ローリング・ストーンズ1989年のバーミンガム公演を収録。この日は従来からオーディエンス録音が存在していたのですが、89年とは思えないほど粗い音質だった上にノイズは入る、とどめは「Miss You」の前半が未収録といった問題山積な録音状態だったことで、よほどの音源コレクターしか所有しない(したくない)音源として静かにトレーダー間に出回っていました。ところが今月に入ってすぐ、89年バーミンガムの新音源が大手音源サイトに姿を現したのです。言うなれば「recorder 2」と呼ぶべき音源が登場した訳ですが、こちらのオーディエンス録音も奥まった音像に加えて所々で音が歪むといった問題に加え、何と「Mixed Emotions」は丸ごと未収録、おまけに「Gimme Shelter」では音切れがあるなど、それでも「recorder 1」よりは随分と聞きやすいのですが。だからこそリリースとなる訳ですが、音質を徹底的にイコライズ。逆に言えばイコライズしないと聞き辛い荒くれ録音であることは否めません。リリースするからには徹底したアジャストを施しています。元は音が歪みがちな上に音質そのものがスカスカだったのですが、今回施したイコライズのおかげで自然な音の厚みが生まれ、荒くれ録音なりに聞きやすさがはっきりと向上。そんな癖のある音源ではありますが、演奏は聞いていて笑っちゃうほど勢いたっぷり。特にフィットネス魔ミックは相当にハイな様子でオープニングからエンジン全開。実際「Start Me Up」など勢い余った彼がコーラスの箇所を間違えそうになってしまうほど。「Sad Sad Sad」も今になって聞くと「こんなに速く演ってたのか?」と呆れてしまうほど演奏が走ってる。まだまだ若かったのですね、この頃のローリング・ストーンズ。また今では演奏されて当たり前なレパートリーであり、正直言って食傷気味と言ってもおかしくない(苦笑)「Angie」がステージでの復活を果たしたのが意外にもこの日だったのです。それ以上に貴重なのが10月の時点でも辛うじて演奏されていた「Dead Flowers」。この曲といえばツアー序盤のトロントを始めとして、圧倒的にツアー前半で演奏されていたレパートリーという印象が強いかと思われますが、実際には10月の時点でも生き残っていたという。それでいてこの日のアッパーなボルテージのストーンズらしく、この曲も実にタイトに演奏してくれる。過去にリリースされたことのある「SHEA STADIUM 1989 FINAL NIGHT」でも10月版「Dead Flowers」の演奏は聞けましたが、そのスピーディーさは確実に今回の方が上。これで音がもう少し良ければな…と思いざるを得ないのですが。ここまで挙げてきた点からも想像つくかと思われますが、実際マニア向けな音質のオーディエンス録音でしょう。粗い音なりに聞きやすさが俄然向上した今回のイコライズと、ビックリするほどの勢いで駆け抜けるストーンズの演奏をお試しください!
Live at Legion Field, Birmingham, AL, USA 5th October 1989 TRULY AMAZING SOUND(New Source!!)
Disc 1 (63:08) 1. Start Me Up 2. Bitch 3. Sad Sad Sad 4. Undercover Of The Night 5. Harlem Shuffle 6. Tumbling Dice 7. Miss You 8. Ruby Tuesday 9. Angie 10. Dead Flowers 11. Rock And A Hard Place 12. Honky Tonk Women 13. Midnight Rambler
Disc 2 (67:02) 1. You Can't Always Get What You Want 2. Little Red Rooster 3. Before They Make Me Run 4. Happy 5. Paint It Black 6. 2000 Light Years From Home 7. Sympathy For The Devil 8. Gimme Shelter 9. It's Only Rock'n Roll 10. Brown Sugar 11. Satisfaction 12. Jumping Jack Flash





























