オジー・オズボーンが新たなギタリストにザック・ワイルドを迎えて製作した「NO REST FOR THE WICKED」ツアーより、3年ぶりの来日となった'89年ジャパンツアーの最終日に当たる3月10日,大阪フェスティバルホール公演の模様が、トレー ダー間でも一切知られていない完全初登場・最高音質オーディエンス録音のオリジナル・マスターをダイレクト使用でリリース 決定です!'86年の「THE ULTIMATE SIN」ツアー以来3年ぶりとなったこの'89年来日公演は、2月27日の東京厚生年金会館を皮切りに、3月8日・10日の大阪2公演まで全7公演が行われました。このうち3公演目に当たる3月2日の東京・日本武道館におけるオーディエンス・ソースは来日のハイライトとして各種のオーディエンス録音がマニ アの間でよく知られており、'11年初めにはそれらの中でも特に優秀な「NO REST FOR THE BUDOKAN」がリリースされ、多くのオジー・マニアを喜ばせました。しかし武道館公演が定番として位置しているためか、それ以外のショウはあまり目だっていま せん。今回このように最終日の新音源が発掘された事自体が驚きですが、さらに本マスターはGARY MOOREの「PRAY FOR VICTIMS」やDIOの「DRAGON HEAD」など、'80年代ハードロック・ヘヴィメタルの来日公演において幾多の傑作録音を残したテーパによる録音。今回も'80年代のカセット録音としては文句なしに最高級と断言できるクリアネスと演奏の聴き易さ、会場さながらの生々しい実況録音で、約100分にわたりライヴの模様を完全収録していま す!会場を埋め尽くしたファンの熱気が爆発するようなオープニングの「Carmina Burana」・「I Don't Know」を聴いた瞬間、ファンは本録音の高品位さを実感するはず。聴き手へ客席に座ったかのような臨場感を与える音像でありながら、ダイレクト感あふれる演奏はライン音源のようなリアルさで再現され、オジーのヴォーカルは言うまでも無く、ザックの野性味あるギター、ランディ・カスティロのパワフルなドラムなど、楽音の全てが手に取るように聴き取れます。ジャパンツアーらしい観客の一体感はもちろん、大阪の気質を反映した会場の盛り上がりも素晴らしく、 「I Don't Know」や「Flying High Again」のコーラスではオジーの振りに応えて場内が大合唱する様子まで絶品のサウンドで体験できます。若いパワーと才気を漲らせたザックに、BLACK SABBATHの暗黒面を指導したギーザー・バトラー、この両者に負けないビートを叩き出すカスティロのラインナップは、歴代のオジー・バンドでも最強ク ラスの顔ぶれ。この面々によってプレイされる「Mr. Crowley」から続く名曲の連発は文句なしに前半の大きなヤマ場。ジョン・シンクレアがあの荘厳なキーボード・イントロを響かせた瞬間、場内は歓声と共に湧き起こるゾクゾクとした興奮に包まれます。ランディ・ローズの美しいメロディを正しく継承しつつも、彼以外では有り得ない図太いギター・プレイを炸 裂させるザックには、会場の誰もが感嘆した事でしょう。さらにヘヴィな色合いをまとって生まれ変わった「Shot In The Dark」、「NO REST FOR THE WICKED」でも重要な位置を占めていた「Bloodbath In Paradise」の3曲を聴いて、興奮しないオジー・ファンがいるでしょうか? これらの楽曲は公式ミニ・ライヴアルバム「JUST SAY OZZY」でも聴けましたが、本録音の聴き応えは(客席録音でありながら)ライン・ソースを超えていると断言します。何よりもこの熱い盛り上がりと滴るほどの生々しさは最上級オーディエンス・ソースならでは! 前後合わせて約15分に及ぶザックのギターソロに導かれてスタートするBLACK SABBATナンバーの「Sweet Leaf」と「War Pigs」(ショート・バージョン)のメドレーは、SABBATHフリークのザックらしいギター・サウンドに、"伝説の当事者"であるギーザーのベースを プラスして、メロディアスだった同時代の本家BLACK SABBATH以上の禍々しさで迫ります。ランディ・カスティロも続く「Tattooed Dancer」とドラムソロでは、ギターとベースに負けじとタイトで豪快なドラミングを炸裂させています。後半もエモーショナルな「Fire In The Sky」、ヘヴィで刺々しい「Miracle Man」、大定番の「Suicide Solution」と、新曲・名曲が緩みや隙なく畳み掛けられ、聴き手に「これぞヘヴィメタル!」と唸らせます! そしてライヴのクライマックスは 「Iron Man」・「Crazy Train」・「Bark At The Moon」と、オジーの各時代より絶対に欠かせない代表曲のオンパレード。ラストはお約束の「Paranoid」が叩きつけられ、ライヴは大興奮のうちに クロージングを迎えます。'89年の大阪公演では、本ライヴの前に行われた3月8日の大阪厚生年金会館公演を収録した「MIRACLE WYLDE MAN」がこれまでファンに親しまれてきましたが、本作はそれを遥かに凌駕する、まさに決定盤中の決定盤です!!ザック・ワイルドの登場に、ツアーにおけるギーザー・バトラーとの再共演など、「NO REST FOR THE WICKED」はオジーのソロキャリア中でも特筆される時代。そのジャパンツアー最終日を最高のオーディエンス・サウンドで真空パックした本作は、オ ジー・ファンはもちろん全てのヘヴィメタルマニアにとって重要な一本だと断言します。 Live at Festival Hall, Osaka, Japan 10th March 1989 PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (42:18) 1. Carmina Burana 2. I Don't Know 3. Flying High Again 4. Mr. Crowley 5. Shot In The Dark 6. Bloodbath In Paradise 7. Zakk Wylde Solo Pt. 1 Disc 2 (56:15) 1. Zakk Wylde Solo Pt. 2 2. Sweet Leaf 3. War Pigs 4. Tattooed Dancer Pt. 1 5. Randy Castillo Drum Solo 6. Tattooed Dancer Pt. 2 7. Fire In The Sky 8. Miracle Man 9. Suicide Solution 10. Iron Man 11. Crazy Train 12. Bark At The Moon 13. Paranoid Ozzy Osbourne - Vocal Zakk Wylde - Guitar Geezer Butler - Bass Randy Castillo - Drums John Sinclair - Keyboards