ノエルは3rdアルバムとなる『Who Builte The Moon?』リリース後、2018年2月に北米からSTANDED ON THE EARTH WORLD TOURと題したワールドツアーを開始する。2月から3月までアメリカ、カナダ、メキシコを回った後、4月から7月にかけてイギリスを含むヨーロッパに移行する。本作はその欧州ツアー7日目のイタリアはミラノ公演をサウンドボードで収録している。会場となったファブリケは、イタリア・ミラノに位置し、およそ3,000人のキャパで、日本でいえばZEPP TOKYO クラスのライブハウスといえば、その規模の程が理解してもらえるだろうか。客席とステージの距離が近いからなのか、土地柄なのか、はたまたイタリアン気質なのか、とにかくオーディエンスのノリが非常に良く、新曲の「Dead In The Water」ではノエルがオーディエンスに歌を託す場面や、「Wonderwall」の前では、セットリストにない「Live Forever」の合唱が巻き起こる場面もあり、オーディエンスと共にライブが創り上げられていく様子が伺える。この日のライブは当時ラジオで生放送されており、これをソースとした既発盤も存在した。しかしこの放送音源が抱える大きな問題として、イタリア語のDJトークが曲間のみならず曲中にも頻繁に侵食している点が挙げられる。本作は、そのDJトークの部分を高音質初登場オーディエンス音源で補完し、通してコンサートを聴けるよう編集が施されている。オーディエンス音源といっても、前述のように狭い会場での近距離ライブなだけに、音質的に非常に優れたもので違和感は皆無、それと意識しなければサウンドボードとの繋ぎ目に気付かないほどである。開演前の会場のSEから終演後の会場の様子まで過去最長なのはもちろん、内容的にも当日のライブを完全収録している、ノエルのサード期のライブの決定盤であるといえる。また本編とは別に、当日の前座を務めたBLOSSOMSのステージを、こちらはオーディエンス音源で完全収録している。さらにボーナストラックとして同ツアーより3曲を収録。この3曲はミラノでは演奏されなかったもので、いずれもアルバム『Who Builte The Moon?』の収録曲である。 FABRIQUE MILANO, MILAN, ITALY April 11, 2018 DISC ONE 01. introduction 02. Fort Knox 03. Holy Mountain 04. Keep On Reaching 05. It's A Beautiful World 06. In The Heat Of The Moment 07. Riverman 08. Ballad Of The Mighty I 09. If I Had A Gun... 10. Dream On 11. Little By Little 12. The Importance Of Being Idle 13. Dead In The Water 14. Be Careful What You Wish For 15. She Taught Me How To Fly 16. Half The World Away17. Wonderwall DISC TWO 01. AKA... What A Life! 02. The Right Stuff 03. Go Let It Out 04. Don't Look Back In Anger 05. All You Need Is Love 06. outroduction BLOSSOMS as OPENING ACT 07. introduction 08. I Just Imagined You 09. Blow 10. Getaway 11. I Can't Stand It 12. At Most A Kiss 13. Between The Eyes 14. Charlemagne 15. outroduction ROCKHAL ESCH-SUR-ALZETTE LUXEMBOURG April 20, 2018 16. If Love Is The Law O2 RITZ, MANCHESTER U.K. July 18 2018 17. Black & White Sunshine 18. The Man Who Built The Moon DEMO RECORDING 19. We're Gonna Get There In The End