オアシス「DIG OUT YOUR SOUL」ツアー終盤の模様を捉えた極上音源がリリースされるということから、同ツアー最初期の音源を用意いたしました。それが2008年8月26日のシアトル公演。この日は二種類のオーディエンス録音が存在しており、「recorder 1」に関しては当時「NORTH AMERICAN TOUR 2008」というCDがリリースされていました。リリースされるのは、最近になってマニアが二つのソースをシンクロさせてネット上に公開した、所謂マトリクス・バージョン。2008年のオーディエンス録音ということもありどちらの音源も非常に良好な音質だったのですが、この作業によって音の広がりとクリアネスが増したアッパー版となっています。特に「recorder 1」はアメリカでのオーディエンス録音らしく周囲の騒がしさが気になったのですが、そこへ「recorder 2」を組み合わせることでこの問題が緩和。それでいて「Don't Look Back In Anger」における大合唱などは絶妙のバランスとなっており、これはもういいことずくめと言えるのでは。また言うまでもないことですが、一年に渡ったツアーの初日ということもあり、リアムは絶好調。「Slide Away」と「Morning Glory」の二曲はツアーが進むにつれて歌うのが苦しくなってしまい、今回のエデン・プロジェクトでも好調な一日ながら「Slide Away」では苦しそうな感が否めませんでした。その点ツアー初日だけあって、リアムは同曲もきっちり歌い切っている。ツアーが進むと「なうにゃにょ~まいん~」と力んで歌いがちなアノ歌詞も、ここでは「なうざっちょ・まいん」とキレよく歌ってくれている。一方、演奏の方はさすがにツアー初日だけあってエデン・プロジェクトのような円熟味のある荒々しさは望むべくもないのですが、まだストレートで慎重さすら感じさせる演奏がむしろ新鮮に映るかと。それに何といっても「The Shock Of The Lightning」をノエルが「ニューシングル」と紹介するのがツアー初日ならではで、この時点では一年後に解散することになると予想だにしなかったであろう初々しさが伝わってくるのも魅力でしょう。そんな内容の良さと音質の良さを兼ね備えた「DIG OUT YOUR SOUL」ツアー初日のマトリクス・バージョンを収めた豪華CD。ツアー終盤エデン・プロジェクトとの聞き比べにも是非。WaMu Theater, Seattle, WA, USA 26th August 2008 TRULY PERFECT SOUND Disc 1 (54:06) 1. Fuckin' In The Bushes 2. Rock 'n' Roll Star 3. Lyla 4. The Shock Of The Lightning 5. Cigarettes & Alcohol 6. The Meaning Of Soul 7. To Be Where There's Life 8. The Masterplan 9. Songbird 10. Slide Away 11. Morning Glory 12. Ain't Got Nothin' Disc 2 (42:22) 1. The Importance Of Being Idle 2. Wonderwall 3. Supersonic 4. Don't Look Back In Anger 5. Falling Down 6. Champagne Supernova 7. I Am The Walrus Liam Gallagher - lead vocals, tambourine Noel Gallagher - lead guitar, vocals Gem Archer - Guitar, Vocals Andy Bell - Bass Chris Sharrock - Drums Jay Darlington - Keyboards