カートをみる マイページへログイン ご利用案内 お問い合せ サイトマップ
 

EL & P Emerson,Lake & Palmer エマーソン・レイク・アンド・パーマー/Italy 1972

伝説の初来日も実現させ、絶頂に向けてひた走っていた『TRILOGY』時代のEL&P。その現場を伝える傑作ライヴアルバムが登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1972年6月25日ボローニャ公演」。その貴重なオーディエンス録音です。1972年のライヴと言えば、オフィシャル発掘の大名盤『LIVE AT THE MAR Y SOL FESTIVAL '72』や昨年リリースされた『LIVE AT POCONO INTERNATIONAL RACEWAY』もありますので、ここでは併せて当時のスケジュールを振り返ってみましょう。《1月『TRILOGY』完成》・3月10日:カーディフ公演・3月21日-4月29日:北米#1(35公演) ←※公式 ・6月4日-26日:欧州#1(13公演) ←★ココ★《7月6日『TRILOGY』発売》・7月8日:ロング・ポンド公演 ←※公式・7月22日+24日:初来日(2公演)・7月27日-8月20日:北米#2(24公演)・9月30日:ケニントン公演・11月30日-12月1日:英国(23公演) これがEL&Pの1972年。年始に『TRILOGY』を完成させた彼らはリリースを待たずにツアーを開始。本作はアルバム発売の約2週間前で、公式盤『LIVE AT THE MAR Y SOL FESTIVAL '72』の約2ヶ月後にあたる「欧州#1」12公演目のコンサートでした。そんなショウで記録された本作は、何とも素晴らしいヴィンテージ録音。パッと聴くとややくぐもった鳴りに「70年代にしては」の枕詞が必要にも思えますが、その真価は図太く力強い芯にある。とにかく距離感がなく、キーボードもヴォーカルもグイグイと目の前に迫ってくる。スネアにはオーディエンスらしさも感じるものの、それも音色レベルの話。嵐のような乱打が鳴りを切り裂き、1打1打もくっきりとしていて混じり合わない。厚めの鳴りに慣れてくると、実は演奏の機微がライン級に伝わってくるのに気づく、通を唸らせる録音なのです。そんなサウンドで描かれるのは、世界のド肝を抜いた鍵盤トリオの極北をキープしつつ、次々と生み出される名曲群で一層カラフルになったショウ。基本的には公式盤『LIVE AT THE MAR Y SOL FESTIVAL '72』『LIVE AT POCONO INTERNATIONAL RACEWAY』に準じていますが、そのどちらでも聴けない「Endless Enigma」が美味しい。もちろん「Fugue」も挟んで8分以上の熱演が楽しめる。この曲自体は『THE ORIGINAL BOOTLEG SERIES』でも聴けない事はないものの、この日ならではなのがトラブル。「Part2」パートで味付けのブラスシンセに入れず(設定忘れ?)なんとか苦心して盛り上げ、場内は大喝采に包まれます。まだアルバムがリリースされていないタイミングというのもありますが、機材トラブルに悩まされながらリカバリーしていくのも1972年の旨みであり、その機転の閃きもパワフル・サウンドで味わえるのです。曲順は前後しますが、その前の「Tarkus」の熱演ぶりも凄い。「Stone of Years」のオルガンソロはキレッキレですし、モノシンセも斬新な「Aquatarkus」も強烈。このパートは本作全編の中でも最高の聴きどころです。また、ちょっとヘンな聴きどころなのが「Take A Pepple」の前半。何やら観客が大声で話し合っており、騒然としている。イタリア語だけに内容は分からないものの、穏やかなメロディの中で喧嘩じみた騒乱が妙に浮き立つ(バタンバタン!と何か叩きつけるような音も聞こえます)。「こんなに凄い演奏が目の前にあるのにもったいない……」と思いつつ、そんな有難味など理解するはずもなく、現場の感情が迸る。これもまた、黄金の70年代だからこそのリアルな空気感なのです。ともあれ、演奏ポテンシャルが絶頂のまま名曲増量でカラフルになったEL&Pのショウを現場体験できる貴重なライヴ・アルバムです。1972年のイタリアと言えば、LE ORMEの『包帯の男』やLATTE E MIELEの『受難劇』など、EL&Pスタイルの名盤が次々と生まれていった時と場所。彼らは他国のフォロワー群とは異なり、演奏力よりも豊かな作曲力で歴史に名を残していきましたが、それこそ『TRILOGY』時代EL&Pの残照だったのかも知れません。もしかしたら、この現場にもトニー・パグリウーカやオリヴィエロ・ラカニーナがいるのかも……そんな妄想にまで駆られる素晴らしくヒストリカルなライヴ・アルバム。 Live at Stadio Comunale, Bologna, Italy 25th June 1972 TRULY AMAZING SOUND (79:52) 1. Hoedown 2. Tarkus 3. Endless Enigma incl. Fugue 4. Take A Pebble incl. Lucky Man & Piano Improvisation 5. Pictures At An Exhibition Keith Emerson - Keyboards Greg Lake - Bass, Guitar & Vocal Carl Palmer - Drums & Percussion

EL & P Emerson,Lake & Palmer エマーソン・レイク・アンド・パーマー/Italy 1972

価格:

1,386円 (税込)

購入数:

在庫

在庫あり

返品期限・条件 返品についての詳細はこちら
この商品について問い合わせる

ページトップへ