72年、ツェッペリン2回目の来日より、東京2日目となる10月3日の東京・武道館公演を、オリジナル・マスターより、128分40秒完全初登場の良質オーディエンス録音で完全収録。「レディース・アンド・ジェントルマン、ディス・イズ・レッド・ツェッペリン」のお馴染みの糸居五郎氏のアナウンスは13秒のみ収録。そこで一時停止していますが、以降はRock And Rollスタート前の20秒より、コンサートエンドまで、安定したオーディエンス録音でしっかりと録っています。(テープチェンジによる楽曲の欠損はDazed And Confused の6:12 - 6:21の9秒間のみで、その部分は既発「Majestic Rock」で補填しています。)Rock And Rollスタート10秒目で音の明度が高くなり、38秒目から更にラウドになります。そこからは一定の良質なレベルで録音されていますが、Misty Mountain Hopの冒頭3秒目位でマイクが隠れた感じになり、かなり篭りますが、1:15辺りで復活するというトラブルもあります。総じて、この音源の良さは、音像の安定感と、録音時間の長さ、そして音の鮮度の良さです。Rock And Roll終演後の「全然ギター見えないぜ。」「俺んとこから見えるぜ、だけど」の会話から判る通り、スタンド席(おそらくサイド)からの録音なので、音はやや遠めで、音の近さは、既発「Live At Budokan Oct 3 1972」「Explosion」「No Use Gneco」、そして前述の「Majestic Rock」に劣りますが、聴いて頂ければ、ご納得いただけると思いますが、かなり聴きやすい、音の粘りがしっかりと感じられる、非常に聴き応えのあるサウンドでコンサートの全貌が捉えれています。そもそも、近年、初登場音源が珍しいツェッペリン音源界にとって、単一ソースでこれだけ長く、しかもしっかりと録音されている新ソースが登場したのは、一つの事件と言って良いのではないでしょうか。と言っても、この音源は、既に同日の音源を幾つか所有しているマニアの方々が比較対象として楽しむべきもので、ビギナーにお薦め出来るタイトルではありませんが、おそらく、コレクターの方々にとって、期待以上の内容ではないかと思います。実際、繰り返しての鑑賞に十分に耐えうる音質であり、音像が安定してからは、驚く程に良いサウンドがスピーカーから飛び出してきます。何と言うか、非常に繊細なサウンドであり、こういうのをファンを好まれるのではないかと思います。Whole Lotta Love から1stアンコールのImmigrant Songまでと、Immigrant Song終演後からThe Oceanまでのそれぞれの曲間もノンカットで収録。(印象的な歓声はRock And Roll終演後の「カッコイイー」、Immigrant Song終演後4:33の「ほれアンコールだ!」6:02「早くやれー」と言ったところでしょうか。)まさに「聴くに値する」優良初登場音源。恐らく、期待を裏切らないタイトルと思います。Live at Budokan, Tokyo, Japan 3rd October 1972 TRULY AMAZING SOUND(from Original Masters) Disc 1 (54:28) 1. Opening Announcement 2. Introduction 3. Rock And Roll 4. Black Dog 5. Over The Hills And Far Away 6. Misty Mountain Hop 7. Since I've Been Loving You 8. Dancing Days 9. Bron-Y-Aur Stomp 10. The Song Remains The Same 11. The Rain Song Disc 2 (74:21) 1. Dazed And Confused 2. Stairway To Heaven 3. Whole Lotta Love 4. Immigrant Song 5. The Ocean