ネットやコレクターの間でも一切出回っていない、まだこんな初登場音源が残っていたのか!?!50公演を超えるマイルス1989年ツアーより、終盤の本格的な全米ツアー初日となるカリフォルニア州コンコード・パヴィリオンに於ける、これほど吹きまくるマイルスは珍しいといわれた伝説の名演奏が超高音質で遂に!!そのマイルスがこれ以上ない最高の状態で突入した2度目の全米ツアー、その記念すべき初日となる1989年8月26日カリフォルニア州コンコード・パヴィリオンに於けるマイルスが吹きまくる伝説の名演奏が、レーベル独自の丁寧なマスタリングを施した超高音質ステレオ・サウンドにて遂に日の目をみる!!!ステージは、絶好調だったマイルスを裏付けるようにスパニッシュな香りを放ちつつ最初はミュートで、しかも聴きなれている何時ものメロディとは全く違う新しいメロディを連発し、中盤からは珍しいベニーのベースとの掛け合い含めオープンで吹きまくるパーフェクトな「パーフェクト・ウェイ」から始まり、続く鯔背なスローなブルーズをカッコ良くキメる「スター・ピープル」では、それまでの同曲では聴けなかったヒップホップ的な新しいフレーズがひょっこりはん顔を出す。スタッフによると、この時のツアーあたりからマイルスは移動中の飛行機やホテルの部屋でヒップホップを聴き漁っていたという。すでにこのツアー中にラッパー、イージー・モー・ビーとのレコーディング・スケジュールがほぼ決定していたマイルス、常に常人の遥か先を歩んで来た帝王の頭の中には既に新しいサウンドが鳴っていたのだろう。話が逸れましたが、コンサートの前半を聴いただけで、うん、マイルスのっているなと良い子のマイルス・ファンなら合点承知の介。さらに「トゥトゥ」では、この日がほぼ最後となるムニャンゴへの親分からの花向けか?パーカッションによる大盤振舞なロング・ソロをとらせている。しかし親分のノリが良いと各メンバーのテンションも上がり、ケニーなど始終ぶちギレな高音多用、しかも擬音も多用なお前はファラオか!なんてツッコミを入れたい気分。そんななか、この日のマイルスのバラッド・プレイが兎に角秀逸で涙ちょちょぎれる。「ハンニバル」「ヒューマン・ネイチャー」「アマンドラ」と、マイルスに吹かれるために誕生したような楽曲で、これまたマイルスだけにしか表現出来ない感動的な演奏を繰り広げている…あまりにも見事な緩急を自在に操りながら展開するステージと、新たな時代を見据えたマイルスの先進性と、直後にレコーディングを控えて絶好調の状態に仕上げたマイルスのプレイと、まさに三拍子揃った名演奏。 Live at Concord Pavillion Concord,CA August 26.1989 01. Perfect Way 02. Star People 03. Hannibal 04. Human Nature 05. Mr.Pastorius (incomplete) 06. Tutu 07. Wrinkle 08. Amandla 09. Jilli Miles Davis (TP,KEY) Kenny Garrett (AS,FL) Foley (Lead-B) Adam Holzman (SYNTH) Kei Akagi (SYNTH) Benny Rietveld (RLB) Ricky Wellman (DS) Munyungo Jackson (PER)