヒト公演の6曲程度で、ダイジェストながら、世界的にもこんなに多くのナンバーがライン録音で聴けるというのがまず珍しく、しかもここまで良好なサウンドで記録されていたのは、非常に幸運な事と言えるでしょう。完璧なステレオ録音で収録されているので、Autobahnを中心に、右へ左へと音がダイナミックにパンされる部分は凄い迫力です。現代のような完全にコンピューター制御されたライヴと違い、実際に4人で演奏しているので、リズムやメロディに人間的な揺らぎもあったりするのが、この時期ならではのライヴの楽しさと言えるでしょう。当時を知る者にとっては懐かしく、新たな世代なファンでも新鮮に聴き入ることができるテクノクラシックの権化の貴重な記録音源を、過去最高・最良のサウンドで収録した1981年東京公演・放送音源の決定盤。 Live at Nakano Sunplaza, Tokyo, Japan 8th September 1981 STEREO SBD (75:11) 1. Numbers 2. Computer World 3. Computer Love 4. Home Computer 5. Neon Lights 6. Autobahn 7. Showroom Dummies 8. Trans-Europe Express 9. The Robots 10. It's More Fun To Compute 11. Outro FM BROADCAST RECORDING Ralf Hutter Florian Schneider Karl Bartos Wolfgang Flur