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Led Zeppelin レッド・ツェッペリン/Utah,USA 1973 Upgrade

数週間前にリリースされ、あまりのアッパー感が世界中のマニアをアッと言わせた「DEFINITIVE MOBILE 1973」に続いて再びがやってくれました。彼が新たにリマスターに取り組んだのは先のモービルから約二週間後に行われた5月26日のソルトレイク・シティの卓直結サウンドボード。この音源は同じ卓直結でもモービルとは登場した状況が違います。こちらは21世紀になって大量に発掘された1973年アメリカ・ツアーからのサウンドボードの一環で登場した録音であり、その時期に現れた73音源を代表する存在でもありました。同時期に発掘された73卓直結サウンドボードの中でもひときわソルトレイクが脚光を浴びたのは「Over The Hills And Far Away」を演奏中にペイジのレスポールの弦が切れてしまったことから、場つなぎでスタンダード「Georgia On My Mind」のさわりを演奏するという大変珍しいハプニングが捉えられていたからでしょう。よって「21世紀73サウンドボード」と呼ぶべき音源の中でも特に人気の高い一日ではありましたが、音質的には他の音源と比べるとベールを被せられたかのような抜けの悪さがあった。そこで過去にリリースされたアイテムはそれを解消すべく、かなり強いイコライズが施されてしまっていたものです。むしろイコライズによってヒスノイズが強調され、何よりボンゾのシンバルがシュワシュワと響いてしまう、これまた「21世紀イコライズ」とでも呼びたくなり仕上がりでした。そのせいか、以降に同音源を収めたアイテムは意外なほど登場せず、オーディエンス録音と組み合わせたリリースが辛うじて生み出された程度で、登場時に大きな話題を呼んだ割に音源の状態がいまひとつスッキリしないことを物語っていたのです。しかし今回の新たなリマスターは音源自体の状態が過去のバージョンよりも明らかに良く、実際に音源のインフォメーションもマスターからと記されていました。一聴して解るほどの鮮度はマスターからだと確信させてくれるほど鮮烈なクオリティアップを実現しており、それだけでも前回のモービルに続いて掛け値なしに新たな決定版と断言したいレベルへと昇格。音源のイメージを変えるイコライズというより、全体を「調整」してみせた実にお見事。ところが、またしても海外のマニア特有のピッチの狂いに対する放置プレイが健在でして(苦笑)、今回は全体を通してピッチがランダムに高めだったことから、そこを緻密にアジャストしてリリースに恥じない状態へと高めています。もちろん本音源は73年アメリカ卓直結サウンドボードの例に漏れず、ショー全体を完全収録している訳ではない。まずオープニングの「Rock And Roll」の後半から録音が始まっており、「Whole Lotta Love」の途中で録音が終了(カセット掛け替えが行われず)。そこで同日のオーディエンス録音と組み合わせてフィナーレの「Communication Breakdown」まで網羅したアイテムがリリースされていたのは最初に触れた通りですが、今回の音質あまりのアッパー感を前にすると、同日オーディエンスの音質は何とも厳しいクオリティ。それらをつなげたことでむしろストレスを感じさせるのでは。確かにオーディエンス補填も試みられたのですが、ここはひとつ驚異的なクオリティアップを遂げたサウンドボードだけのリリースに留めよう…という決断が下されました。こうしてクリアーに浮き彫りとなった演奏内容がまた実に面白い。二週間前のモービルはまだ春のヨーロッパ・ツアーの雰囲気を漂わせつつ、それでいて堅実な演奏が魅力となっていましたが、ここでは73年アメリカならではと言える、いい意味での大味さが表面化してきた様子が克明に記されています。中でもペイジのプレイはアップダウンの連続でした。ケチがついたのは例の弦が切れてしまったハプニング。そこでジョンジーの音頭取りから「Georgia On My Mind」が始まった訳ですが、ペイジのレスポールの準備が整うやいなや、プラントが「さ、ナイトクラブはお開きだ」といって演奏を止めていたのです。そこから通常営業へと戻ったのですが、ギターを弾いたことのある人なら想像できるように、弦を変えたばかりのギターはチューニングが狂いやすい。案の定「Misty Mountain Hop」では演奏するそばから替えた弦がゆるんでしまい、遂には演奏の終盤でペイジがリードを弾きつつハーモニクスを鳴らしてチューニングを直すという器用なハプニングが捉えられているのです。こんな珍しい場面が見事なクリアネスでドキュメントされているのも卓直結サウンドボードならでは。運の悪いことは重なるもので、レスポールではないダブルネックまでこの日に限ってチューニングが不十分だったという。その証拠に「The Song Remains The Same」が始まってみれば上の12弦は問題なかったものの、下の6弦を弾いてみればチューニングが狂っている。それが静かな「Rain Song」になるといよいよ目立ってしまう。何と間の悪いことか。ショーの序盤でアクシデントに見舞われ、今度はローディの不手際でペイジの足が引っぱられてしまう。そうなると彼も人間、不機嫌になるのも致し方ない。モービルでは白熱の展開が聞かれた「Dazed And Confused」では「San Francisco」パートの前までは期待を抱かせてくれたのですが、お約束の弓弾きセクションから戻ってみれば今一つ煮え切らないのがペイジ。その分プラントやボンゾが演奏を盛り立てて十分に聞き応えのある演奏としてくれたのですが。「Stairway To Heaven」のソロになるともはやペイジが腐ってしまったのでは?と思えるほど雑にフレーズを奏でており、極めつけは演奏の戻る際にいつも弾くフレーズを低い音程で鳴らしていたという。この締めくくり方はオフィシャルDVDの75年アールズ・コートでも見られましたが、そこでは弦が切れてしまったことが原因だったのに対し、ここではペイジのやる気の問題であったように聞こえてなりません。何故ならば、その後「Heartbreaker」における、ギターを持ち上げてのハンマリング・ソロまでもいつになく雑に鳴らしていたからです。ところが、このパートが終わってバンドが戻ると突如としてペイジが覚醒、それまでの粗いプレイが嘘のように気合の入った演奏を奏ではじめたのです。これが卓直結サウンドボードの大きなメリットと言うべきか、そんな表情の違いもはっきり伝わってくる。そんな「ハッ」と我に返ったかの如くシャープなプレイはそれまでと一転して素晴らしいものですし、次の「Whole Lotta Love」のバックコーラスもやけに熱心に歌っている(それがまた良く聞こえること!)。こうしたペイジの明らかなプレイのムラがドキュメントされつつも、まだまだ彼も20代最後という年齢とフットワークの軽さもあってか、ショーの最後に立ち直ってみせたのでしょう。昔から有名なアドリブ「Georgia On My Mind」の場面はもちろんですが、全体を通してのハプニング・プレイが実に面白い一日。そんな音源が過去のアイテムを一掃するアッパー版サウンドボードに生まれ変わっての登場となります。この素晴らしい音質のおかげで、さらにこの日の演奏がリアルに楽しめるようになった。それでいて先に挙げたハプニングをものともしないボンゾ安定感抜群のドラミングがまた絶品でもある。前回のモービルに続き、おなじみな音源の新世代アップグレード・バージョンがここに! ★ピッチが半音の15~30%高いので修正。 Salt Palace, Salt Lake City, Utah, USA 26th May 1973 SBD(UPGRADE) Disc 1 (61:50) 1. Rock and Roll 2. Celebration Day 3. Black Dog 4. Over the Hills and Far Away 5. Georgia On My Mind★ 6. Misty Mountain Hop 7. Since I've Been Loving You 8. No Quarter 9. The Song Remains the Same 10. The Rain Song Disc 2 (56:12) 1. MC 2. Dazed and Confused 3. Stairway to Heaven 4. Heartbreaker 5. Whole Lotta Love

Led Zeppelin レッド・ツェッペリン/Utah,USA 1973 Upgrade

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