1967年ヨーロッパ・ツアーから11月4日のベルリン公演が、マスター・クオリティー・サウンドボードでここに!これはオフィシャル盤?と誰もが思うクオリティーで登場した本作は、近年流出した同音源のマスター・クオリティー・ヴァージョンより収録。全体を通して、鮮度抜群のナチュラルで耳に優しいワイド感のある質感で収録されており、既発音源とは比較にならない程のクリアーなサウンドで、圧巻のダイナミズムを体感することが可能。この'60年代クインテットの、殆ど最後の演奏からなる本音源は、元々ラジオ放送用に使われたものをソースにしていた為、その内容や演奏の素晴らしさは折り紙付き。とにかく43分に渡り繰り広げるメドレーは、キラー・ナンバーばかりの必殺ノン・ストップで息つくヒマもなく、特にトニーの音がくっきり浮かぶバランスで録音されており、あのシンバルやハイハットの響きが快感。しかもグループもしっかりまとまっており、前半ハンコックがフリージャズ接近寄りのプレイに雪崩込みつつも、途中のブリッジからショーターがロング・トーンを吹き、ソロに入るやトニーが猛然とプッシュする辺りの様は見事。迫力と一体感が同居した、60'sマイルス屈指の名演をここに! 1.AGITATION 2.FOOTPRINTS 3.ROUND ABOUT MIDNIGHT 4.NO BLUES 5.MASQUALERO [LIVE AT PHILHARMONIE, BERLIN 11/04/1967] MILES DAVIS(tpt), WAYNE SHORTER(ts), HERBIE HANCOCK(p) RON CARTER(b), TONY WILLIAMS(dr)