1985年の来日直前であり、伝説のモントルー・ジャズ・フェス9日前に参加となった、7月5日オーストリア、ウィーンで開催された「ブルー・ダヌーヴ・ジャズ・フェスティバル」でのライブを、近年再オンエアーされたラジオ音源よりステレオ・サウンドボードにて収録。放送用音源ゆえ”Maze”からの収録となり、コンプリートではないものの、とにかく音質はこのままオフィシャル・リリースも可能なレベルで、マイルスのミュートの響きもカンベキな高音質なもの。天才Miles、その存在感は半端じゃありません。周りを一切寄せ付けず演奏に没頭するMiles。6人編成のバックと共に6曲を演奏。マイケル・ジャクソンの当時のヒット曲「Human Nature」(アルバム『Thriller』に収録)やMilesお気に入りシンディ・ローパーの名曲「Time After Time」などなど、時代を先取りしつつ、Miles流に演奏されてるのも天才ならでは!特にあまりに澄んだ”Human Nature”の素晴らしさに終わっても拍手が鳴り止まず、続くメドレーでの”Something’s On Your Mind”もミス・トーンはあれど、その切ないフレーズは心打たれるものが。そしてショー後半の”Ms. Morrinsine”ではイントロからマイルスが自在に吹きまくり、続く”Code MD”も冒頭から吹きまくり、”Katia”ではそれに触発されたスコフィールドがマイルスに輪をかけ激奏しラストまで一気に。また各々のプレイの中でもボブ・バーグや、本ツアーが最後になるジョン・スコフィールドの的確なプレイやソロも聞き所多数ゆえ、ファンはやはり必聴アイテム。 ライブ・アット・フラブルン、オーストリア 07/05/1985 1.Maze(inc) 2.Human Nature 3.Something On Your Mind 4.Time After Time 5.Ms. Morrisine 6.Code M.D. 7.Katia 8.Hopscotch MILES DAVIS(tpt, keyb), BOB BERG(ts, ss), JOHN SCOFIELD(g), ROBERT IRVING III(synth) DARRYL JONES(b), STEVE THORNTON(perc) , VINCENT WILBURN JR(dr)