ブレイク前のひたむきな演奏によって、ただでさえ名演の多い1969年ZEPの中でも屈指の名演の一つであるセントラル・パーク。そんな演奏の素晴らしさだけでなく、音質がまたモノラルながらクリアで非常に聞きやすい名オーディエンス録音の一つでもある。現在ではGRAF ZEPPELINからリリースされた「SCHAEFER MUSIC FESTIVAL」が決定版となり、今なお他の追随を許さないアイテムに君臨しています。しかし今回はZEPのネット上におけるファン・サークルの間でベストとされているバージョンをギフト化。マスター・テープからDATに落とされたバージョンとの触れ込みですが、しっとり落ち着いた音質の「SCHAEFER MUSIC FESTIVAL」に比べると、こちらは明るくスッキリとした質感。元の音源の状態が同レベルであるのは間違いなく、「SCHAEFER MUSIC~」が原音に近い状態だとすると、こちらは上手くイコライズが施されたという印象を受けます。元が素性に優れたオーディエンス録音ですので、今回のバージョンはさらに万人向けな仕上がりと例えればよいでしょうか。ただし「SCHAEFER MUSIC FESTIVAL」と比べるとオープニング「Train Kept A Rollin'」のカットインからの録音スタートのパートが短くなっている、あるいは「How Many More Times」でプラントが歌い出す直前に生じていた音ブレを隠蔽すべく、枝分かれコピーでブレのないバージョンをカット&ペーストしたのはいいものの、音質の違いや編集が滑らかでないといった粗も散見されます。よってマニアにはおなじみもいいところですが、古くはピクチャーディスクのLPでリリースされて以来、名音源として知られているセントラル・パークを手軽に楽しめるアイテムとしてこれほど打ってつけなものはありません。何しろ聞きやすさは抜群ですから。そして全編に渡って余裕しゃくしゃくでスクリームしてみせるプラントと、それを支えるペイジらの演奏は69年ならではの勢いがたっぷり。観客からの冷やかしに応え、プラントが「You Shook Me」のエンディングのシャウトを繰り返してみせる光景など、この時期ならでは。有名ファン・サークルでベストとされているDATマスター。鮮度は抜群です。半音の10%程度高いピッチを修正。 Wollman Rink, Central Park, New York, USA 21st July 1969 (1st Show) TRULY PERFECT SOUND (66:27) 1. Train Kept A Rollin' 2. I Can't Quit You Baby 3. Dazed and Confused 4. You Shook Me ★終演後「1st Showにようこそ」とMC 5. White Summer / Black Mountain Side 6. How Many More Times (medley incl. For What It's Worth (lyrics), Lemon Song) 7. Communication Breakdown