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インターネットなど存在せず、向こうの流行が遅れて入ってくることが当たり前だった昭和。マイケル・ジャクソンの世界的なブレイクと言えば「THRILLER」だった訳ですが、わが国では俄然「BAD」。同アルバムを引っ提げての来日公演とマイケルの日本滞在は一か月以上に及び、単なるアーティストの来日という枠をはるかに超えた社会現象であり、洋楽アーティストの来日がここまで大きな反響を巻き起こしたことも今では考えられないほど。80年代の日本はアーティストに限らず海外からVIPの来日が一大イベントと化したものです。「マイケル台風」と称された87年の来日があれほどまで強い印象を残したのは、その滞在期間や世界的なブレイクを果たしてから最初の来日だったということだけでなく、何より来日公演が放送されたということが大きい。1966年のビートルズがそうだったように、社会現象となったほどの来日公演は記録が残されてこそ後世に語り継がれるというもの。マイケルに関して言うと9月27日の横浜スタジアムの映像が大きな役割を果たし、日本公演どころか「BAD」期の象徴として君臨している。このド定番映像をベストクオリティで収録し、リリースされてから大ベストセラーとなっているのがDVD「JAPAN TOUR 1987 YOKOHAMA STADIUM」。音源に関しても26日のFM放送、さらには13日の後楽園球場の貴重なオーディエンス録音を発掘してみせた名作CD-Rセット「GREATEST MOMENTS IN THE EAST」がリリースされています。特にこのセットはド定番である27日の映像以外の来日公演マテリアルをまとめて発掘してみせた点で高い評価を受けました。”BAD Japan Tour”・9月11日-14日：後楽園スタジアム ※11日はドレスリハ、13日GREATEST MOMENTS IN THE EAST・9月19-21日：阪急西宮球場←★ココ★・9月25-27、10月3＆4：横浜スタジアム ※26日GREATEST MOMENTS IN THE EAST、27日「JAPAN TOUR 1987 YOKOHAMA STADIUM」・10月10日-12日：大阪スタヂアム そして今回新たに発掘されたのは後楽園と横浜スタジアムの間で行われた西宮球場での公演から9月21日の模様を捉えたオーディエンス録音！これまで関東公演だけにマテリアルが限定されていた87年の来日公演において、遂に関西公演の模様を捉えた音源が発掘されたのです。これだけでも日本は元より世界中のマニアを狂喜させる歴史的な発掘だと言えるでしょう。おまけに音質が素晴らしい。「まるでサウンドボード」と形容される域には及ばなくとも音像が非常にオン。それでいて野外のスタジアム・コンサートらしい広がりのある臨場感が実にリアルでクリアー。それに鮮度も抜群。この時の周囲のフィーバーぶりも嫌味のないレベルで捉えてくれるのがイイ。何しろ盛り上がった来日公演で周囲が静かなオーディエンス録音なんて聞きたくないですよね？笑「She's Out of My Life」でおなじみ「幸運なファンとマイケルの絡み」の場面では一喜一憂するファンの反応（特に女性）が微笑ましい。周囲にはかなりの洋楽好きもいたのでしょう、「Beat It」の後ではソロを弾いたジェニファー・バトゥンのルックスを指してのことだと思われますが「アン・レノックスみたい」という呟きがあまりにも80年代。実にクリアーな音質ですので、お得意のスキャットから始まる「Workin' Day and Night」のイントロなどマイケルの息遣いすら聞こえますし、全編を通してマイケルの力強い歌声の肉欲的な感触すら伝わってくる。それは横浜の映像のように壮大な舞台演出を伴わなくとも音声だけで圧倒されるレベル。正に彼の絶頂期であり、最高の時期に来日してくれたものだと痛感させられずにはいられません。現在の日本はコロナウイルスの脅威にさらされている訳ですが、1987年の日本ではまた別種の事件が頻発しており、アンコールでマイケルが被害者に対して追悼の意を述べる場面は先のライブ映像でも印象的に捉えられていましたが、彼がそのメッセージを伝えるようになったのは正に西宮球場から。この場面に関しても静まり返った会場にマイケルが語り掛ける様子を生々しく捉えてくれている。そんな静粛な雰囲気から始まる「I Just Can't Stop Loving You」では若きシェリル・クロウが熱唱というのが今となっては貴重。ところがフィナーレ「Bad」ではマイケルが「ドーモアリガトー」の後で思わず「トーキョー」と叫びそうになったところ慌てて「ト…」で止めるという脱力ハプニング。うっかり西宮球場初日では「トーキョー」と放ってしまったマイケルもこの日は寸止めで回避。それどころか以降は「アリガトー」だけを連呼して地名は発さないという（爆笑）。当時の洋楽コンサートではありがちなミスだったのですが、天下のマイケルですら間違えそうになっているのが面白い。これはもう音質と内容の両方面でマニアだけでなく全音楽ファンに押したい衝撃の発掘録音。単なるオーディエンス・アルバムを超えた昭和のドキュメントだ！Live at Hankyu Nishinomiya Stadium, Nishinomiya, Japan 21st September 1987 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (41;10) 1. Intro 2. Wanna Be Startin' Somethin' 3. Things I Do for You 4. Off the Wall 5. Human Nature 6. This Place Hotel 7. She's Out of My Life 8. I Want You Back / The Love You Save / I'll Be There 9. Rock With You Disc 2 (65:05) 1. Lovely One 2. Bad Groove 3. Workin' Day and Night 4. Beat It 5. Billie Jean 6. Shake Your Body (Down to the Ground) 7. Thriller 8. MC 9. I Just Can't Stop Loving You 10. Bad Michael Jackson - lead vocals Greg Phillinganes - keyboards Rory Kaplan - keyboards Christopher Currell - Synclavier, guitar Ricky Lawson - Drums, percussion Jennifer Batten - guitar Jon Clark - guitar Don Boyette - bass Kevin Dorsey - Background vocals Darryl Phinnessee - Background vocals Dorian Holley - Background vocals Sheryl Crow - Background vocals

拡大表示	Michael Jackson マイケル・ジャクソン/Hyogo,Japan 1987 販売期間: 価格: 1,649円 (税込) 購入数: 個 在庫 在庫あり 返品についての詳細はこちら この商品について問い合わせる