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Beatles ビートルズ/The Decca Tapes Stereo Version

今回ビートルズのファースト・アルバムのセッションの見事なセンターミックスを作り上げた名手Lord Reithがそれと同時にネット上で発表していたのがデッカ・オーディション・テープをステレオ化させたバージョン。デビュー前ビートルズの最重要音源たるデッカ・テープは言うまでもなくモノラル録音。オーディションの音源としては驚くほど録音状態がよかったことも定番音源となりうる大きな要因だったのですが、もしオーディションに合格していたとしたら、この録音からシングルを切り売りするプランもあったことを考えれば合点がいくもの。そんな超定番デビュー前音源がステレオで聞かれる日が来ることなど、誰も予想だにしていなかったことでしょう。懐かしのイエロードッグが本音源をリリースした際にはステレオであるという誤報が専門誌から流れたことも今となっては懐かしい。それほどモノラルしかありえない音源だったのです。ところが音楽ソフトのテクノロジーの飛躍的向上を受け、Lord Reithがデッカ・テープのステレオ化を敢行。これは聞いてみてビックリ、演奏が左でボーカルが右へと分離しているではないですか!ちょうどビートルズ最初の二枚のアルバムと同じようなステレオ・イメージでデッカ・テープが楽しめるという驚き。これはヘッドフォンで聞き込むと大いに楽しめるのはもちろんですが、スピーカーから大音量で流すと、まるで自分がオーディションに立ち会っているかのよう。モノラルならではの迫力も兼ね備えていた音源だけに、このステレオ感は本当に新鮮。もっとも、ガチガチにモノラルな音源からここまでのステレオ分離を実現させただけのことはあって演奏やボーカルのエッジが時として硬質な不自然さを覚える箇所があるのも事実。ビンテージなモノラル録音を加工すると、少なからずこうした問題が生じてしまうのでしょう。またリリースに際してはイントロがヨレていた「Money」をヨレのないバージョンで補填しました。それでもマニアを驚かせるには十分なステレオ感であり、ビートルズの数あるレア音源の中でも聞いた方が多いであろうデッカ・テープまさかのステレオ・バージョン。何よりファン制作のリミックスがここまで進化を遂げたことは驚きを禁じ得ません。 THE BEATLES - THE DECCA TAPES: FIRST TIME IN STEREO (34:49) 1. Money 2. The Sheikh Of Araby 3. Memphis, Tennessee 4. Three Cool Cats 5. Sure To Fall 6. September In The Rain 7. Take Good Care Of My Baby 8. Till There Was You 9. Crying Waiting Hoping 10. To Know Her Is To Love Her 11. Besame Mucho 12. Searchin' 13. Like Dreamers Do 14. Hello Little Girl 15. Love Of The Loved

Beatles ビートルズ/The Decca Tapes Stereo Version

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