満足な形でアルバムのリリースをすることが出来なかったプリンスが遂に納得のいく形で、96年11月19日にNPGレコーズとEMIの合同リリースをした解放のアルバムEmancipation。その後に行われたEmancipation Celebration:Love 4 One Another Charitiesツアー、その序盤にあたる97年1月18日のバーミンガム公演、キーボードとギター、ボーカルが前に出ている大変良好なオーディエンス録音で収録。プリンスの専門レーベルOptimumよりFunky Alabamaというタイトルでリリースされていましたが廃盤、今回ジャケットを改めて再発されました。アルバムEmancipationのDisc 1の冒頭曲Jam Of The Year、そしてそこからジェームス・ブラウンのTalkin' Loud And Sayin' Nothingをプリンス流ジャムで展開させ、いきなりPurple Rainで観客の興奮を沸点にさせます。17 Daysの切なくもファンキーなバージョン、TMBGITWもしっかりとプレイ、新曲Get Yo Groove Onはスリリングなキーボード、マッドハウスの6のフレーズを入れ込み、入念なアレンジで展開し盛り上げる新曲Face Down、96年の来日時に披露されていたOne Of Usが最高のギター・プレイを魅せるバージョンへとアルバムEmancipationに収録されることで微妙に変化、またプリンス時期のヒット曲もプレイされているのはゴールド・エクスペリエンス時代のライブから徐々に解放気分になってきている、その証と言えるでしょう。新曲Mr. Happyは後に短縮されますが、この時はしっかりとプレイしてくれています。そして18 & Overに流れる展開も素晴らしいもの。アンコールは新曲Sleep Around、これもしっかりプレイしてからTake The A Train、そしてジェームス・ブラウンのI Feel All Rightを観客と一体となってプレイ、そしてNPGのファースト・アルバムGold Niggaに収録のJohnnyの緩いファンク・グルーブはACTIIから時折りプレイされていましたが、ここでもラスト付近にプレイ、しかしそれでは終わらず、最後にキーボードの粋なフレージングFunky Alabama、そこからFreedom (Is A Beautiful Thing)のジャムとなって終了します。ボーナスにNPGストアで売られていたカセット・テープ、そのサウンドボード・ライブ音源を収録。今となってはオリジナルはかなり高価で取引されています。Jam Of The Yearの完成形とも言える5分少しのライブ・アレンジ、超絶ファンクベース炸裂の最強9分弱ライブ・バージョンFace Down、共に文句なしの名演です。Love 4 One Another Charities Tour Boutwell Auditorium, Birmingham 18th January 1997 Disc 1 1. Jam Of The Year 2. Talkin' Loud And Sayin' Nothing 3. Purple Rain 4. 17 Days 5. The Most Beautiful Girl In The World 6. Get Yo Groove On (including Six) 7. Face Down 8. The Cross 9. One Of Us 10. Do Me, Baby (including Adore - Insatiable - Scandalous - How Come U Don't Call Me Anymore) 11. Sexy M.F. 12. If I Was Your Girlfriend Disc 2 1. How Come U Don't Call Me Anymore 2. Take Me With U 3. Raspberry Beret 4. Mr. Happy 5. 18 & Over 6. Sleep Around 7. Take The A-Train 8.I Feel All Right 9. Johnny 10. Funky Alabama/Freedom (Is A Beautiful Thing) Roseland, New York 11th January 1997 11. Jam Of The Year 12. Face Down