初期サバスの伝説的ヴィンテージ録音がまさかのアップグレード復刻! 「GRAF ZEPPELIN」による細密マスタリングで磨き込まれた大元リール・サウンドがリリース決定です。そんな伝説録音が吹き込まれたのは「1971年4月18日コペンハーゲン公演」。その極上オーディエンス録音です。1971年と言えば、“PARANOID Tour”と“MASTER OF REALITY Tour”が交錯する時期でもある。まずは、当時のスケジュールを振り返ってショウのポジションを確かめておきましょう。1970年 “PARANOID Tour”・9月11日ー15日:欧州#1a(4公演)《9月18日『パラノイド』発売》・9月20日ー10月26日:欧州#1b(21公演)←※BRUSSELS 1970・10月30日ー11月28日:北米#1(31公演)・12月5日ー19日:欧州#2(6公演)←※COPENHAGEN 1970 1971年・1月7日ー23日:欧州#3(11公演)・1月31日:MYPONGA OPEN AIR出演《2月5日『マスター・オブ・リアリティ』制作開始》・2月17日ー4月2日:北米#2(40公演) 《4月5日『マスター・オブ・リアリティ』完成》・4月14日ー26日:欧州#4(10公演) ←★ココ★“MASTER OF REALITY Tour”・7月1日ー31日:北米#1(29公演)←※BEGGARS’ BANQUET DANCE・9月4日ー7日:欧州#1(3公演)・9月10日ー10月28日:北米#2(23公演) これが2つのツアー“PARANOID Tour”/“MASTER OF REALITY Tour”の全景。本作のコペンハーゲン公演は『MASTER OF REALITY』を完成させつつ、まだギリギリ“PARANOID Tour”だった「欧州#4」の5公演目にあたるコンサートでした。「PARANOID Tourのコペンハーゲン」と言うと『COPENHAGEN 1970』も記憶に新しいところですが、本作は4ヶ月後の別公演です。そんなショウは見目麗しい極上録音が残された事でも知られ、『ETERNAL VOID OF DOOM』として愛されてきました。本作は、その大元リール・マスターを緻密夫復刻した過去最高峰盤なのです。従来作『ETERNAL VOID OF DOOM』もリール・マスターから起こされましたが、デジタル化した後に疑似ステレオ化。加工されて公開されたものでした(現在ではLP起こしとされる音源も出回っていますが、それも疑似ステレオです)。本作は、そんな加工前のマスター。真にナチュラルなモノラル・トランスファー盤なのです。もちろん、単にモノラルなだけではありません。そんな大元マスターの旨みを最大限に活かしたのが「GRAF ZEPPELIN」による細密マスタリング。さまざまな音源を扱っている「GRAF ZEPPELIN」ですが、その本領はオーディエンス録音。それも70年代ヴィンテージ録音なのです。最近では偏執的なマスタリング精度も浸透してきましたが、その真骨頂はヴィンテージ関係の録音知識にある。70年代のアンプがどんな音を吐き出し、当時のマイクがどう拾い、アナログ・テープがどのように劣化していくのか。それらを熟知しているからこそ、聞こえている音の向こう側に「現場の音」が見えてくる。単に音圧稼ぎをして派手に仕上げるのではなく、「現場の音」を目指すからリアルなサウンドを実現できるのです。そして、本作もその技量が遺憾なく発揮されている。LP起こしとテープ起こしではピッチのズレ方も、ノイスの種類も、鳴りの特性も微妙に異なるわけですが、それらを完全修復。疑似ステレオ感のない大元モノラル・サウンドゆえに派手さはなくなっているハズなのですが、1音1音のヌケ良さで地味に聞こえないのです。そのサウンドで描かれるのは、「3rd完成直後」というタイミングがものの見事に現れたショウ。ここでセットもチェックしておきましょう。黒い安息日(2曲N.I.B./Black Sabbath パラノイド(4曲)・War Pigs/Iron Man/Paranoid/Fairies Wear Boots マスター・オブ・リアリティ(1曲)・Into The Void ……と、このようになっています。一見すると珍しい曲が1つもない超王道のようにも思えますが、それは現代感覚だから。実のところ「Into The Void」が定番化したのは再結成以降であり、70年代はホンの数回しか演奏していない激レア曲でした。もちろん、その最高峰サウンド版こそが本作なのです。さらに言えば、この濃度自体が激レア。リユニオン以降、本人達によって「オリジナル・サバスに必須な曲」が再検証されたわけですが、その結論が「上記7曲+Children Of The Grave」の8曲でした。「Children Of The Grave」の最古記録は『BEGGARS’ BANQUET DANCE』なので本作当時にはまだ演奏されていませんが、それ以外の7曲が網羅されている。ここまで揃ったショウは、数ある70年代録音でも『BEGGARS’ BANQUET DANCE』と本作の2本しか存在しないのです。多くのサバス・ファンに「ヴィンテージ録音の旨み」を教え、コレクター地獄に突き落とした悪魔の名録音『ETERNAL VOID OF DOOM』。その大元リール・サウンドを精緻に復刻した最高峰更新盤です。これぞ、初期サバス。これぞ、70年代。これぞ、ヴィンテージ・サウンド 既発盤では疑似ステレオの分、膨らみがあるサウンドであり、それはそれで面白かったですが、今回はモノラルの純正サウンド。 ただし、緻密な帯域調整が施されていますので、既発盤よりも音抜けは良く明瞭になっています「1971年4月18日コペンハーゲン公演」の極上オーディエンス録音。70年代でも屈指のヴィンテージ録音の大元リール・マスターを緻密復刻した過去最高峰盤。従来作では疑似ステレオ加工されていましたが。本作はそんな加工前のマスター。しかも「GRAF ZEPPELIN」による細密マスタリングで音ヌケも明度もアップ。「1971年の出音」を正確に再現した真にナチュラルなモノラル・トランスファーで、70年代の激レア曲「Into The Void」も楽しめます。Live at Falkoner Teatret, Copenhagen, Denmark 18th April 1971 PERFECT SOUND(UPGRADE) (49:31) 1. N.I.B. 2. War Pigs 3. Black Sabbath 4. Iron Man 5. Into The Void 6. Paranoid 7. Fairies Wear Boots Ozzy Osbourne - Vocals Tony Iommi - Guitar Geezer Butler - Bass Bill Ward - Drums