カートをみる マイページへログイン ご利用案内 お問い合せ サイトマップ
 

Beatles ビートルズ/Complete John Barrett Tapes Upgrade

ロジャー・スコット音源の革命からほぼ10年後、今度は彼と共に作業を行っていたジョン・バレットの音源の全貌が明らかになりました。これもまたマニアの間で大旋風を巻き起こしたのですが、公開を前提として完成度の高さを感じさせたスコットの音源と比べると、バレットのバージョンはよりラフでロウなバージョンであったことがマニアを狂喜させたものです。何故ならバレットの場合は自身がアビー・ロード・スタジオに勤務していたこともあり、あくまで残されているビートルズ音源の調査に重きを置いたものであったから。彼は調査の結果をノートに記したのはもちろん、それらをいくつかのパートに分けて音源をまとめ、リリースに向けて社内で検討してもらうべくカセットに収めました。それが1流出した音源の大元。もちろんスコットの音源に紛れて80年代末の段階で断片的に流出していたものの、彼のパートと比べると音質が悪かった。だからこそ99年の流出は世界中に大きな反響を巻き起こしたのです。当時リリースされた中ではビゴトーンとイエロードッグ系列のストロベリーといった二社から出されたアイテムが市場を席捲した感があり、この駄文を読まれているマニア諸氏の中にもそれらのアイテムを複数所有されている方は多数おられることでしょう。実際99年当時は誰もがそれらのアイテムを愛聴したものでした。ところが熱狂が収まり、なおかつ時間が経過してみると、それら二社のアイテムが決してベストでなかったことが徐々に判明します。何しろ99年といえばリマスター機材の普及と進化が相まって、言うなれば「イコライズ・ウォーズ」が勃発した年でもある。確かに当時はノイズを消した方がよしという風潮が強く、当時人気を二分したそれらのアイテムは大なり小なりイコライズを施していました。またスコット音源の時と違い、デジタル機材の発達によって音源が出回った際の劣化が最小限に留められていた点が大きな特徴でしたが、それでも元がカセットということもあってヒスノイズは避けられない。それがまたイコライズを過熱させた原因でしょう。さらなる問題は、それら二社のアイテムがそれぞれに編集を加えた形でリリースしており、音源を忠実な形で商品化していなかったという点も後に明らかとなります。ストロベリーの場合は演奏の前後の音などをかなりカットしており、場合によってはフェイドアウトさせた個所まであった。一方ビゴトーンもそれほどではないながらも編集を加えており、今度はチャンネルが反転してしまっているという問題が散見されたのです。こうして99年当時の盛り上がりぶりとは裏腹に、何かしら問題のあったバレット音源のリリース。そこに音質面と内容面の両方から徹底的な考証によって2013年にMasterJediがまとめあげた傑作が「BARE IT ALL」。それ以前にもリマスターズ・ワークショップ版などバレット音源の集大成はリリースされていたのですが、そこでもイコライズが加えられていたのに対しMasterJediの場合は音源自体のイコライズは極力行わず、それでいて各パートの最長収録にこだわった真のベストバージョンを作り上げていた点に偉大さがありました。音質面においてあくまでナチュラルさにこだわった結果、MasterJediは最初に挙げた大手二社のアイテムを完全に除外します。スコット音源の集大成「GREAT SCOTT! IT'S... THE BEATLES」の時ほど多岐に渡るアイテムを必要としなかったことも幸いしました。むしろ彼やコア・マニアたちがバレット音源アイテム評価したのはローニング・マウスというレーベルの「TRUE MASTERS」に「MORE MASTERS」、ユニコーンの「ABBEY ROAD TAPES」といったマニア直系レーベルがリリースしたCD群。それらのアイテム、要は小細工を加えずにリリースしていただけなのですが、だからこそナチュラルかつ最長という状態での収録を実現させていた。MasterJediはこれらのアイテムを精査かつ念入りな編集の果てに作り上げたのが「BARE IT ALL」だったのです。当然「BARE IT ALL」は公開されるやいなや、一般流通する商品化も実現していましたが、その公開と各アイテムからも年月を経てしまったことから、今回改めてリリースが実現。基本的には「BARE IT ALL」を取り込む形となっていますが、Disc-2の未発表アルバム「GET BACK」セカンド・バージョンに関しては以前リリースされた「GET BACK COMPLETE EDITION」のバージョンへと差し替え。というのも「BARE IT ALL」はもとより、すべてのアイテムで「Save The Last Dance For Me」にカットが生じていましたが、同タイトルはその個所を極めてなめらかに補修していたことでより完全な内容となっていたからです。しかも、この「GET BACK」セカンド・バージョンのパートこそ、先に挙げたアイテムとの音質の違いが分かりやすい。ストロベリーはヒスノイズを完全に消し去ったが故の不自然さがありありと出ていますし、ビゴトーンですらヒスを抑えてしまった不自然さが否めない。その点こちらは俄然ナチュラルな音質ですので、これらのアイテムをお持ちの方は是非とも聞き比べていただきたい。もう一つ「BARE IT ALL」の偉大な点は、それらのアイテムでカットされてしまった個所も寸分漏れなく捉えてくれたこと。それが一番わかりやすい場面がDisc-3前半における「Norwegian Wood」のセッション風景。他のアイテムではカットされた演奏前後のやりとり、あるいはテープに上書きされずに残ったと思われるリハーサルの断片のような音。これらは例の二社からのアイテムからは完全に排除されていました。演奏やテイクとは無関係と言ってしまえばそれまでですが、ビートルマニアならこうした断片も気になるはず。Disc-1とDisc-3を占めるスタジオセッション音源に関しては、例えば未発表曲「That Means A Lot」を始めとしてテイクを重ねるごとに曲が変わっていく様子が聞けるのが真骨頂。反対に同じ演奏、しかもマスターがモノラルしか存在しない「She Loves You」二つのミックスに関しても、いかにして疑似ステレオを作り上げるか試行錯誤した様子をヘッドフォンで確かめればよく解るというもの。それに何といってもスコット音源の方は放送を前提としたことから有名曲のセッション風景を抜き出し、おまけにレコーディングが複雑になってゆく1967年以降の音源になるとあまり手を触れませんでした。それらの中でも69年の音源が皆無に等しかったので、こちらではゲット・バック・セッションがマルチトラック録音のクリアーなステレオ・サウンドで聞かれるのも魅力。そして「ANTHOLOGY 3」や「ABBEY ROAD 」デラックスエディションなどで日の目を見ている「Come And Get It」はこちらのミックスの方が圧倒的に自然な仕上がりであり、むしろ好ましく感じる人の方が多いのでは。Disc-4の1983年アビー・ロード・スタジオ・ショーは客席からイベントを録音したLPがリリースされて知れ渡り、当時マニアはそれをありがたく聞いたものですが、ここではれっきとしたステレオ・サウンドボード録音かつ最高録音で楽しめるというのが魅力。おまけに「She’s A Woman」のテイク1は途中までの収録という点が惜しまれますが、未だにここでしか聞けない貴重な別テイクでもある。「Lady Madonna」辺りから曲によってピッチの上昇がみられますが、元からそうした状態で収録されており、例の客席からの録音LPでも同様の状態が確認できます。そして最後のディスクはポールを除くビートルズ解散後のマテリアルながら、アビー・ロード・スタジオで録音されていたことからアーカイブされていた各人のソロ・セッションを収録。冒頭のプラスチック・オノ・バンド「おっかさん」ジャムは日本人にこそ、より楽しめる展開。しかもジョンとジョージのセッションは奇しくもフィル・スペクターによるプロデュースであり、彼を偲ぶ意味でも貴重な音源だと言えるでしょう。アップグレード・ポイント MasterJediのリマスターはドロップアウト箇所の修正、ピッチ修正、チャンネルの片寄り修正、高音域を明瞭にするためのEQ処理の範囲に留め、過度の音圧レベル上げやヒスノイズの除去(ノイズリダクション処理)は一切行わないポリシーでマスタリングしているため、元音源を最大限活かしたベストな状態でまとめ上げてくれています。しかも最良ソースのリサーチを徹底的に行なっているため、特にスコット音源では28種類ものソースを組合させてベストソースを作り上げています。THE BEATLES - THE COMPLETE JOHN BARRETT TAPES: DEFINITIVE EDITION (5CD) Disc 1 (X1 to X8) (65:13) 1. She Loves You (RS 1) 2. She Loves You (RS 2) 3. This Boy (RS of take 15) 4. That Means A Lot (takes 20 and 22) 5. That Means A Lot (take 23) 6. That Means A Lot (test take) 7. Strawberry Fields Forever (RM3 of take 7) 8. Strawberry Fields Forever (RM9) 9. Penny Lane (RM8) 10. Penny Lane (RM9) 11. Penny Lane (RM10) 12. Mr. Moonlight (common stereo version) 13. Mr. Moonlight (take 4) 14. Ob-La-Di, Ob-La-Da (take 5) 15. What You're Doing (take 11) 16. From Me To You (master take) 17. From Me To You (edit of takes 8 and master take) 18. Thank You Girl (take 14 with end from Take 30) 19. Thank You Girl (RS 30) 20. Yes It Is (RS 1) 21. Down in Havana 22. Step Inside Love, Los Paranoias 23. The Way You Look Tonight 24. Jamming 25. Can You Take Me Back 26. Bonus - Can You Take Me Back (incomplete) Disc 2 (X11-Get Back, X10) (61:37) 1. One After 909 2. Rocker 3. Save The Last Dance For Me 4. Don't Let Me Down 5. Dig A Pony 6. I've Got A Feeling 7. Get Back 8. Let It Be 9. For You Blue 10. Two Of Us 11. Maggie Mae 12. Dig It 13. The Long And Winding Road 14. I Me Mine 15. Across The Universe 16. Get Back (reprise) 17. Teddy Boy (Glyn Johns mix) 18. Teddy Boy (Phil Spector mix) 19. Old Brown Shoe (take 2) 20. All Things Must Pass (take 2) Disc 3 (X12-1965, Barrett Compilation) (78:45) 1. That Means A Lot (take 1) 2. That Means A Lot (take 2) 3. Norwegian Wood (take 1) 4. Norwegian Wood (take 2) 5. Norwegian Wood (take 4) 6. I'm Looking Through You (take 1) 7. I'm Looking Through You (take 4) 8. 12-Bar Original (takes 1 and 2) 9. How Do You Do It 10. One After 909 (take 2) 11. One After 909 (edit of takes 4 and 5) 12. Leave My Kitten Alone 13. If You've Got Troubles 14. That Means A Lot 15. Norwegian Wood (take 1) 16. I'm Looking Through You (take 1) 17. Not Guilty 18. What's The New Mary Jane (incomplete) 19. Come And Get It 20. Rip It Up, Shake Rattle And Roll 21. Kansas City, Miss Ann, Lawdy Miss Clawdy 22. Blue Suede Shoes 23. Cannonball, Not Fade Away, Hey Little Girl, Bo Diddley 24. Mailman Bring Me No More Blues 25. 12-Bar Original (take 2) Disc 4 (extracts from The Beatles at Abbey Road) (65:01) 1. Love Me Do (RS 1) 2. How Do You Do It (incomplete) 3. I Saw Her Standing There (composite of takes 1, 6, 11, and 12) 4. Twist And Shout (edit) 5. One After 909 (take 4 - incomplete) 6. Don't Bother Me (takes 11 and 12 edit - incomplete) 7. A Hard Days Night (composite takes 2, 3, 4, and 9) 8. Leave My Kitten Alone (incomplete) 9. I'm A Loser 10. She's A Woman (take 1) 11. Help (take 4) 12. Norwegian Wood (take 1), I'm Looking Through You (take 1) 13. Paperback Writer 14. Rain 15. Penny Lane, Strawberry Fields Forever (take 1) 16. Strawberry Fields Forever (take 7 - incomplete) 17. Strawberry Fields Forever (take 26 - incomplete), A Day In The Life (Barrett mix) 18. Hello Goodbye, Lady Madonna (take 4 - incomplete) 19. Hey Jude (take 9 - incomplete) 20. While My Guitar Gently Weeps (unedited take 1) 21. Because (Barrett mix) 22. #9 Dream (spoken intro by Ringo) Disc 5 (Lennon-Starr-Harrison) (58:44) 1. Plastic Ono Band - Slow Blues Jam 2. Plastic Ono Band - Fast Rocker 3. Ringo Starr - The Wishing Book 4. Ringo Starr - Nashville Freakout 5. Ringo Starr - Stormy Weather 6. Ringo Starr - Octopus's Garden 7. Ringo Starr - Wine, Women, Loud Songs 8. Ringo Starr - Coochy Coochy 9. George Harrison - I Live For You 10. George Harrison - Dehradun 11. George Harrison - Gopala Krishna 12. George Harrison - Going Down To Golders Green 13. George Harrison - Get Back 14. George Harrison - Pete Drake's Talking Steel Guitar

Beatles ビートルズ/Complete John Barrett Tapes Upgrade

価格:

3,137円 (税込)

購入数:

在庫

在庫あり

返品期限・条件 返品についての詳細はこちら
この商品について問い合わせる

ページトップへ