全世界のマニアを震撼させた当店独自の関係者流出サウンドボード・シリーズ。その中にあって、80年代ノーメイクKISSの頂点作と謳われた超極上ライヴアルバムのアップグレード盤が登場です。そんな本作に刻まれているのは「1988年9月17日ストックホルム公演」。そう、80年代ノーメイクKISSの絶頂期“CRAZY NIGHTS TOUR”の最高傑作と謳われた名盤『BURY YOU ALIVE』です。ただし、本作はストレートな再発ではありません。世界に衝撃を振りまいた流出マスターから再度デジタル化。最新マスタリングで磨き込んだアップグレード盤なのです。いきなり「最高傑作」だの「名盤」だのまくし立ててしまいましたが、『BURY YOU ALIVE』をご存じなければピンと来ないでしょうから、順を追ってご説明いたします。まずは、ショウのポジションから始めましょう。●1987年《9月21日『CRAZY NIGHTS』発売》・11月13日-12月31日:北米#1(31公演) ●1988年・1月1日-4月2日:北米#2(66公演)・4月16日-24日:日本(5公演)・7月4日:スワンジー公演・8月12日+13日:ニューヨーク(2公演)・8月16日-10月4日:欧州(23公演)←★ココ★ これが“CRAZY NIGHTS TOUR”の全体像。80年代唯一の日本公演も思い出深いところですが、本作はその5ヶ月後。ワールド・ツアー最終盤となる「欧州」レッグ12公演目にあたるコンサートでした。そして、そんなショウのミックス卓から直接録音された極上ステレオ・サウンドボードが『BURY YOU ALIVE』。関係者からもたらされた大元マスターで、その貴重度に加えて内容も超絶でした。“CRAZY NIGHTS TOUR”からはMONSTERS OF ROCKを始め、いくつかのサウンドボードが残されていますが、そのほとんどが不完全版。オフィシャル『KISSOLOGY』の4公演もすべて抜粋でした。それに対し、このサウンドボード録音は一気貫通のフル収録だったのです。もちろんサウンドも最高峰。卓直結だけに整えられたオフィシャル作品風とは趣が違……いや、オフィシャルも発掘に積極的な現代基準で言えばやっぱり「完全公式級」と言って良いでしょう。ゼロ距離&脳内侵入レベルの演奏と歌声が轟き、すべてがビビッドで克明。コンサートの雰囲気を演出するオーバーダブ等はないものの、遙か遠から微かに聞こえる声援はぶ厚く、凄まじいスペクタクルも感じられるのです。しかも、本作はそんな流出マスターの最高峰をグイッと引き上げた記録更新盤。もちろん、大元からして超絶だったわけですが、重箱の隅を突いてみると改善の余地も見つかった。例えばステレオ・バランス。大元マスターは微妙に左に寄っていましたが、本作ではビシッとセンターに揃え、一部でボリュームが不自然に変化していた(現場スタッフがつまみをイジったのでしょう)パートも自然に整えた。もちろん、全体サウンドそのものもブラッシュ・アップしており、原音の艶やかさを一切損なわないよう細心の注意を払いつつ、各音域を整理。ボトムもより太く、パワフルながらナチュラル感たっぷりなサウンドを実現しているのです。そんな最高峰更新サウンドで描かれるショウは、70年代だけに終わらないグレイテスト・ヒッツ。ここでセットも整理してみましょう。●70年代(10曲)・KISS:Cold Gin/Black Diamond/Firehouse/Deuce/Strutter・DRESSED TO KILL:Rock And Roll All Nite ・DESTROYER:Shout It Out Loud/Detroit Rock City・LOVE GUN:Love Gun・DYNASTY:I Was Made For Lovin' You ●80年代(9曲)・CREATURES OF THE NIGHT:I Love It Loud・LICK IT UP:Fits Like A Glove/Lick It Up・ANIMALIZE:Heaven's On Fire ・ASYLUM:Tears Are Falling・CRAZY NIGHTS:Bang Bang You/No, No, No/Crazy Crazy Nights/Reason To Live ……と、このようになっています。リユニオン以降は演奏していない「Fits Like A Glove」やこのツアーだけの「Bang Bang You」「No, No, No」「Reason To Live」など、美味しい曲が盛りだくさん。70年代ナンバーにしても「Strutter」「Rock And Roll All Nite」「Shout It Out Loud」辺りは『KISSOLOGY』に収録された4公演分を組み合わせても聴けません(他ツアーのテイクなら見られたのですが)。もちろん、そんなセット以上となるのが演奏そのもの。ブルース・キューリックのフラッシーなギターが暴れに暴れ、故エリック・カーのドラミングも大いにハジける。再び黄金期に突入した充実感が溢れ出し、大熱狂を目の当たりにしたテンションの高さがそっくり勢いに転化されている。まさにノーメイク時代の頂点を超極上サウンドボードで味わえるのです。70年代には『ALIVE!』『ALIVE II』があり、90年代には『ALIVE III』が残されました。しかし、ノーメイクKISS本当の全盛期はエリック・カー存命中。本作は、本来オフィシャルが残すべきだった『ALIVE 2.5』となるライヴアルバムなのです。単なる超極上ステレオ・サウンドボードというだけでなく、オフィシャルが残し損なった“ノーメイクの頂点”を補完する1本。その最高峰更新盤。 Live at Johanneshovs Isstadion, Stockholm, Sweden 17th September 1988 SBD(from Original Masters)*UPGRADE Disc 1(41:59) 1. Intro 2. Love Gun 3. Fits Like A Glove 4. Heaven's On Fire 5. Cold Gin 6. Black Diamond 7. Bang Bang You 8. No, No, No 9. Firehouse 10. Crazy Crazy Nights Disc 2(46:17) 1. I Was Made For Lovin' You 2. Deuce 3. Reason To Live 4. Tears Are Falling 5. I Love It Loud 6. Strutter 7. Shout It Out Loud 8. Lick It Up 9. Rock And Roll All Nite 10. Detroit Rock City Paul Stanley - Vocal & Guitar Gene Simmons - Vocal & Bass Bruce Kulick - Guitar Eric Carr - Drums STEREO SOUNDBOARD RECORDING