本作に収められているのは、やはり伝説の初来日。「1985年5月2日:新宿厚生年金会館」公演のステレオ・サウンドボード録音です。本編解説の日程を見るまでもなく、この日はオフィシャル映像『PUMPED FULL OF DRUGS』でお馴染み。しかし、その公式作品もショウの完全収録ではなく、何曲かがカットされていました。本作は、そんなカットされた3曲「The Perfect Kiss」「Age Of Consent」「Temptation」のサウンドボード録音なのです。ここで、この日のフルセットから3曲のポジションを確かめておきましょう。 公式映像:Confusion 公式映像:Love Vigilantes 1. The Perfect Kiss ←★ココ★ 公式映像:We All Stand 公式映像:As It Is When It Was 公式映像:Subculture 公式映像:Face Up 2. Age Of Consent ←★ココ★ 3. Temptation ←★ココ★ 公式映像:Sunrise 公式映像:This Time Of Night 公式映像:Blue Monday ・Sister Ray ※未発掘 これが“初来日2日目”のフルセット。『PUMPED FULL OF DRUGS』からは4曲が外されており、本作はそのうち3曲を収録しているわけです。大ラスの「Sister Ray」はバンドが突然戻ってきて演奏したという伝説も残っている曲。キニーの事件盤『TOKYO 1985』により、その事件は「5月1日(初日)」だったと判明していますが、2日目の本当のラストがどうなっていたのかは判然とせず、サウンドボードが存在するかも不明です。そんな3曲ではありますが、クオリティは極上。オフィシャル録音のアウトテイクなのか、ミックスも綺麗に整っており、マスター鮮度もバツグン。それこそ『PUMPED FULL OF DRUGS』と組み合わせても違和感なさそうな完全オフィシャル級のサウンドなのです。しかも、「Temptation」というのが美味しい。初来日からは『PUMPED FULL OF DRUGS』だけでなく、「5月1日(初日)」のFM放送サウンドボードもある(最高峰版を当店の『TOKYO 1985』でお楽しみ頂けます)わけですが、「Temptation」はそこでも聴けない。単に『PUMPED FULL OF DRUGS』を補完するというだけでなく、初来日全体のサウンドボード・コレクションにも欠かせない1曲なのです。わずか3曲ではありますが、長尺の「The Perfect Kiss」「Temptation」を収録していることもあって約22分。LP片面(もしくはEP)サイズで初来日のオフィシャル級サウンドボードを楽しめるライヴ作品なのです。その尺から個別リリースは難しいものの、クオリティも内容も特級の1枚。 Koseinekin Kaikan, Tokyo, Japan 2nd May 1985 STEREO SBD The tracks not released on the "Pumped Full of Drugs" video.(22:02) 1. The Perfect Kiss 2. Age Of Consent 3. Temptation★ STEREO SOUNDBOARD RECORDING