リッチー・ブラックモア脱退後、ジョー・サトリアーニの助けを得て新たな魅力を切り開いたDEEP PURPLEの1994年ツアーから、スイス・ザンクトガーレン公演が、サウンドボードの放送音源を全面使用した4枚組で登場です!この時代のサウンドボードのライブは、パープル・ヒストリーにとって特別な意味を持っています。サトリアーニを含むラインナップは公式サイトでも「Mark 6(再結成を別カウントする場合は第8期)」に数えられ、ランディ・カリフォルニアのような“代打ゲスト”ではなく、“パープル正史”として認知されていますが、音源自体は何1つリリースされませんでした。オーディエンス・ライブはいくつか知られていたものの、「バンド側の記録」であるサウンドボード録音は、まさに「聴きたくても聴けなかった正史」そのものなのです!「THE BATTLE RAGES ON」リリース後、PURPLEは“バンド結成25周年ツアー”と題するワールドツアーを発表しました。しかし「THE BATTLE RAGES ON」の内容が(特に日本では)批判され、アメリカツアーもキャンセルになるなど、スタートからつまづく格好になりました。さらにヨーロッパツアー中にリッチーが脱退を表明し、バンドはピンチに見舞われました。しかし'93年12月に行われた来日公演から、アメリカのハードロックシーンきっての技巧派ギタリストであるジョー・サトリアーニが参加したことで状況は一変します。リッチー末期のギスギスとした空気は一掃され、サトリアーニの卓越した手腕とバンドの和気藹々とした雰囲気がPURPLEにバンド本来の優れたインタープレイを取り戻し、半ば諦め気味に来日公演を観たファンをも唸らせたのです。手応えを得たバンドは一時的なヘルプだったサトリアーニに引き続き参加を要請し、'94年6月から行われる1ヶ月間のヨーロッパツアーでもサトリアーニがプレイする事になりました。本作ではその6月3日から7月6日まで24公演が行われたヨーロッパツアーより、後半に位置する6月26日のスイス・ザンクト・ガーレン“Open Air Festival”でのショウを3種類の異なる放送音源で収録しています。3つの放送音源のうち「Fireball Over Switzerland」は以前からファンの間で知られていましたが、それよりも音が良い「The Battle Rages On Fireball」が'93年12月の日本公演を収録した「Ramshackle Night」のボーナス・ディスクとして登場、熱心なPURPLEファンを驚かせましたのは記憶に新しいところ。しかし今回、当日の放送分を全て録音したと思われるマテリアルが新たに登場しました!この新音源はこれまで聴けなかった「Anya」や「Paint It Black」メドレーの他、同年ツアーの特徴であるサトリアーニのソロ曲「Sacth Boogie」までも含んだ過去最長版。これにはマニアも驚くはずです!本作はその新音源に加えて上記した「The Battle Rages On Fireball」と「Fireball Over Switzerland」のリマスター音源までも収録し、現時点で存在が確認されている'94年6月26日の放送音源を一度に丸ごと味わえる、大変お得でゴージャズなパッケージを実現しました。見逃された正史たる「第8期」をラインで聴きたいというファンの要望を存分に満たす、満足感120パーセントの一本と言えるでしょう!冒頭のDisc1とDisc2を飾るのが、新発掘の「最長版」。マスターの都合(おそらく番組段階で未放送)により残念ながら「Highway Star」は収録されていませんが、117分にわたって収録されており、それ以外の楽曲は当日演奏された全編を楽しむ事ができます。第8期のライヴ音源はほとんどがオーディエンス録音に頼らざるを得ない状況だったので、ここに新たなライン音源が登場した事はファンにとって大変喜ぶべき出来事と言えるでしょう。特に既発ではフェイドインしていた「Ramshackle Man」が冒頭から全て聴けるのは嬉しく、この時点から最長版の強みを確認できます。「Maybe I'm A Leo」から「Pictures Of Home」まではDisc3やDisc4の"エディットバージョン"でも楽しめますが、Disc3では聴けない「Knocking At Your Back Door」から、本音源の魅力がいよいよ本領を発揮します。この「Knocking At Your Back Door」は第8期の長所を凝縮しています。ジョン・ロードのオルガンが英国ハードロックの荘厳さを湛えつつ、サトリアーニのギターはPURPLEサウンドに現代的でテクニカルな要素を持ち込み、米英双方の持ち味が渾然一体となった中盤のソロパートは最高の聴き応えです。 “バンド結成25周年ツアー”のサプライズ選曲である「Anyone's Daughter」の遊び心たっぷりの演奏、リッチーが残したメロディに敬意を払いつつ、サトリアーニが自分らしさを主張する「Anya」は、このショウでも白眉のエキサイトメントを聴き手にもたらしてくれるでしょう。(「Anya」のソロにおける正確無比なッピッキングとエスニックで個性的なフレーズは必聴!さすがはスティーヴ・ヴァイの師匠です!)ショウ後半では「Lazy」から「Paint It Black」まで、これも全て初登場となるテイクが目白押しです。リッチー在籍時以上にフリージャムの要素を強めた「Lazy」からドラムソロを挟んで演奏される「Satch Boogie」は本作でも一番の聴き所です。サトリアーニのソロ曲でも特に名高いこのインストは、バックに英国ロックの至宝を得た事でさらに光り輝き、彼のキャリア中でもここでしか聴けない名場面となっています! 「Space Truckin'」から「Woman From Tokyo」を経て「Paint It Black」に流れるこの時期のみのメドレーも第7期とは明確に異なる切れ味の良さを感じさせ、バンド全体が若返ったような溌剌としたプレイに満ちています。ラストの「Smoke On The Water」までこの勢いとパワーは失われず、ビシッと締まったライヴを楽しめる事でしょう。続くDisc3には、半年ほど前にリリースされて以来、ファンから再リリースのアンコールが寄せられていた「The Battle Rages On Fireball」を収録しています。本音源の特徴はなんと言っても優れたサウンドコンディションで、本作に収められた3種の放送音源中でも、特に良好かつ安定した状態で演奏を楽しめます。FM音源でよく見られるノイズもほとんど気にならないクリアなサウンドは極上の一言。またオープニングの「Ramshackle Man」から中低音がファットにぶ厚いタフな音像で迫力一杯の演奏を楽しめ、ヘヴィな「Fireball」や「The Battle Rages On」では本音源ならではの魅力をあます所なく味わえるでしょう。特に「Speed King」の突進するような重低音には'70年のライヴにも通じるパワーが満ちており、ロジャーのベースノートがはっきりと浮かび上がる曲中のインタープレイも痛快です。これにはどんな聴き手もノックアウトされるに違いありません!本音源はサウンドの違いが演奏の雰囲気や表情まで変えてみせる好典型と言うべきで、アルバムとは違うライヴならではのパワフルな質感に魅力を感じる方には真っ先にオススメしたい極上テイクです。最後のDisc4で楽しめるのは、90年代当時に登場した「Fireball Over Switzerland」のリマスター盤です。既発は“サトリアーニ時代のサウンドボード”として注目を集めながら豪快にピッチがズレており、マジメに聴く気にすらならなかった残念盤でした。今回は正常なピッチに調整しての再音盤化なばかりか、さらにS/N比で劣っていた音像もリマスター作業によってノイズを大幅に減少しました。既発と比較してどうこうというレベルを超え、初めて真剣に向き合える音源になったと言ってもいいでしょう。Disc3の「The Battle Rages On Fireball」とは素材が異なる、まったく別のエアチェックマスターを元としており、Disc3では聴けなかった「Knocking At Your Back Door」を含み、トータルでも14分ほど長く収録されています。「Ramshackle Man」でのフェイドインするタイミングやサウンドのミックスは「The Battle Rages On Fireball」とほぼ同じなのですが、こちらのサウンドはシャープかつ綺麗に抜ける高音が特徴的で、中低音に聴くべきものがあったDisc3とは明らかな個性の違いを認められます。またジョン・ロードのオルガンが荘厳なPURPLEの世界観を表す「Perfect Strangers」や、サトリアーニのテクニックに裏付けられた感情表現が秀逸な「When A Blind Man Cries」では、明らかにこちらの方が聴き応えがあります。特に高音が天に舞うような後者は美しく、一聴するだけで心を奪われてしまうでしょう。77分の収録時間は1枚もののタイトルとしては充分なボリュームで、気軽にライヴのハイライトを楽しめる点でも、本作は重宝する一本でしょう。サトリアーニを擁する第8期はこのショウの後、7月6日のツアー終了をもって終わりを迎えます。彼のバンド離脱は“DEEP PURPLE始まって以来の友好的脱退”と形容されるほど、お互いが惜別の念をもって迎えたもので、いかに彼がバンドを救い、建て直しに貢献したかを物語っています。サトリアーニがPURPLEで果たした仕事の大きさは、本作を聴けばすぐに理解できる事でしょう。本作は今までリリースされたいかなる第8期ライヴ音源よりも贅沢でリッチな、4枚組・約260分収録の大ボリューム! 「サトリアーニ版Come Hell Or High Water」として聴くのも一興です。'93年の来日公演を含めてもわずか半年・30公演の期間ながら、他のどの時代よりも豊饒で充実していた第8期の名演を、ハイクオリティな放送音源でどうぞお楽しみください!
Live at Open Air, Snakt Gallen, Switzerland 26th June 1994 STEREO SBD(3 Versions)
Long Version
Disc 1
1. Ramschackle Man 2. Maybe I'm A Leo 3. Fireball 4. Perfect Strangers 5. Pictures Of Home 6. Keyboards Solo 7. Knocking At Your Back Door 8. Anyone's Daughter 9. Guitar Intro 10. Anya
Disc 2
1. The Battle Rages On 2. When A Blind Man Cries 3. Lazy 4. Drums Solo 5. Sacth Boogie 6. Space Truckin' 7. Woman From Tokyo 8. Paint It Black 9. Speed King 10. Smoke On The Water
Disc 3
Edit Version 1 1. Ramshackle Man 2. Maybe I'm A Leo 3. Fireball 4. Perfect Strangers 5. Pictures Of Home 6. Keyboard Solo 7. The Battle Rages On 8. When A Blind Man Cries 9. Speed King 10. Smoke On The Water
Disc 4
Edit Version 2 1. Ramshackle Man 2. Maybe I'm A Leo 3. Fireball 4. Perfect Strangers 5. Pictures Of Home 6. Keyboard Solo 7. Knocking At Your Back Door 8. The Battle Rages On 9. When A Blind Man Cries 10. Speed King 11. Smoke On The Water
FM BROADCAST RECORDING
Ian Gillan - Vocal Joe Satriani - Guitar Roger Glover - Bass Jon Lord - Keyboards Ian Paice - Drums





























