またしても!!当時2曲だけしかラジオ放送されなかった、念願のウェイン・ショーターを得て後にマイルス黄金のクインテットと呼ばれるようになる、ジャズ史上最強のマイルス・クインテット結成直後初のヨーロッパ・ツアーから、幻のフィンランド、ヘルシンキ公演の完全版がマスタークォリティで登場!!さらに1曲ながら、同時期の「オール・ブルーズ」決定的名演奏の嬉しいヴァージョンアップも追加収録!!マイルス黄金のクインテット最後のツアーを徹底追及するシリーズの「ラスト・ヨーロピアン・ツアー 1967 Vol.1」に、ボーナス・トラックとして「枯葉」と「ソー・ホワット」の2曲のみが収録されていた(当時はこの2曲しかラジオ放送されなかった。因みにこの日はテレビ収録もなし)1964年10月6日フィンランドはヘルシンキ・メッスホール公演が、フィンランド国営ラジオ局に眠る嬉しい完全版のマスターテープが発掘され最近突如再放送されたピカピカの極上高音質サウンドボード・親マスターからダイレクトに音盤化された超強力盤が入荷!!さらに、同じく初のヨーロピアン・ツアーのなかで唯一、一度だけしか演奏されなかった、本編のヘルシンキ公演でも勿論演奏されていない「オール・ブルーズ」の決定的名演奏のヴァージョンアップも追加収録!!先ずは1曲目の誰もが知っているスタンダードの「枯葉」を聴いてみよう。まるでこのクインテットのオリジナルの如く楽曲の中で次々と表情が変化していき、期待にそぐわぬショーターの外にはみ出していくソロやハービーの幾何学的なソロに対して、見た目にはまだ少年のようなトニーがアブストラクトなバッキングで応酬を仕掛ける展開は、なんかマイルスの演奏が一番古く感じてしまうほど。しかしよく聴くとマイルスは思いっきり原曲を解体して吹き、これが発端となり天才達の五感を刺激し誰も聴いたことの無い「枯葉」が完成していく。このメンバーになっての初のツアーからこのクインテットの真骨頂がすでに表出していることに驚かされる。続く必殺の「ソー・ホワット」、初出となる「ステラ・バイ・スターライト」「ウォーキン」、ほんのチョットだけよの「ザ・テーマ」でさえ、少し前までのマイルス・クインテットとは別次元に行ってしまっている。すでに結末は知っているだけに、このライヴを聴きながらもうアコースティックで演るべきジャズの寿命が短いと思うと一抹の寂しさを感じてしまうのは私だけ?ボーナスの15分に及ぶ「オール・ブルーズ」。マイルス、なんと最初のテーマ部でいきなり後の「ジャン・ピエール」に発展を遂げるメロディーを吹いている。断片的ながら、このように後に完成する楽曲の原型が聴けるというのもライヴの醍醐味。嬉しいヴァージョンアップだ!! Live at Massuhallissa,Helsinki,Finland October.06.1964 EX-SBD 2020 Original Remaster 47min 1. Autumn Leaves 2. So What 3. Stella by Starlight 4. Walkin' - The Theme Plus 5. All Blues Miles Davis - Trumpet Wayne Shorter - Tenor Saxophone Herbie Hancock - Piano Ron Carter - Bass Tony Williams - Drums