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Night Ranger ナイト・レンジャーTokyo,Japan 10.8.2019

名盤『DAWN PATROL』『MIDNIGHT MADNESS』を丸ごと演奏して日本を湧かせたNIGHT RANGER。その最新オリジナル録音が登場です。そんな本作に収められているのは「2019年10月8日:人見記念講堂」公演。その極上オーディエンス録音です。先日リリースされた第一報『AKASAKA 2019』も大好評ですが、本作はそれに続く第2弾。『AKASAKA 2019』は追加公演でもあった初日のライヴアルバムでしたが、本作は東京ラストにあたります。そんなショウを記録した本作は、とにかく素晴らしい極上のオーディエンス録音。『AKASAKA 2019』も普通以上の傑作ではありましたが、本作は遙かに上を行く。録音家から直接譲られた本作だけのオリジナル・マスターなのですが、再生すると極太でオンな芯が飛び出し、ディテールも極めて繊細に流れ出す。ほんのりと吸い込んだホール鳴りも感じられはするものの、それが(まったく)距離感にならず、芯に絶品の艶を与えている。まるで、丸出しサウンドボードにちょっとエフェクトをかけたオフィシャル作品のような美しくも力強いサウンド。スネアやバスドラの鳴りには客録らしさが出やすく、本作でもヘッドフォンでよくよく耳を澄ませば判別はできる。しかし、それは「判別できる」というレベルであり、音楽として楽しむ分にはサウンドボードかオーディエンスかの区別も意味を成さないクオリティなのです。さらに「まるで公式」と言いたくなるのが大歓声。詳しいポジションは伝わっていないものの、恐らくはPAの直近だったのではないでしょうか。大歓声が沸き上がっても背後から背負うような立体感で、目の前に叩きつけられる演奏音との間に入ってこない。間近な絶叫・奇声もまるでなく、それこそ精緻にミックスしたオフィシャル作品のように精密なバランス。演奏にビビッドに反応する臨場感に背中を押されながらショウに没頭できるのです。そんなサウンドで描かれるショウは、絶賛されている大名盤の世界。『AKASAKA 2019』の時点ではまだ分かりませんでしたが、今回の4公演はすべてセットを変えてきたのです。その概要をまとめてみましょう。●10月5日:マイナビBLITZ赤坂『AKASAKA 2019』・名盤パート:『DAWN PATROL』『MIDNIGHT MADNESS』完全再現・アンコール:3rdから5thのタイトル曲+「Goodbye」●10月7日:人見記念講堂・名盤パート:『DAWN PATROL』『MIDNIGHT MADNESS』完全再現 ・アンプラグド:名盤2枚の合間に4曲・アンコール:「Four in the Morning」「Goodbye」●10月8日:人見記念講堂 ←★本作★・名盤パート:完全再現『DAWN PATROL』/曲順変更『MIDNIGHT MADNESS』 ・アンコール:「High Road」「Sentimental Street」「The Secret Of My Success」「Big Life」「Goodbye」●10月10日:あましんアルカイックホール・名盤パート:「Highway Star」入り『DAWN PATROL』/曲順変更『MIDNIGHT MADNESS』 ・アンコール:「Big Life」「Four in the Morning」「The Secret of My Success」「Goodbye」……と、このようになっていました。アンコールが全日異なるのは想定内としても、2日目にはアンプラグド・セットを入れ、3日目以降は再現パートにも曲順の入れ替えやカバーの差し込みなど工夫を凝らしてきたのです。そのうち、本作は『DAWN PATROL』を完全再現し、『MIDNIGHT MADNESS』は全曲演奏ながらも曲順が変更されたショウ。ざっくり言うとアルバムの前半/後半を入れ替えつつ、細かくシャッフルした感じなのですが、これが実に効果的。アルバム通りでも十分に素晴らしかったのですが、「次は○○だな」「残りは△曲か」と先が読めるのは否めなかった。ところが本作は意表を突かれる事で「次は何だろ?」のワクワク感もあるのです。そして、再現パートのラストには「When You Close Your Eyes」「(You Can Still) Rock in America」「Sister Christian」の3連発。コレが盛り上がらないわけがありません。さらにアンコールも本作が一番バラエティ豊か。他のショウは80年代ナンバーで押し切っているのですが、本作では「High Road」まで披露される。近年の曲を演奏したのはこの日だけでした。インパクトは絶大ながら、実際に聴くとマンネリにもなりがちな名盤の再現ショウ。NIGHT RANGERは、毎晩趣向を変える事でその壁を乗り越えた。スキのないコンセプト感は『AKASAKA 2019』に軍配が上がりますが、聴いて楽しいのは間違いなく本作です。名盤想い出が湧き出しつつ、ステージならではのワクワク感もたっぷりのライヴアルバム。生粋ライヴアクトの底力を見せつけるショウを極上サウンドでフル体験できる1本。 Live at Hitomi Memorial Hall, Showa Women's University, Tokyo, Japan 8th October 2019 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (79:35) Dawn Patrol 1. Intro 2. Don't Tell Me You Love Me 3. Sing Me Away 4. At Night She Sleeps 5. Call My Name 6. Eddie's Comin' Out Tonight 7. Can't Find Me a Thrill 8. Young Girl in Love 9. Play Rough 10. Penny 11. Night Ranger Midnight Madness 12. Touch of Madness 13. Rumours in the Air Disc 2 (74:06) 1. Chippin' Away 2. Let Him Run 3. Passion Play 4. Why Does Love Have to Change 5. When You Close Your Eyes 6. (You Can Still) Rock in America 7. Sister Christian 8. High Road 9. Sentimental Street 10. The Secret Of My Success 11. Big Life 12. Goodbye Kelly Keagy - Drums, Percussion, Backing & Lead Vocals Brad Gillis - Guitars, Backing Vocals Jack Blades - Bass, Lead & Backing Vocals Eric Levy - Keyboards, Backing Vocals Keri Kelli - Guitars

Night Ranger ナイト・レンジャーTokyo,Japan 10.8.2019

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