バーニー・マースデン時代よりもパワフルで、ジョン・サイクス時代よりも遙かにブルージーだった1983年のWHITESNAKE。唯一無二の時代を象徴するオフィシャル映像が復刻リリース決定です。本作が撮影されたのは「1983年8月20日ドニントン公演」。その伝統オフィシャル・プロショット『MONSTERS OF ROCK ‘83』の史上最高峰バージョンです。同時代の最高傑作プロショット『LIVE... IN THE WEST OF THE RHINE: THE VIDEO』も同時リリース。まずは、当時の活動概要を俯瞰し、それぞれの位置関係を確認しておきましょう。1982年《10月『SAINTS & SINNERS』完成》《11月:ツアー・リハーサル》・12月10日ー31日:欧州#1a(14公演)1983年・1月1日ー31日:欧州#1b(18公演)・2月7日ー23日:日本(10公演)・3月19日:西ドイツTV出演 ←※IN THE WEST OF THE RHINE《4月『SLIDE IT IN』製作開始》・8月14日ー9月6日:欧州#2(11公演)←★ココ★《9月ー12月:ムーディ/ホジキンソン→サイクス/マーレイ交代》これが1982年/1983年のWHITESNAKE。1983年4月には新作『SLIDE IT IN』の制作が開始されますが、大イベント“MONSTERS OF ROCK”のヘッドライナー出演が決定。レコーディングを一時中断し、11公演のミニツアー「欧州#2」を実施しました。そのハイライトとなるドニントンは3公演目でもありました。そんな大舞台は公式映像が残ったことでも有名。しかし、今なお公式DVD化の動きもなく、廃盤状態が続いています。そんな現在、この映像の最高峰と言えば、当時リリースされた日本盤レーザーディスクしかない。本作は、そんな日本盤レーザーディスクのミント・クオリティ盤をスタジオに持ち込み、プロ仕様機材で精緻にDVDした1本。実際、本作はDVD『MONSTERS OF ROCK 1983』としても人気を博したもの。超極上リハーサル・サウンドボードのCDも同梱されていましたが、今回はメインの映像編だけを復刻したものなのです。公式映像:MONSTERS OF ROCK '83 本作には美味しいボーナス映像も収録されていますが、まずは本編。公式映像『MONSTERS OF ROCK '83』の最高峰版です。この映像の美しさ、音の素晴らしさは衝撃もの。アナログ収録由来の自然な暖かみを保持しつつ、マイクを握るカヴァデールの二の腕に力が入る様子までしっかりと見えるスーパー画質。テープ走行のVHSとはまるで違う、レーザーディスクならではのノイズレスな安定感。粗雑なビデオ起こしDVDRはもとより、レーザーディスクをお持ちの方でも、「ここまでの情報量がつまっていたのか」と驚かれるのではないでしょうか。この時期には今週同時リリースとなる超名作ブートレッグ『LIVE... IN THE WEST OF THE RHINE(Shades 1984)』もありますが、画質はオフィシャル収録の本作が確実に上。もし、将来的にオフィシャルが正規発掘したとしても、経年劣化したマスターテープでは本作を超えられないのではないか……それほどまでの映像美です。そんなスーパークオリティで綴られるライヴこそが真に素晴らしい。セットも『LIVE... IN THE WEST OF THE RHINE』とは異なりますので、比較しながら整理しておきましょう。ホワイトスネイク(8曲)・ラヴハンター:Walking In The Shadow Of The Blues/Lovehunter・フール・フォー・ユア・ラヴィング:Ready An' Willing/Fool For Your Loving・セインツ・アンド・シナーズ:Rough An' Ready/Here I Go Again・その他:Guilty Of Love(★)/Ain't No Love In The Heart Of The City ディープ・パープル(2曲)・Mistreated(★)/Soldier Of Fortune ※注:「★」印は『LIVE... IN THE WEST OF THE RHINE』になかった曲。……と、このようになっています。当時のWHITESNAKEは名作『SLIDE IT IN』製作の真っ最中で、“MONSTERS OF ROCK 1983”出演に合わせてシングル『Guilty Of Love/Gambler』をリリースしたばかり。白蛇の運命を変えることになる名盤を生み出したバンド・ポテンシャルが、たっぷりと滴る名演なのです。そのパワフルなブルースロックは全編で炸裂していますが、特に必見なのは、やはり「Mistreated」でしょう。RAINBOWで曲を知り尽くしたコージーと、オリジネイター:カヴァデールの饗宴が素晴らしすぎる。“SAINTS & SINNERS TOUR”では「Crying In The Rain」にポジションを奪われたカタチでしたが、大舞台を記念したのか聖地ドニントンでは復活。かの名曲をオフィシャル・クオリティで楽しめるのです。そして、もう1つの特別曲が先行リリースのシングルのために演奏された「Guilty Of Love」。その後、さまざまメンバーでメタリックに演奏される曲ですが、『SLIDE IT IN』製作ラインナップでのラインテイクは、本作が唯一無二。弾力豊かな躍動感、ツインが絡むギターの旨み、オリジネイターだけが熟知するフレーズのアクセントなど、この6人にしか出せない最高の味わいです。「Mistreated」「Guilty Of Love」の2曲は『LIVE... IN THE WEST OF THE RHINE』や『DEFINITIVE BUDOKAN 1983』でも聴けない。本作だけのライン・サウンドであり、プロショットなのです。ボーナス映像:コージー・パウエルのドラムソロ そんな本編に続いて収録されているのは同日に行われつつ、オフィシャル映像からはカットされてしまったドラムソロ。コージー直筆の「Cozy Powell Drum Solo Donington」も生々しいβカセット(Sony L370 PAL Beta Video)から、本編と同様のハイエンド環境で再デジタル化したものです。実機のヘリコプターや花火まで使った事も伝説的で、間違いなくコージーの人生で最強・最大級のソロ。「やるべき価値のあることは、やりすぎる価値がある」というカヴァデールの信念によって実現したわけですが、文字通り一世一代のソロをプロショットで目撃できるのです。コージー、メル、ジョンの3人が現世を去り、もう二度と戻ることはない1983年のWHITESNAKE。一瞬の輝きだった“パワーブルース白蛇”の檜舞台を地球上でもっともハイクオリティに楽しめる1枚です。未だオフィシャル側から黙殺され続けている大傑作映像に、貴重極まるコージーのドラムソロ。「1983年8月20日ドニントン公演」のマルチカメラ・プロショット。公式映像『MONSTERS OF ROCK ‘83』の日本盤レーザーディスクから復刻された史上最高峰クオリティ版です。オリジネイターで演奏される「Guilty Of Love」やコージー/ロード/カヴァデールが揃った「Mistreated」も究極クオリティで楽しめる。公式映像ではカットされたコージーのドラムソロもボーナス収録された決定版です。Live at Monsters Of Rock Festival, Castle Donington, UK 20th August 1983 PRO-SHOT Taken from the original Japanese laser disc(TOLW-3061) (68:50) 1. Introduction 2. Walking In The Shadow Of The Blues 3. Rough An' Ready 4. Ready An' Willing 5. Guilty Of Love 6. Here I Go Again 7. Lovehunter 8. Micky Moody Guitar Solo 9. Lovehunter (reprise) 10. Mistreated 11. Soldier Of Fortune 12. Ain't No Love In The Heart Of The City 13. Fool For Your Loving 14. We Wish You Well Bonus Track Taken from Sony L350 PAL Beta Video (titled "Cozy Powell Drum Solo Donington") Belonged to Cozy Powell 15. Cozy Powell Drum Solo David Coverdale - Vocals Mel Galley - Guitar, Vocals Micky Moody - Guitar, Vocals Jon Lord - Keyboards Colin Hodgkinson - Bass Cozy Powell - Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.69min.