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Kansas カンサス/CA,USA 1977

大名盤『POINT OF KNOW RETURN』がマルチ・プラチナムに輝き、絶頂のド真ん中にいた1977年のKANSAS。栄光の1年を締めくくる大晦日ショウを真空パックしたマイク・ミラードの名作が登場です。そんな本作が記録されたのは、もちろん「1977年12月31日」。カリフォルニアを代表する大会場“ロングビーチ・アリーナ”で収録された超絶級オーディエンス録音です。彼らの一大全盛期と言えば、何と言っても『LEFTOVERTURE』『POINT OF KNOW RETURN』『TWO FOR THE SHOW』に尽きる。まずはその当時を振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。 1977年《7月『POINT OF KNOW RETURN』完成》・8月5日-9月4日:北米#1(8公演)《10月11日『POINT OF KNOW RETURN』発売》・10月21日-12月31日:北米#2a(34公演) ←★ココ★ 1978年・1月1日-23日:北米#2b(11公演)・3月7日-27日:欧州(14公演) ・6月23日-8月26日:北米#3(40公演)《10月『TWO FOR THE SHOW』発売》 これが1977年/1978年のKANSAS。本作のロングビーチ公演は大晦日ですから当然1977年の最後。“POINT OF KNOW RETURN TOUR”のメインとなる「北米#2」にあたるコンサートでした。そんなショウで記録された本作は、まさに「超」の付く極上品。伝説名手ミラードの作ですし、新発掘の大元カセット。悪かろうハズがないとは分かっているものの、毎度のように「ミラードにハズレはないのか!?」と驚かされる。特に今回は、クリスタル・クリアに澄み切った空気感が素晴らしい……というか、もはや「空気」の存在感がないレベル。もちろん、実際には空気がなければ音が伝わらないわけですが、微細部まであまりにも鮮やかなディテールと反響成分のない超タイトな演奏音に空間録音だとはにわかに信じられないのです。その超名録音ぶりは(今回も)世界樹のマニアを沸かせているわけですが、本作はその名録音をさらにブラッシュ・アップした究極盤。もちろんミラードですから基礎的なサウンド・クオリティに問題などないのですが、現場環境によって微妙に変化するステレオ感やハイのヌケ方などもビシッと安定。音楽アルバムとしての完成度を徹底的に高めているのです。そんなタイト&ダイレクト・サウンドで描かれるのは、一大全盛のフルショウ。このツアーの象徴と言えば、何はさておいても大名盤『TWO FOR THE SHOW』ですので、比較しながらセットを整理しておきましょう。初期3作(4曲)・ファースト・アルバム:Lonely Wind・ソング・フォー・アメリカ:Down The Road(★)・仮面劇:Icarus - Borne On Wings Of Steel/Child Of Innocence(★) 永遠の序曲(4曲)・Cheyenne Anthem(★)/Miracles Out Of Nowhere(★)/Carry On My Wayward Son/Magnum Opus 暗黒への曳航(8曲)・Hopelessly Human(★)/Point Of No Return/Paradox/Closet Chronicles/Dust In The Wind/The Spider(★)/Portrait (He Knew)/ Sparks Of The Tempest(★)※注:「★」印は公式『TWO FOR THE SHOW(のオリジナル盤)』では聴けない曲。……と、このようになっています。『TWO FOR THE SHOW』には伝統のオリジナル版と2008年の拡張版の2つがありますが、本作はオリジナルより長く、拡張版より短い。本作のセットはすべて拡張版でも聴けるものの、あの拡張版は1公演分を大きく超える2時間半もあってフルショウの体験感とは次元が違ってもいました。その点、本作は本生100%のオーディエンス録音ですから、超リアルな現場体験ができるわけです。その体験感は全編で味わえますが、象徴とも言えるのがアンコール。「Sparks Of The Tempest」で本編セットを終えるわけですが、ステージに帰ってきた彼らは観客に新年のカウントダウンをリクエストする。時計を見ながらのMCは気もそぞろな感じが良く現れており、24秒前からカウント開始。「23」「22」「21」……と数えるほどに声色が昂ぶっていき、「12」「11」「10」……と迫るほど観客達の声も大きく広がっていく。そして、いよいよ「5」「4」「3」と来て「2」「1」「HAPPY NEW YEAR!!」のかけ声一発、必殺の「Carry On Wayward Son」のぶ厚いサビが高らかに会場を包み込む!! なんとドラマティック! ミラードの作品は音質だけでも特別感が凄まじいのですが、そのサウンドで描かれるのは二度と戻らない瞬間の連続……そんな当たり前の事に今さら気付かされる感動のハイライトなのです。KANSASの最高傑作とも言える『TWO FOR THE SHOW』を本生体験できたら……そんな夢を大晦日の現場で叶えてくれるライヴアルバムです。しかも、そのオーディエンス録音ならではの絶大なリアリティを誇りつつ、オーディオ・クオリティ的にはオフィシャル作品にも匹敵するというミラードのミラクル・サウンド。まさに米国プログレッシヴ・ロックの至宝とも言うべき1本です。アメリカでは『スターウォーズ』の第一作が旋風を巻き起こし、日本では『007 私を愛したスパイ』が大ヒットしていた1977年の暮れ。そんな43年前の大気がスピーカーから吹き出してくるマスター・サウンド。「1977年12月31日ロングビーチ公演」の超極上オーディエンス録音。伝説名手マイク・ミラードの大元カセットからデジタル化された銘品で、もはや大気の存在を忘れるクリスタル・クリアに澄み切った空気感と超タイトなダイレクト感が絶大。隅から隅まで極上感が揺るがない鉄壁の完成度です。一大全盛期の『TWO FOR THE SHOW』を現場体験できたら……そんな米国プログレ究極の夢を現実にしてくれるライヴアルバムです。 Long Beach Arena, Long Beach, CA, USA 31st December 1977 TRULY PERFECT/ULTIMATE SOUND Disc 1 (55:55) 1. Intro 2. Magnum Opus Intro / Hopelessly Human 3. Point Of Know Return 4. Paradox 5. Icarus (Borne On Wings Of Steel) 6. Child Of Innocence 7. Closest Chronicles 8. Dust In The Wind 9. Acoustic Guitar Solo 10. Piano Solo 11. Lonely Wind 12. Cheyenne Anthem Disc 2 (53:58) 1. Band Introductions 2. Miracles Out Of Nowhere 3. Drum Solo 4. The Spider 5. Portrait (He Knew) 6. Sparks Of The Tempest 7. MC 8. Countdown / Carry On Wayward Son ★新年おめでとう!1978年! 9. Down The Road 10. Violin Solo 11. Magnum Opus Phil Ehart - Drums & Percussions Dave Hope - Bass Kerry Livgren - Guitars, Keyboards, Vocals Robby Steinhardt - Violin, Vocals Steve Walsh - Keyboards, Vocals Richard Williams - Guitars

Kansas カンサス/CA,USA 1977

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