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Ozzy Osbourne オジー・オズボーン/PA,USA 1986

全世界に新たな音楽「ヘヴィメタル」を知らしめ、シーンの帝王へと登り詰めたジェイク・E・リー時代のオジー・オズボーン。その新たな名作が誕生です。その新名盤に吹き込まれているのは「1986年4月18日ベツレヘム公演」。その強力オーディエンス録音です。カンの鋭い方ならもうピンと来られているかも知れませんね。「ジェイク時代のベツレヘム」と言ったら、プレスCDが大好評を博した傑作『BETHLEHEM 1984(Zodiac 434)』も記憶に新しいところですが、本作はあの名作の続編。それも同じ都市というだけでなく、同じ会場で同じ録音家が再度オジー&ジェイクを記録した正真正銘の姉妹篇なのです。また、見方を変えるとこの日は“THE ULTIMATE SIN Tour”の一幕でもある。いつものようにツアー全景からショウのポジションも確認しておきましょう。1986年・2月6日-3月4日:英国(20公演)《2月22日『THE ULTIMATE SIN』発売》・3月27日-5月20日:北米#1(37公演)←★ココ★・5月24日-6月2日:日本(7公演) ・6月10日-8月3日:北米#2(30公演)・8月16日-31日:欧州(MOR4公演)・9月5日-10月12日:北米#3(25公演)1987年・2月23日:ハリウッド(ジェイク最終公演) これが『THE ULTIMATE SIN』完成からジェイク脱退までの活動概要。このツアーは究極サウンドボード・アルバム『KANSAS CITY 1986 COMPLETE』が基準となるわけですが、本作のベツレヘム公演も同じ「北米#1」レッグ。カンザス・シティの17日後となる16公演目でした。そんなショウで記録された本作は「名盤の続編」と呼ぶに相応しい業物。先ほど「録音家も同じ」と書きましたが、実は発掘したのも同じ名門「Krw_co」でして、大元カセットから精緻にデジタル化された鮮度が絶品。実のところ、前作『BETHLEHEM 1984』ほどド密着&超ダイレクトというわけでもないのですが、だからと言って遠くはない。むしろ、割れる寸前のド迫力だった『BETHLEHEM 1984』よりも端正で艶やかな鳴りが美しく、そのド真ん中を津から強い芯が貫くコントラストはFM放送かのような聴き心地ですらある。そんな端正サウンドで描かれるのは、同じジェイク時代であっても前作から様変わりした“THE ULTIMATE SIN Tour”。普段であれば同ツアー決定盤『KANSAS CITY 1986 COMPLETE』を引き合いに出すところですが、本作は姉妹篇ですので姉の『BETHLEHEM 1984』との比較で整理してみましょう。クラシックス(6曲)・サバス:Iron Man・ブリザード・オブ・オズ:Suicide Solution/Mr. Crowley/I Don’t Know/Crazy Train・ダイアリー・オブ・マッドマン:Flying High Again ジェイクのオリジナル(6曲)・月に吠える:Bark At The Moon ・罪と罰:Never Know Why(★)/Shot In The Dark(★)/Killer Of Giants(★)/Thank God For The Bomb(★)/Secret Loser(★)※注:「★」印は姉妹作『BETHLEHEM 1984』では聴けない曲。……と、このようになっています。クラシックス群は『BETHLEHEM 1984』と変わらないものの、『THE ULTIMATE SIN』ナンバーが大量投入。ここまで新曲偏重のツアーはオジーの全キャリアでも類がなく、バンマスを務めていたジェイクのカラーが全開なのです。恐らく、本稿に目を留められる方には“THE ULTIMATE SIN Tour”のセット自体は珍しくないでしょう。しかし、同じ会場・同じ録音家・同じ発掘者という姉妹コレクションで“BARK AT THE MOON Tour”と定点体験できるのは全世界的にも極めて珍しいのです。 「1986年4月18日ベツレヘム公演」の強力オーディエンス録音。“月に吠えるツアー”のプレス名盤『BETHLEHEM 1984』と同じ会場/同じ録音者による“罪と罰ツアー”篇です。しかも、発掘したのも同じ名門「Krw_co」なら、大元カセットからダイレクトにデジタル化された究極鮮度なのも同じ。座席は違うのか『BETHLEHEM 1984』ほどダイレクトではない一方、鳴りの美しさ/艶やかさは本作の方が上回る。ジェイク時代の2つのツアーを同一録音家コレクションで定点体験できる貴重な姉妹篇の妹作です。 Stabler Arena, Bethlehem, PA, USA 18th April 1986 PERFECT SOUND (71:24) 1. Carmina Burana 2. Bark At The Moon 3. Suicide Solution 4. Never Know Why We Rock 5. Mr Crowley 6. Shot In The Dark 7. I Dont Know 8. Killer Of Giants 9. Guitar Solo 10. Thank God For The Bomb 11. Flying High Again 12. Secret Loser 13. Drum Solo / Secret Loser (reprise) 14. Iron Man 15. Crazy Train Ozzy Osbourne - Vocals Jake E. Lee - Guitar Phil Soussan - Bass Randy Castillo - Drums John Sinclair - Keyboards

Ozzy Osbourne オジー・オズボーン/PA,USA 1986

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