ラブセクシーツアーのアフターショウ、内容では群を抜くRoseland Ballroom。すでに名盤として、Roseland、NYC Bluesと言うタイトルでリリースされており、廃盤となり入手も困難となっているアイテムですが、ここにそのコンプリート音源が登場。オーディエンス録音の後半部分が発掘され、それをDisc 2に収録しています。やや音質が落ちる後半部分ですが、内容はとにかく聴いて下さいの素晴らしいもので、情感たっぷりのPurple Rain、一転ファンキーな1999を演奏したかと思えばレアな80'sメドレーに突入!後半ボニーによるChain Of Fool、彼女がアレサ・フランクリンのカバー曲を実はロージー・ゲインズより前に歌っていたのです。メドレーのテンションを維持するためかロージー・ゲインスのそれよりバックがかなりファンキーにプレイしていて、めちゃくちゃカッコ良いバージョンです。そしてなかなか終わらないジャム、やがてIt`s Gonna Beautiful Nightのあの雰囲気となっていきますが、Take The A Trainのフレーズ後から凄い、これ以上無いクールなカッティングが縦横無尽に暴れまくり、バンドもそのテンションを維持しながら、痙攣気味のホーンとベースのチョッパーで応戦するという、プリンス・バンド・ファンクを大展開します。Good Loveのフレーズを挟みながらのこんなファンキーなジャムは聴いた事ないの世界へ、最早神憑りケイオス状態といっても過言ではないこのエクスタシー、絶対に聴くべきですよ。こんな凄かったんだのRoseland後半部分です。もちろん前半に当たるDisc 1もオリジナル・テープから収録されており(最後にプリンスが少ししたらまた戻るとMCが入っているのがその違いです)、マスターによる音の隅々までちゃんと刻印されています。メインショウでは演奏されないPositivityから始まり、なんせこの日はパティー・ラベルがWade In The Waterで飛び入りしているんです。もちろん素晴らしい演奏となっています。他にもメインのラブセクシー・ショウよりエクステンドされたジャジーなJack U Off、Sisterも鳥肌モノのカッコ良さです。その他の楽曲もパティーに触発されたか、及第点以上のプレイを見せ、ボニー・ボイヤーの独壇場と化すI`ll Take You There、Down Home Blues、Cold Sweatの3曲も彼女のベスト・ボーカルと断定して良いでしょう。というか往年の彼女がそこにいるかのようです。Small Clubは確かにベストですが、このRoseland Completeも音源がコンプリートで発掘された今、内容においてベストと言えるものではないでしょうか。Aftershow w/ Patti Labelle Roseland Ballroom NYC NY Oct 2, 1988 Disc 1 Positivity - Wade In The Water - The Ballad Of Dorothy Paker/4 - Just My Imagination - Jack U Off - Sister - I`ll Take You There - Down Home Blues - Cold Sweat Disc 2 Purple Rain - 1999 - Eighties Medley - Chain Of Fools - It`s Gonna Be A Beautiful Night - Take The A Train - End Jam inc.Good Love