常識を覆す高音質のタイトルを連発しているマイルス、デフィニティブ・シリーズから1983年の来日公演から5月20日の仙台、宮城県民会館で行われたライブ音源が鳥肌立つ鮮明音源にて蘇った超優良タイトルが登場しました。既発盤の流れを軽くおさらいしてみますと、20年ほど前に「バラード・オブ・フォレス」というタイトルで初めてリリースされた1983年の宮城、仙台公演でした。当時、関係者から入手したサウンドボード音源を使用してましたが如何せんカセットテープの劣化が激しく全編に渡り大きなヒスノイズが生じておりました。特に「スター・ピープル」においてはマイルスのトランペットよりノイズの方が大きく若干マニア向けの傾向がありました。今回リリースされたデフィニティブ版では当店に音源を提供してくれる海外リマスター職人(コードネーム:Plaz)によるリマスターで問題になっていたノイズの問題は-見事に解消されております。また、そればかりではなく旧タイトルでは楽曲ごとバラバラだったピッチ(テープスピード)も修正しバランス補正までもが施されて過去最高の音質を実現しています。ではそのリマスターの一部を確認してみます。・音源全域に渡りヒスノイズを極限まで軽減。・.音源全域に渡り音の歪を極限まで軽減。・左チャンネルのバランスを1,50dB下げています。・1曲(Come Get It)のスピードを80cts下げ正常化・2、3曲目のスピードを82cts下げ正常化・4曲目から8曲目までのスピードを92cts下げ正常化 このように単に音圧だけを異常に上げディテールが潰れてしまった安易なリマスターとはハッキリ言ってモノが違います。音質がクリアーになったことでそのディテールも綺麗に残されジョン・スコフィールド、マイク・スターンとふたりのギタリストの音もしっかりと聴き分けりことが初めて可能となりました。演奏は良くても音が悪いと言われていた仙台のライブですが最高のクオリティーで蘇りました。ライブ・アット・宮城県民会館、仙台、宮城 05/20/1980 Disc 1 1.Band Warming Up 2.Come Get It 3.Star People 4.Speak Disc 2 1.It Get Better 2.Hopscotch 3.U' N' I 4.Star On Ciceley 5.Jean Pierre マイルス・デイビス(tpt, keyb) ビル・エバンス(ts, ss, fl, keyb) ジョン・スコフィールド(g) マイク・スターン(g) トム・バーニー(b) アル・フォスター(dr) ミノ・シネロ(perc)