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Ozzy Osbourne オジー・オズボーン/NY,USA 1981

天才ランディ・ローズを全世界に知らしめた“BLIZZARD OF OZZ Tour”。その現場を体験できる新たなマスターピースが誕生です。そんな本作に記録されているのは「1981年5月6日バッファロー公演」。そのリアル・オーディエンス録音です。ひと口に「ランディ時代」とは言っても、時期によってメンバーも旨みも異なってくるもの。まずは、いつものようにランディ存命時代の活動全景を振り返ってショウのポジションを確かめていましょう。1980年《Bデイズリー、Lカースレイク、Lブリッジウォーター》・9月3日-11月8日:英国(37公演)1981年《Rサーゾ、Tアルドリッジ、Lブリッジウォーター》 ・4月22日-9月13日:北米#1(34公演+英国1) ←★ココ★・11月1日-12月2日:欧州(11公演)《Rサーゾ、Tアルドリッジ、Dエイリー》・12月30日+31日:北米#2a(2公演)1982年・1月1日-3月18日:北米#2b(44公演)《3月19日ランディ・ローズ死去》 これがランディとオジーが共に歩んだツアー・スケジュール。米国では『BLIZZARD OF OZZ』の発売日は3月27日で、本作はその直後に始まった「北米#1」レッグの中盤に差し掛かった14公演目にあたります。この「北米#1」最大のポイントと言えば、何と言ってもオフィシャル作『TRIBUTE』が制作されたこと。そのメインとなったクリーヴランド公演は“5月11日”であり、本作のバッファロー公演はその5日前でもありました。そんなショウで記録された本作は、ディテールまで鮮やかな名録音。あくまでもヴィンテージ・オーディエンスではありますが、不思議なほど距離感がなく力強い芯がグイグイと目の前に迫る。サウンドボードと間違えるほどのセパレート感はありませんが、各楽器が他を押しのけ合うように前へ前へと出てくるため、細部まで克明に感じられるのです。実際、オジーのヴォーカルは歌詞までキチンと聴き取れ、ランディのギターもちょっとしたグリスも見事に飛び交う。当時のオーディエンス録音ではスカスカか轟音になりがちなベースもビシッと引き締まっている。全体ではヴィンテージ風なのに、メンバー1人ひとりに注目すると面白いように何でも聴き取れる……そんなタイプの名録音なのです。惜しむらくは終盤。ランディのソロ・コーナーの後で演奏されるサバス3曲で安定感が崩れ、テープがワカメになってしまうのです。もちろん、聴けないほどグチャグチャではないものの、永久保存のライヴアルバムとしては均整の美に欠けてしまう。本作ではネット原音そのままではなくピッチ調整や「Steal Away The Night」の音飛び解消など、最新マスタリングで磨き込んでいます。しかし、このワカメは直せるタイプではなかった。そんなサウンドで描かれるのは1公演も聴き逃せないランディの遺産。前述の通り、クリーヴランド公演の直前にあたりますが、その大定番サウンドボードとはセットが異なる。ここで比較しながら整理しておきましょう。ブリザード・オブ・オズ(7曲)・I Don't Know/Crazy Train/Mr. Crowley/Revelation Mother Earth/Steal Away The Night/ No Bone Movies(★)/Suicide Solution ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(2曲)・Believer/Flying High Again BLACK SABBATH(3曲)・Iron Man/Children Of The Grave/Paranoid ※注:「★」印はクリーヴランド公演の大定番サウンドボード録音では聴けない曲。……と、このようになっています。基本的には定番セット通りで、演奏の機微やソロなどが聴きどころ。ただし、その中でちょっと面白いのが「No Bone Movies」でしょうか。ランディは亡くなる直前まで演奏していたので特にレアというわけではありませんが、クリーヴランド公演のサウンドボードにはなく、オフィシャル『TRIBUTE』でも1980年サウサンプトン公演(ボブ・デイズリー/リー・カースレイク時代)が使用されていました。それに対し、本作はクリーヴランド公演の直前ですから「TRIBUTEのメイン公演と同じポテンシャルのNo Bone Movies」でもあるわけです。非業の天才、ランディ。その華麗なる生演奏コレクションを豊かにしてくれる1枚です。大名盤『BLIZZARD OF OZZ』は何回聴いてもその度に染み渡りますが、ライヴは演奏そのものが異なる。それこそ、何十公演聴いても新たな感動に胸が締め付けられるのです。そんな体験をまた味わわせてくれるライヴアルバム。ランディ時代「1981年5月6日バッファロー公演」のオーディエンス録音。ヴィンテージ感覚ではあるものの、各楽器が他を押しのけ合うように前へ前へと出てくるため、細部まで克明に感じられるタイプの名録音。しかもネット原音を磨き込み、「Steal Away The Night」の音飛びも解消(終盤サバス曲のワカメはそのままですが)したベスト・バージョンです。『TRIBUTE』のメインとしても有名なクリーヴランド公演の5日前であり、その定番サウンドボードでは聴けない「No Bone Movies」も美味しい1枚です。Shea's Theater, Buffalo, NY, USA 6th May 1981 TRULY AMAZING SOUND (59:36) 01. Carmina Burana 02. I Don't Know 03. Crazy Train 04. Believer 05. Mr Crowley 06. Flying High Again 07. Revelation Mother Earth 08. Steal Away The Night 09. Drum Solo 10. No Bone Movies 11. Suicide Solution 12. Randy's Solo 13. Iron Man 14. Children Of The Grave 15. Paranoid Ozzy Osbourne - Vocals Randy Rhoads - Guitar Rudy Sarzo - Bass Tommy Aldridge - Drums Lindsey Bridgewater - Keyboards

Ozzy Osbourne オジー・オズボーン/NY,USA 1981

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