名盤『DAWN PATROL』『MIDNIGHT MADNESS』の完全再現を掲げ、2年ぶりに日本に戻ってきてくれたNIGHT RANGER。その第一報となる最新オリジナル録音が最速リリース決定です。そんな本作に収められているのは「2019年10月5日:マイナビBLITZ赤坂」公演。当初、東京では人見記念講堂の2公演だけだったのですが、ソールドアウトに付き追加も決定。赤坂公演は、その追加日でした。今回のジャパン・ツアーは現在も進行中ですので、まずは来日スケジュールからショウのポジションを確かめておきましょう。・10月5日:マイナビBLITZ赤坂 ←★本作★・10月7日:人見記念講堂 ・10月8日:人見記念講堂・10月10日:あましんアルカイックホール 【本作でしか聴けない絶品のオリジナル録音】 以上、全4公演。本項が掲載される頃にはまだ東京最終日のショウを行っている最中。本作の赤坂公演はわずか3日前であり、まさに最速リリースなのがご理解頂けるでしょう。そんなショウを記録した本作は、まさに絶品。録音家本人から譲られた本作だけのオリジナル・マスターなのですが、芯が極太で力強く、それに伴ってディテールも鮮やか。ほんのりとした空気感でエッジに丸みがあるのでギラギラなサウンドボードと間違えたりはしませんが、かと言って距離感にもなっていない。狭いマイナビBLITZ赤坂の密室感も十分に感じられ、演奏と歌声がグイグイと迫ってくる傑作録音なのです。しかも、安定感も素晴らしい。それだけパワフルだとドラムやギターのピークがビビッたり歪んだりしてもおかしくないのですが、本作にはそれもない。雷鳴のようなドラムの連打が炸裂しようと、バンド全体がフォルテッシモで迫ろうと、ピークに僅かな歪みもなく艶やかなサウンドが途切れない。恐ろしく録音慣れしたテーパーだというのが一聴で分かる業物なのです。 【名盤再現だけでなく、アンコールまで隙のないフルショウ】 そのサウンドで描かれるショウは、予告通りに黄金時代の2大名盤『DAWN PATROL』『MIDNIGHT MADNESS』を丸ごと再現するもの。近年では代表作のアルバム再現ショウも定着しましたが、2枚連続というのは珍しい。しかも、ショウは2部構成で、開演直後から第一部が丸ごと『DAWN PATROL』。そして、ブレイクを入れて始まる第二部も『MIDNIGHT MADNESS』全部。どちらも曲順までそっくり同じな完全再現なのです。普通、いくらアルバム再現ではあっても前後にショウの流れを自然にする肩慣らし的ナンバーを入れるものですが、NIGHT RANGERには一切なし。アルバムそのまんまでもショウ映えするほど曲も流れも良い2大名盤だからこその力業なのです。本作では、そんなショウのコンセプト通りにディスク1=『DAWN PATROL』編、ディスク2=『MIDNIGHT MADNESS』編を収録しています。そんな名盤再現から外れるのが、アンコール。ところが、ここでも彼らは徹底的でした。3rdアルバム『7 WISHES』から5thアルバム『MAN IN MOTION』までのタイトル曲だけを名刺的に披露し、最後に別れを告げる「Goodbye」で締めるのです。つまり、「1枚目・2枚目の全部」+「3枚目・4枚目・5枚目のタイトル曲」+「Goodbye」。もう、出来すぎなくらいにスキがない。しかも、実際に聴いていても単に頭でっかちなコンセプト感がなく、意外なほどショウの流れとして違和感がない。まるで、将来このショウをやるために80年代に曲を作っていたんじゃないかと思ってしまうほどのライヴアルバムなのです。2大名盤の完全再現を看板にしつつ、アンコールまで徹底的にこだわり抜かれた今回の来日公演。その第一夜を素晴らしいサウンドでフル体験できるライヴアルバムです。黄金の80年代を1回のショウに濃縮し、パワーと美しさを兼ね備えたサウンドで味わえる傑作。 Live at Mynavi Blitz Akasaka, Tokyo, Japan 5th October 2019 PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (67:00) DAWN PATROL 1. Intro 2. Don't Tell Me You Love Me 3. Sing Me Away 4. At Night She Sleeps 5. Call My Name 6. Eddie's Comin' Out Tonight 7. Can't Find Me a Thrill 8. Young Girl in Love 9. Play Rough 10. Penny 11. Night Ranger Disc 2 (70:59) MIDNIGHT MADNESS 1. Intro 2. (You Can Still) Rock in America 3. Rumours in the Air 4. Why Does Love Have to Change 5. Sister Christian 6. Touch of Madness 7. Passion Play 8. When You Close Your Eyes 9. Chippin' Away 10. Let Him Run Encore 11. Seven Wishes 12. Big Life 13. Man in Motion 14. Goodbye Kelly Keagy - Drums, Percussion, Backing & Lead Vocals Brad Gillis - Guitars, Backing Vocals Jack Blades - Bass, Lead & Backing Vocals Eric Levy - Keyboards, Backing Vocals Keri Kelli - Guitars