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Megadeth メガデス/NY,USA 1998

『RUST IN PEACE』『COUNTDOWN TO EXTINCTION』『YOUTHANASIA』……数々の名盤を生みだし、栄光を満喫していた黄金時代のMEGADETH。その最終盤を伝える傑作サウンドボード・アルバムが登場です。そんな本作に刻まれているのは「1998年3月18日ロチェスター公演」。“CRYPTIC WRITINGS Tour”の一幕で記録されたステレオ・サウンドボード録音です。このツアーでは二度の来日公演が実現した事でも思い出深く、特に1998年はドラマーがニック・メンザからジミー・デグラッソに交代。黄金カルテットの終焉ともなった。それだけに、1998年の音源は細かい時期が非常に大切。良い機会でもありますので、当時のスケジュールを振り返ってショウのポジションを確かめておきましょう。1997年・6月10日+13日:北米#1(2公演)《6月17日『CRYPTIC WRITINGS』発売》・6月21日-7月13日:欧州#1(14公演)・7月24日-9月17日:北米#2(40公演)・9月29日-10月31日:欧州#2(24公演) ・11月14日-30日:日本#1(11公演)・12月5日-31日:南米#1/北米#3a(14公演)1998年・1月2日-29日:北米#3b(18公演)・2月23日-4月21日:北米#4(34公演)←★ココ★・5月9日-6月9日:北米#5a(9公演)《6月10日:メンザ離脱→デグラッソ代役参加》 ・6月10日-7月7日:北米#5b(22公演)《7月8日:ジミー・デグラッソ正式加入》・7月8日-8月15日:北米#5c(24公演)・9月17日-10月4日:南米#2(9公演)・11月14日-23日:韓国/日本#2(7公演)・12月30日+31日:フェニックス(2公演) これが“CRYPTIC WRITINGS Tour”の概要。メンバーチェンジが起きたのは「北米#5」の最中。通常、メンバーの交代はオーディションやリハーサルが必要なために数ヶ月の合間が空くものですが、ここでは連日のショウと移動を途切れさせることなく、約1ヶ月の試用期間を経てデグラッソに切り替えています。ともあれ、本作はそんな運命の「北米#5」よりも前。「北米#4」の12公演目にあたるコンサートでした。そんなショウで記録された本作は、何とも生々しいFMサウンドボード。以前から知られている放送ではありますが、本作は最近発掘された新マスター。当時エアチェックされたカセットからダイレクトにデジタル化されている。放送の特性かザラ付いた感触ではあるものの、それもノイズと言うよりはMOTORHEAD的な音づくりな感じ。90年代サウンドボードというと、当店の『DEFINITIVE BUENOS AIRES 1995+1997(Zodiac 222)』も思い出されますが、あの超名盤よりも音色はワイルドな代わりにミックスは整っている……そんなタイプの絶品サウンドボードです(『DEFINITIVE BUENOS AIRES 1995+1997』前提の表現で恐縮ですが、あの超名盤をまだご存じないようでしたら本作を差し置いて一刻も早くご体験ください。オフィシャル作品以上の超重要作です)。そのサウンドで描かれるのは、黄金の4人がたどり着いたヘヴィメタルの理想郷。90年代の最高傑作『DEFINITIVE BUENOS AIRES 1995+1997』でも聴けないレパートリーもありますので、比較しながらまとめてみましょう。破滅へのカウントダウン(2曲)・Sweating Bullets/Symphony of Destruction ユースアネイジア(2曲)・Reckoning Day/A Tout le Monde クリプティック・ライティングス(6曲)・A Secret Place/She-Wolf/I'll Get Even(★)/Use the Man(★)/Trust/Almost Honest その他(3曲)・Angry Again/Anarchy in the U.K./Peace Sells ※注:「★」印は『DEFINITIVE BUENOS AIRES 1995+1997』では聴けない曲。……と、このようになっています。放送枠に沿って約57分に編集されているわけですが、軸となっているのは当時の最新作『CRYPTIC WRITINGS』。本作の全13曲のうち、約半分が新曲で占められているわけです。この時代のライヴテイクというと公式EP『LIVE TRAX』『LIVE TRAX II』もあったりますが、「A Secret Place」「I'll Get Even」「Trust」はそこでも聴けない名曲です。実際、その新曲こそが一番の聞きもの。疾駆するファストから雄大ミドルまで幅広い曲想を取りそろえつつ、その要は芳醇なメロディ。変則なリフをあえて抑えた分かりやすさで押しつつ、単純になったのではなくシンセ・サウンドやツイン・ハーモニーといった音色面やSE等がこれまでになく凝りまくっている。そんな千変万化の音色や演奏の機微が脳みそド直結のサウンドボードでたっぷりと味わえるのです。本作の約3ヶ月後にはニックが膝の故障を訴えてツアーを離脱。誤解と不運が重なって永遠にMEGADETHを去る事になってしまいました。その後もMEGADETHは幾多の英雄達が行き交いましたが、やはりニック&マーティ・フリードマンとの4人は特別でした。本作は、もう二度と再結成はあり得ないゴールデン・カルテットの終着点とも言うべきアンサンブルとシンクロ体験できるステレオ・サウンドボードです。ニック・メンザ脱退直前だった「1998年3月18日ロチェスター公演」のステレオ・サウンドボード録音。当時のエアチェック・カセットからダイレクトにデジタル化された芯マスターで、音色にはワイルド感が宿りつつ、ミックスはオフィシャル風に整っている絶品サウンドボード。黄金の4人のアンサンブルは円熟を極め、超名盤『DEFINITIVE BUENOS AIRES 1995+1997』では聴けない「I'll Get Even」「Use the Man」も楽しめます。Live at Harro East Ballroom, Rochester, NY, USA 18th March 1998 STEREO SBD 1. Reckoning Day 2. A Secret Place 3. Angry Again 4. She-Wolf 5. A Tout le Monde 6. I'll Get Even 7. Use the Man 8. Trust 9. Almost Honest 10. Sweating Bullets 11. Symphony of Destruction 12. Anarchy in the UK 13. Peace Sells STEREO SOUNDBOARD RECORDING Dave Mustaine – Guitar, Lead Vocals David Ellefson – Bass, Backing Vocals Marty Friedman – Guitar, Backing Vocals Nick Menza – Drums

Megadeth メガデス/NY,USA 1998

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