1972年末から翌年1月にかけて行われたイギリス・ツアーより、1973年1月2日シェフィールド市シティ・ホールでのライブをモノラル・オーディエンス録音にて収録。記録によるとロバートとボーナムは会場への移動中、自動車が故障してしまい、雨中のヒッチハイクを余儀なくされたため、ロバートが風邪をひいてしまったようです。結局、本公演の翌日及び翌々日の公演がいずれも中止となったことからもロバートの不調ぶりがうかがえる本ライブですが、海外マニアも指摘しているとおり、ロバート以外の3人は好調そのもので、総体的にはグレードの高いショウと言えます。特に曲中のジミーのソロは際立っており、各所で素晴らしいプレイを聴くことができます。Dazed And Confusedでは、バンドはいつもより長めのジャムを主体とした展開を聴かせます。あまり聴いたことのないアドリブリフも登場し、延々と即興プレイに興じるバンドですが、これは一説によると、ロバートの不調を考慮し、より長めの演奏をした、と言われてます。(前半7:06のカットが残念)Since I've Been Loving YouとStairway To Heavenのジミーの演奏は素晴らしく、Over The Hills And Far AwayとThe Song Remains The Sameの出来は大変良いと海外でもレビューされています。正直、初心者にお薦めできる録音ではありませんが、音の歪みも少なく、音像そのものは安定しているので、マニアには「問題無し」と言える音源ではないでしょうか。ただしマスターに起因する曲中カット、ノイズが散見されるうえ、The Rain Songがカットアウトするほか、Whole Lotta Love終盤でカットアウトし、それ以降が未収録であるなどが残念なところです。しかしながら1973年最初のライヴを、1時間50分に渡って聴ける本テイクは、やはりマニア必聴です。 Live at City Hall, Sheffield, UK 2nd January 1973 Disc 1(48:11) 1. Intro 2. Rock And Roll 3. Over The Hills And Far Away 4. Black Dog 5. Misty Mountain Hop 6. Since I've Been Loving You 7. Dancing Days 8. The Song Remains The Same 9. The Rain Song Disc 2(61:42) 1. MC 2. Dazed And Confused 3. Stairway To Heaven 4. Whole Lotta Love