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Rolling Stones ローリング・ストーンズ/AZ,USA 12.13.1981 Upgrade

映画『LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER』でメインの舞台となったテンピはサンデビル・スタジアム。この日のマルチトラック録音ですが、いまや二種類のミックスが流出しています。まずは映画に向けて作られたラフミックスとして1997年にVGPからリリースされた『SATISFACTION GUARANTEED』の音源。もう一つは「CONCERT VAULT」サイトから配信、現在では『TEMPE 1981』がベストタイトルとなっているラジオ放送に向けてのラフミックス。特に後者の音質が素晴らしいことから、現在はそちらがポピュラーになった印象が強めですが、97年に『SATISFACTION GUARANTEED』がリリースされた時の衝撃、それはそれは大きかった。近年の恵まれた状況と違い、マルチトラック録音のラフミックスが流出するというのは極めて稀でしたので、そのインパクトたるや。正に大センセーションを巻き起こしたものです。とはいえ、そこは流出音源らしくいくつかの欠点がみられ、中でもラスト二曲の未収録という点が惜しまれた。何度かのカセット・ダビングを経て生じたヒスに対してノイズ・リダクションを用いたが故の不自然な音の余韻に仕上がっていたのも事実。それでもなおマルチトラックが流出したというインパクトの大きさがものを言ってベストセラーと化します。ところがこの映画用ラフミックスの衝撃的なアップグレードが2019年にしれっと登場していたのでした。その大元はローリング・ストーンズ・レコードの副社長を務めたアーサー・コリンズが所有していた音源。 しかし2019年に登場した時点では既にラジオ用音源の方に席巻されていた感があり、なおかつ翌年からは莫大な量に渡る彼が所有していたストーンズのスタジオ音源のインパクトが大きく、結果として見過ごされた形になってしまいました。実際コリンズの所有していた『女たち』や『アンダーカヴァー』関連アウトテイクは音質が素晴らしく(『刺青の男』の一部はそれほどでもありませんでしたが)、長年に渡って広まっていたアイテムを一掃するほどのクオリティだったのは記憶に新しいところ。そんな彼が所有していたテンピ1981は映画用のラフミックス。これがまた圧倒的な音質の向上を誇っていたのだからびっくり。音質そのものが古のVGP盤とは比べ物にならないほどのアッパー感はもちろん、何と言ってもラスト二曲もちゃんと収録しているときた。そう、あの『SATISFACTION GUARANTEED』の音源やミックスで最後まで聞き通せるようになったということ!しかも大幅な音質の向上と共に。もちろん「Shattered」で音が右に寄ってしまう現象や「Just My Imagination」における音飛びといったトラブルもありません。音質や状態の次元が違い過ぎる。それ故に「Let It Bleed」でミックの凡ミスから演奏がめちゃくちゃになるカオスもまた際立って聞こえてしまいますが…笑これほどまで圧倒的な音質の向上を遂げた流出マルチトラックですのが、今回のリリースにおいては「GRAF ZEPPELIN」が元の音源を徹底的に洗い直し。元のリールからコリンズのカセットに落とされた段階で生じたと思われる若干のピッチ上昇のアジャストはもちろん、「Miss You」から「Honky Tonk Women」を始めとしたいくつかの曲間のカットは『TEMPE 1981』音源などを駆使して徹底的に補填。それどころか今回の音源はあれほど高音質に思えた『TEMPE 1981』をも上回ってしまうという公式レベルなクオリティを誇る音質ですので、そこを「GRAF ZEPPELIN」が監修してくれたことでいよいよフツーのライブアルバム、しかも映画の舞台になったサンデビル・スタジアムの完全版ライブアルバムとしても至福の一枚へと昇格。同時リリースとなるマイク・ミラード録音の『L.A. FORUM 1975 5TH NIGHT: MIKE MILLARD MASTER TAPES』と同じく、この流出マルチトラックを何度も聞き返したマニアは多数おられるはず。そんな75年の極上オーディエンスの定番と81年の流出マルチトラックそれぞれの衝撃的なアッパー版という二タイトルのリリースにて素晴らしい週末をお過ごしください!数年前にJEMSとCaptain Acidによるコラボレーションで公開されていた音源のうち、"Ruff Mixes"とされた方のバージョンをリマスターした決定盤! 高域の帯域ダウンが元々なく、既存のウルフギャングなどのバージョンに比べ、さらに鮮烈で厚みのあるサウンドが堪能できます!ピッチ修正と、曲間での重複収録のノーカット復旧および欠落の補填がなされ、過去最長収録!Little T & Aアタマで一瞬音切れぽくなってますが、これはギターが入るタイミングで左右のオーディエンスマイクのチャンネル音声そのものがオフになってる事に起因するようです。Live at Sun Devil Stadium, Tempe, Arizona, USA 13th December 1981 STEREO SBD UPGRADE Disc 1 (72:01) 1. Take The A Train 2. Under My Thumb 3. When The Whip Comes Down 4. Let's Spend The Night Together 5. Shattered 6. Neighbours 7. Black Limousine ★演奏後曲間のダブリ収録をノーカット復旧 8. Just My Imagination 9. Twenty Flight Rock 10. Going To A Go Go ★演奏後曲間のダブリ収録をノーカット復旧 11. Let Me Go ★演奏後曲間をJEMSの別テープで補填 12. Time Is On My Side 13. Beast Of Burden ★演奏後曲間のダブリ収録をノーカット復旧 14. Waiting On A Friend 15. Let It Bleed ★演奏後曲間のダブリ収録をノーカット復旧 Disc 2 (63:11) 1. You Can't Always Get What You Want 2. Band Introductions 3. Little T & A 4. Tumbling Dice 5. She's So Cold 6. Hang Fire ★演奏後曲間をJEMSの別テープで補填 7. Miss You ★演奏後曲間を「Tempe 1981」の音源で補填 8. Honky Tonk Women 9. Brown Sugar 10. Start Me Up 11. Jumping Jack Flash ★演奏後曲間を「Tempe 1981」の音源で補填 12. Satisfaction 13. The Star Spangled Banner STEREO SOUNDBOARD RECORDING

Rolling Stones ローリング・ストーンズ/AZ,USA 12.13.1981 Upgrade

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